散歩の達人2020年8月号の第2特集では100本のサンゴ―缶酒を紹介。
酒を飲んでいるだけで仕事になったらどんなにいいだろう……。飲んべえなら誰しも頭をよぎったことがあるだろう。散歩の達人8月号第2特集に掲載された「350ml缶酒図鑑100」だが、この原稿を書くために担当編集とライターで、全ての酒を実際に試飲していたのだ!飲んだ缶酒は140本以上。超過酷なチャレンジか、はたまた野望通りの天国か。4日間にも及んだ試飲会の様子を紹介しよう。初日に試飲するのは「チューハイ&サワー」。酒を飲むことが労働になるという、まったくけしからん「350ml缶図鑑100」試飲会の幕開けである。

2020年6月24日。
交通新聞社共用冷蔵庫前。なんとか二日酔いを回避し、再び大量の缶酒を冷蔵庫に詰め込む担当編集・佐藤七海の姿があった。
その手さばきにすでに迷いはない。どこにどう置けば崩れるか、どの順番で置けば効率的か、全て頭の中で明確に思い描ける。一度の経験が佐藤を大きく成長させていた。
結局、前日よりも多くの缶を詰めているのだが、約半分の時間で仕事を終えることができた。

「よし、今日は見つかってない。」佐藤はそう独り言ちると、満足げに冷蔵庫の扉を閉めた。

少し離れた場所で、ある編集部員が総務のお姉さまの詰問を受け、平謝りしながらバケツを借りていることすらも知らずに……。

登場人物紹介

泡ビールさん(右):酒飲むのも、飲まれるのも得意な飲みにケーション世代。散歩の達人本誌では、ほぼ酒場ページを担当。かつては、ストリートでストロング系を飲む路酎にハマるも、今は自宅で水割りが基本。

たい焼きさん(左):小麦粉の皮を被った麦芽女子。好物は350ml缶ビール、特にサッポロ黒ラベルに目がない。かたや、ストロング系チューハイに免疫がほぼ無く、本日は不安……しかない!

某スーパーの総菜と乾き物がアテの主役

泡ビール

まずは恒例のつまみチェック。

たい焼き

オー〇ーストアで、発泡酒やストロング系と相性がいい!って謳われてたのを買って来ましたっ!

泡ビール

ナッツや味付け海苔は、肝臓が苦しくなってきたときに助けてくれそう。

たい焼き

泡ビールさんが持ってきてくれたのは、エビチリに鶏チャーシュー。さすがビールに合いそうなセレクトですね。

泡ビール

今日の試飲は発泡酒と第三のビールだけど(笑)。

たい焼き

今日は全部で39本。

泡ビール

うひゃ~。

たい焼き

気合い入れて、はじめますか!

リアルなビール感を求め、戦いの口火は切られた

左から淡麗グリーンラベル、淡麗プラチナダブル各134円、本麒麟、クリアアサヒ 夏日和各109円。
たい焼き

さてと、封切りは発泡酒・第三のビールから!

泡ビール

このカテゴリの一番のポイントは「いかに本物のビールの味に近いか」だよね。

たい焼き

ですね。一缶目の淡麗グリーンラベルは、文字通り色が淡い!

泡ビール

これは酸味がやや強く、すっきりしてて飲みやすい。暑い日の一缶目としては適役だ。

たい焼き

アルコール4.5%と度数低いですし、お外でサクッと喉を潤すにはいいかも。

泡ビール

兄弟銘柄の淡麗プラチナダブルは……うーん、金属っぽい味が強くて、ラガービールのようなコクは少ない。

たい焼き

私の周りにファンの多い本麒麟はどうですか?

泡ビール

甘みとコクがしっかりあって、ビールに肉薄してる。これで100円ちょいなら人気出るわ。

たい焼き

クリアアサヒ 夏日和はシトラスのような清涼感ある香りが特徴ですね。

左からアサヒ ザ・リッチ、サッポロ GOLD STAR、サッポロ極ZERO、サッポロ ホワイトベルグ各109円。
たい焼き

アサヒ ザ・リッチは味が濃厚! 後半に甘みがグワッと来ます。

泡ビール

アサヒの第三のビールでは最大級の原麦汁エキス濃度らしいよ。

たい焼き

黒ラベルの麦芽とヱビスのホップを使い、醸造してるのがサッポロ GOLD STAR。クセが無くて飲みやすい!

泡ビール

普段からこのカテゴリの中ではよく飲む一本なんだけど、売ってないコンビニもあるんだよね。旨すぎて他のビールが売れなくなるから、サッポロが出荷量調整してるのかも。

たい焼き

なにその説。極ZEROは香りがチューイングガムのブドウ味みたい。

泡ビール

なにその比喩。ホワイトベルグはフルーティで華やかな味。一定数の女性ファンはいそう。けど、この味を好きな女性と気が合いそうにない。

たい焼き

もう酔ってきてるじゃん!(笑)

左からサッポロ 麦とホップ<黒>、金麦〈ゴールド・ラガー〉、サントリーブルー各109円。
泡ビール

麦とホップ<黒>はスタウトビールのようなコクとロースト香があるね。アーモンドとすごく合うよ、これ!

