僕らはここで世界最先端の夢を見た「科学万博記念公園」

日本政府出展のテーマ館にあったシンボルタワーを4分の1にし、1988年に建てられた科学の門。吊るされた銀玉で、偉大な科学者の顔を表現。4方向それぞれで、見える顔が違う。
日本政府出展のテーマ館にあったシンボルタワーを4分の1にし、1988年に建てられた科学の門。吊るされた銀玉で、偉大な科学者の顔を表現。4方向それぞれで、見える顔が違う。
万博記念公園駅東口には、「未来を視(み)る」と万博開催時、作品本体の周囲に置かれていた青い顔と白い顔が。
万博記念公園駅東口には、「未来を視(み)る」と万博開催時、作品本体の周囲に置かれていた青い顔と白い顔が。
同駅東口の車止めにもコスモ星丸と、つくば万博のシンボルマーク。
同駅東口の車止めにもコスモ星丸と、つくば万博のシンボルマーク。

筑波研究学園都市(現在のつくば市御幸が丘)に設けられた、万博第一会場の跡地。いまも残るぽっちゃん湖やぴょんぴょん橋の配置は、当時のままだ。必見は公園の北東側に立っている、高さ10mの科学の門!

黒川紀章のデザイン監修とされるレトロフューチャーな送電塔も残る。
黒川紀章のデザイン監修とされるレトロフューチャーな送電塔も残る。
科学の門の下の、万博会場マップ。
科学の門の下の、万博会場マップ。
同公園で“笑うベンチ”を発見。ファンシー感が80'sぽく、当時のもの?
同公園で“笑うベンチ”を発見。ファンシー感が80'sぽく、当時のもの?
住所:茨城県つくば市御幸が丘6/アクセス:つくばエクスプレス万博記念公園駅からつくバス「谷田部シャトル」15分の「科学万博記念公園」下車すぐ

衣装にも意匠にも80’sのワクワク『つくばエキスポセンター』

万博の展示コーナーは1階に。
万博の展示コーナーは1階に。
コスモ星丸のロボットも展示。現役時代はジャンケンもしてくれた。
コスモ星丸のロボットも展示。現役時代はジャンケンもしてくれた。
当時話題を呼んだ鍵盤楽器自動演奏ロボット「ワスボット」。
当時話題を呼んだ鍵盤楽器自動演奏ロボット「ワスボット」。
コンパニオンが着ていた衣装の展示。オレンジの衣装のデザインはコシノ・ジュンコ。
コンパニオンが着ていた衣装の展示。オレンジの衣装のデザインはコシノ・ジュンコ。

万博第二会場にあった日本政府出典施設が、閉幕の翌年、科学館として再出発。「科学万博 ‒ つくば’85メモリアル」コーナーは当時、夢を見せてくれたロボットやコンパニオンの衣装など約200種もの関連グッズを展示する。

万博会場のブロック別の展示も。パンフレットの書体が懐かしい。
万博会場のブロック別の展示も。パンフレットの書体が懐かしい。
設営時は世界最大、直径25.6mのドームを誇ったプラネタリウム。初代の投影機は、万博コーナーに展示。
設営時は世界最大、直径25.6mのドームを誇ったプラネタリウム。初代の投影機は、万博コーナーに展示。
屋外展示場にはコスモ星丸の記念撮影スポット。背後のH-Ⅱロケットの模型は今年(2026年)、塗装工事が終わったばかり。「もう君を離さない……!」
屋外展示場にはコスモ星丸の記念撮影スポット。背後のH-Ⅱロケットの模型は今年(2026年)、塗装工事が終わったばかり。「もう君を離さない……!」

コスモ星丸グッズあります

オリジナル自由帳180円。
オリジナル自由帳180円。
左から、人気No.1のコスモ星丸ぬいぐるみ1500円。コスモ星丸マスコットキーチェーンミニ700円。
左から、人気No.1のコスモ星丸ぬいぐるみ1500円。コスモ星丸マスコットキーチェーンミニ700円。
つくば万博40周年記念で復刻されたコスモ星丸Tシャツホワイトとブラック各2500円。
つくば万博40周年記念で復刻されたコスモ星丸Tシャツホワイトとブラック各2500円。
住所:茨城県つくば市吾妻2-9/営業時間:9:50~17:00(最終入館16:30)/定休日:月(祝の場合は営業、翌平日)/アクセス:つくばエクスプレスつくば駅から徒歩5分
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また星丸くんに会いたい

パビリオン——。つくば万博が開催した1985年、幼少時に聞いたその語感はなぜか未来へのワクワクを感じさせた。宇宙刑事シャリバンみたいでかっけー、と。でも、名古屋在住の自分は万博へ行けず、誰かに万博の記念に発行された500円硬貨をもらったのみ。そのコインに刻まれていたのが、公式キャラのコスモ星丸だ。

また星丸くんに会いたい。そう思い降り立ったのが、つくばエクスプレスの万博記念公園駅。東口に出ると、三つの顔を持つ塔らしきものが! 説明版によると岡本太郎の『未来を視る』という作品で、つくば万博の会場に設置されていたらしい。

駅からは、万博第一会場跡地に造られた科学万博記念公園に向かう。当時の建造物はほぼないが、その広さに万博の規模を想像。自分には見えるぞ! 映像が飛び出す赤と青の3Dメガネをかけた、半ズボンの少年が! 園の北東には、万博当時で設置された科学の門を再現。銀玉でドット絵のように表現された顔に目がいくが、足元にも注目。万博の会場マップがあり、ソ連館やユーゴスラビア館といったパビリオンが実に80’s!

続いては、筑波学園郵便局へ。当時、万博会場に設置のポストカプセルへと投函された手紙を預かり、来たる21世紀(2001年の元旦)に配布するという取り組みがあった。同局前にはそのポストカプセルの記念碑が。でも、祝21世紀が、既に四半世紀前……。

筑波学園郵便局。局の前に『ポストカプセル2001』の記念碑が。万博で投函した手紙は……。
筑波学園郵便局。局の前に『ポストカプセル2001』の記念碑が。万博で投函した手紙は……。

結局、この2スポットでは星丸君に会えず、つくばエキスポセンターに向かう。1階の展示場には、当時ロボットとして動いていた本物のコスモ星丸が! 記念コインの展示もある! 星丸くんの入れ食い状態に感無量。君にやっと会えたから、6月7日はコスモ記念日。

取材・文=鈴木健太 撮影=逢坂 聡
『散歩の達人』2026年7月号より

国家プロジェクトで約半世紀前に生まれた世界有数の研究学園都市・つくば。その駅の中心はスケール大なビルばかりで無機質かと思いきや、すくすく育つ緑に広がる大空、個性的なスポットと人の営みも顔を出す。ここには未来理想図がありました。
「ヤシオスタン」という二ツ名を持つ街である。「スタン」とは「国、〜の土地」を意味するペルシャ語起源の言葉だ。中央アジアや西アジアにあるカザフスタンとかウズベキスタンなどはここに由来する。で、埼玉県東南部に位置する八潮市はパキスタン人がたくさん住んでいることから、いつの間にかそう呼ばれることになった。
浅草きっての演芸場が立つ浅草六区通り。その一角に、「世界で一番小さな劇場」と銘打つ聖地が潜む。出演は若手芸人のみ。荒削りのネタを日々磨きあげる未来の名人たちが、今日も舞台に上がっている。