DJ 吉沢 dynamite.jp
DJ・プロデューサー
1994~2002年まで、ロックバンド「THEATRE BROOK」のメンバー(現サポート)としてDJを担当。ディスクガイド『和モノA to Z』の監修と執筆、コンピレーションの監修、アナログの再発、リエディット等、近年の和モノ・ブームを牽引するトップDJの一人。
「モンロー・ウォーク」アラン・タム
香港の大スターが片言の日本語で歌う、南佳孝のカバーで、のちに郷ひろみが「セクシー・ユー(モンロー・ウォーク)」というタイトルでカバーし大ヒット。
「インベーダーWALK」マキ上田
女子プロレス界のアイドル「ビューティ・ペア」の片割れ。インベーダー・ブームに乗じて制作されたピュンピュン音が舞うテクノ歌謡名盤。
「二人の散歩道」小坂恭子
デビュー曲「恋のささやき」のB面に収録。恋人との穏やかな日常や小雨の中を二人で歩く様子が描かれた、ボサノヴァ要素を取り入れた爽快感のあるメロウなサウンドが心地よい。
「Rainy Walk」山下達郎
アルバム『MOONGLOW』収録。YMOの細野晴臣と高橋幸宏がベースとドラムで参加。もとはアン・ルイスのために書かれたファンキーでソウルフルなシティポップ名曲。
「September Walkin’」杏里
アルバム『Bi・Ki・Ni』より。過ぎ去った夏の恋を思いながら秋の街を独り歩く女性の心境を描いた、角松敏生プロデュースの都会的で洗練されたシティポップ。
「Night Crusin' ~夜の彷徨」Tranzam Moon Band
Tranzam解散後、ヴォーカルの高橋伸明を中心に結成された唯一のアルバム『Moon Area』より。アーバンでファンキーな和製レア・グルーヴ。
「歩け歩け」かまやつひろし
吉田拓郎が作詞・作曲。編曲が加藤和彦となると、スネア・ドラムの鳴りとボトムが太いファンキーな演奏は恐らくサディスティック・ミカ・バンドと思われる。
「私は歩いている」和田アキ子
人生の苦悩や孤独を抱えながらも力強く生きていく女性の姿を描いた、ジャズやR&Bの要素を取り入れたムーディーなやさぐれスウィング歌謡。
「うつむいて歩こう」愛川欽也
本人企画・主演の東映映画『キンキンのルンペン大将』主題歌。タイトルも曲調も坂本九「上を向いて歩こう」のオマージュ的なパロディ・ソングですが、そこがいい!
「ヨシコと歩けば」林家三平
初代三平のギャグ「ヨシコさん」に妻を重ね合わせた? 二人で歩む何気ない日常の行動が、かけがえのない幸せであると歌う、ほっこり感のある歌声と昭和ノスタルジーなボサノヴァ歌謡。
DJ 吉沢 dynamite.jpの「散歩と音楽」とは?
Q.1 散歩をするのはどんなときですか?
レコードを買いに行くときについでに街歩き程度とか。
Q.2 好きな街や道はありますか?
レコードがある街、ついでに良い飲み屋がある街。
Q.3 プレイリストのコンセプトを教えてください!
和モノまたは国産音楽という枠で「歩く」と言うワードがタイトルに入った曲を集めました。「歩く」は単なる移動ではなく、男女間の歩みや日常の情景を映し出したり、さまざまな意味合いがそれぞれの曲に込められています。風景というよりは情景が浮かぶセレクトかも知れません。
構成=さんたつ編集部
『散歩の達人』2025年10月号より