たい焼き

金麦〈ゴールド・ラガー〉は後味が軽やかで飲みやすい。

泡ビール

苦みと喉越しのバランスがいいけど、もう少し個性がほしいなあ。

たい焼き

サントリーブルーは、ほのかにマスカット系の香りが。

泡ビール

缶に「超スッキリ!」って書いてあるけど、 金麦〈ゴールド・ラガー〉の方がすっきりしてる気がする。

激安PB陣でビールの疑似体験は可能か

左から泡麦96円、国内製造 バーリアル リッチテイスト86円、ゴールドマスターオフ110円、グランリッチ糖質70%オフ97円。
たい焼き

ここからは遂にPBも登場しますよ~。

泡ビール

PBこそ未知の味が多いから、楽しみ。

たい焼き

泡麦はホントにさっぱり系。個人的にはコクが深い方が好きかな。

泡ビール

泡麦とゴールドマスターオフはライトボディで淡泊だね。枝豆合うのが意外な発見。

たい焼き

裏の表示を見るとゴールドマスターオフの製造はキリン。何となく淡麗グリーンラベルと味が似てます。

泡ビール

PBや販路限定品は製造元をチェックすると、味の手掛かりになるね。

たい焼き

バーリアルはアルコール6%と強めで少しコクがあるし、グランリッチは麦感と炭酸が強い。

泡ビール

ビールの代打として楽しめるかどうかは、人によるかな。

左から麦の時間83円、黄金 芳醇・WHITE・STRONG各85円。
たい焼き

まだPB祭りは続きますよ~。

泡ビール

オーケーストアの麦の時間は、人工的な酒の味がするな。

たい焼き

炭酸強めで麦の香りはしっかりあるから、私は嫌いじゃないです。

散歩の達人編集長・土屋もひっそりと参戦。ぶつぶつ言いながら風味の違いを楽しんでいた。
泡ビール

黄金3種はまず芳醇から行きますか。

たい焼き

なんかファンタグレープみたいな味!

泡ビール

ホッピーのファンタグレープ割り? STRONGはアルコール8%でパンチはあるけど……。

たい焼き

コクの奥行きが物足りないですね。WHITEは少し柑橘の香りがして飲みやすい。

泡ビール

オレンジオイルとコリアンダーが使われてるんだって。フルーティとかスパイシーとか、最近流行りだよね。

左からオムニポロのレファレンス ペール エール290円、ブローベル スソッパ、オストカーカ各450円。
泡ビール

わわ、ド派手なデザイン。トロピ缶(かん)!

たい焼き

イケアで6月から販売されてます。ストックホルムのオムニポロっていうブルワリーの低アルコールビールです。

泡ビール

0.3%はド低アルコールだね。ペールエールは柑橘系のアロマ、スパイシーな味わいと今のツボを押さええる。

たい焼き

甘くて爽やか。ほぼジュースですね。

泡ビール

ブローベル スソッパの色、濃いね。バニラの香りがほのかにする。これも甘み濃厚なブルーベリーソーダって感じ。

たい焼き

このシリーズ、ビールテイストうんぬんはさておき、おいしくないですか?

美味しかったのでとりあえず踊る。
泡ビール

このオストカーカも酢っぱうまい!

たい焼き

リンゴンベリーって書いてあるから、コケモモの甘酸っぱさをイメージしてますね。

泡ビール

第三(のビール)疲れが来てたんで、いい口直しになったよ。

たい焼き

疲れてちゃダメですよ。真の「強」敵は、次戦からですから。

泡ビール

ざわざわ……。

缶酒の終着駅、ストロングの深みへ

左からキリン 氷結®︎ 復刻版グレープフルーツ127円、キリン 氷結®︎ストロング りんご世界一110円、キリン氷結®︎デリシャス ピノ・ノワール155円。
たい焼き

ここからが、いわゆるストロング系。チューハイをメインにアルコール7~12%の缶を揃えました。

泡ビール

12%って。もはや最近の低アル日本酒と同じ濃さじゃん。この氷結復刻版グレープフルーツの缶、懐かし~。黄緑と紺の字の組み合わせがCITY POPって感じ。

たい焼き

意味わかんない。現行版と比べ、ルビーのグレフル果汁は入ってないから、すっきりとした味わいです。

泡ビール

りんごの方は、最初甘酸っぱいけど、後味はSTRONGらしくドライだ。

たい焼き

ピノ・ノワールは圧倒的ブドウ感です!

泡ビール

人工的な香りだけどね。