白壁に高い天井、開放感もたっぷり
バス通りに面した一軒家カフェ。木目を生かした白壁に、ゆったりとくつろげるソファ、天井も高いので開放感もたっぷり。店主の落合恵さんは赤羽が地元。カフェの専門学校を卒業したあと、パスタ店勤務などを経て2011年に理想の店をオープンさせた。女子の夢が詰まったようなカフェだ。
カラフルな手書き黒板に注目
落合さんのこだわりは、手書きの黒板。カラフルなイラストで季節感を、縁取りのある文字で、その日のメニューを表現。見ているだけで心和むような優しい世界観だ。来店したら、まずカウンター上の黒板に注目してほしい。
ケーキは全て店内の厨房で手作り。多い時には7種のケーキがショーケースに並ぶ。一押しはガトーショコラ520円。チョコレートとバターを惜しみなく使って濃厚なコクを出している。ブリュレとシフォンも定番スイーツ。
チキンカレー850円は落合さんのお母さんの手作り。その日の気温によって辛さを調整している。暑さが厳しい日にはスパイスを効かせてより辛目にするなど、微調整しておもてなし。じっくり煮込んだチキンは、口の中でほどけるような柔らかさだ。インドのケララ地方のカレー・ケララカレーがベースだが、味はあくまでマイルド。辛い物が苦手な人でも大丈夫。
入り口には段差がないので車椅子OK
ブレンドコーヒーは420円。「酸味と苦味のバランスを考えて、誰でも飲みやすいようにブレンドしてもらっています」と落合さん。コーヒー一杯でもこの空間を満喫できる。友人とのおしゃべりも弾みそうだ。
店内は禁煙だが、店頭のスペースで一服することもできる。このユルさとおしゃれさのバランスが赤羽クオリティ。扉が大きく、段差がないので車椅子でも入店できる。老若男女誰もが楽しめる、気軽なご近所カフェとして親しまれているのも納得だ。
取材・文・撮影=新井鏡子