土屋礼央

アーティスト・ラジオパーソナリティ・エッセイスト

2001年、「RAG FAIR」のメンバーとしてデビュー。紅白歌合戦出場、ゴールデンアロー新人賞を受賞するなどアカペラブームの立役者となる。現在は、FM NACK5『カメレオンパーティ』、TBSラジオ『こねくと』などラジオパーソナリティや、NHK BS『レジェンドの目撃者』Eテレ『眠れぬ夜はAIさんと』ではインタビュアーとしても活動の幅を広げている。

「Runaway Baby」Bruno Mars

散歩しようと思ってもテンポがジョギングのテンポなので思わず走りたくなります。せっかくなので軽く汗を流しましょう。

「Think」Aretha Franklin

もう年を取ると、そんなに長く走れません。もう早歩きぐらいになっているでしょう。しかし途中からの freedom 〜♪ でやっぱり走りたくなります。もうひと汗かける大人になりたいものです。

「牡牛座ラプソディ」キリンジ

流石にもうバテバテです。ジョギングのテンポもスローダウン。しかしチョイハネの軽快なリズムが、思わず早歩きぐらいにはなります。この曲のMVもそんな感じです。最近サブスクで見る事もできますので、そちらもぜひ。

「ピカレスク・サマー」 ポセイドン・石川

決め決めのリズムで始まるこの曲、テンポ感が失われ思わず足が止まるかも知れません。一旦休憩です。のんびり歩きましょう。しかしサビに突入した途端にまた走りたくなるサウンドです。そしてまだ変拍子の間奏で足が止まります。人生は緩急ですね。

「The Rover」オリジナル・ラヴ 

もうバテバテです。もう歩きましょう。こうなったらベースとドラムのグルーヴに耳を傾け、首だけでも動かして呼吸を整えます。

「長く短い祭」椎名林檎

思わず再度走りたくなるテンポで始まりますが、もう走れません。気持ち良いテンポに身を委ね、隠すまじ 隠すまじ〜♪の部分を口真似して、顔のストレッチです。

「タイムパラドックス」Vaundy

ここまでくればウィニングウォーキングです。イントロ1とイントロ2の拍の取り方が裏表逆転するのでぜひ、指パッチンしながら試してみてください。分かってくると、頭もスッキリしますよ。「はっ! もしかしてタイムパラドクス!?」と楽しんでください。

「胸がキュン」 臼井ミトン

これぐらいたっぷりなテンポになると、もう快適な散歩。自分の歩くテンポが曲のテンポを追い抜いてしまうかも知れないので、思わず大きな歩幅での散歩になるでしょう。

「Valentino」Diane Birch

もうそろそろ、今日の次のスケジュールを考える時間です。自由に妄想しながら家路につきましょう。そんな事がしたくなる軽快なテンポの楽曲です。

「Saturday in the Park」Bobby Caldwell

誰もが笑顔になれる最高のイントロ。家が近づいてきました。なんだか自分の将来がとても明るい気持ちになるイントロにどっぷり浸かりましょう。「あれ? サビのフレーズってなんだっけ?」なんて思っても良いかも知れません。早くイントロのフレーズが聴きたいな。ってかそもそもサビってなんだ? なんて哲学と向き合っても素敵ですね。

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土屋礼央の「散歩と音楽」とは?

Q.1 散歩はしますか?

最近夏は暑いので、春秋を中心に散歩をします。

Q.2 散歩をするのはどんなときですか?

朝日を浴びに公園まで家族一緒にのんびり歩くなんて事は頻繁にします。テーブルで向き合って会話も良いですが、みんなで前を向きながらのコミュニケーションもまた楽しいです。一人散歩はツアーで全国を回るので、そこで歩くのが楽しいです。

Q.3 好きな街や道はありますか?

家の近くの大きめの公園の散歩が本当に好き。遊歩道も最高。税金払って良かったなって思います(笑)。幼少期は玉川上水、よく歩いたなぁ。

Q.4 プレイリストのコンセプトを教えてください!

健康のためにも散歩をし出した最近。せっかくなら適度に汗もかきたい。でもジョギングするぞ! と決心するのもパワーがいるので音楽の力を借りて、走り出したくなるテンポの曲を並べてみました。後半になるにつれてちょっとずつテンポがスローになっていきます。頑張りすぎもいけませんね。

構成=さんたつ編集部
『散歩の達人』2025年10月号より

月刊『散歩の達人』2025年10月号(特集:散歩は音楽)の企画「 散歩プレイリスト作ってもらいました!」にて、各ジャンルで活躍中の音楽の“達人”たちに、「散歩」のイメージにぴったりの楽曲をセレクトしてもらいました。連動企画として、『散歩の達人』・『さんたつ』編集部のメンバーが作成した散歩プレイリストをお届けします! プレイリストタイトル+作成者に続けて、セレクトした10の楽曲とその紹介文、最後にプレイリストのコンセプトについて掲載しています。季節の移り変わりを感じながら、主人公気分で、気長な散歩を楽しむ……テーマやコンセプトはさまざま。みなさんなら、どんなプレイリストにしますか?
音楽好きは散歩好き。……ということで、各ジャンルで活躍中の音楽の“達人”たちに、「散歩」のイメージにぴったりの楽曲をセレクトしてもらいました。いつもと違う音楽さんぽを楽しみましょう♪今回はRHYMESTER・宇多丸さんの散歩プレイリスト「『大人の迷子』新宿副都心編」をご紹介します。