まず飛び込んだのは、荻窪の教会通りにある『荻窪美粧』。最高のクールレベルを誇る新商品、「ミント10」を体験したい。スタッフの田邉菜々さんは「冷やしシャンプー界ではNO.1でしょう」と胸を張る。実際にやってもらうと冷える冷える……。洗い流すお湯も水に思えたほどだ。

荻窪美粧 (荻窪) 美容室

グレープフルーツ&レモングラスの香り付き。「目がシバシバ してきましたよ」。
右から「シャンプーミント8」「シャン プーミント10」(各1760円) 「ヘアトリートメント」(2860 円)。いずれも店頭で購入できる。

こちらで使用するのはヘアケア商品の総合メーカー、デミ コスメティクス社製のクールシャンプー。昨年まではレベル8が最高だったが、今年はさらに上を行く10が登場したというから穏やかではない。実際に体験してみると、頭皮全体がシュワーッと泡立つような感覚に。あれ、心なしか手足の指先まで冷えてきた気がするぞ。レベル10、恐るべし。シャンプーブローで3740円の価値はありますよ。その足で知人の美容室に出向き、人生初の金髪にしてもらった。夏に向けてスッキリ度が増した気がする。

冷たいローションを頭皮に擦り込む。
肩をリズミカ ルにマッサージ。
Before 空模様と同様、ジメッとした表情…。 → After 見よ、これが「レベル10」の実力だ!
今年の夏もお客さんの頭を冷やしたくてしょうがないスタッフのみなさん。
住所:東京都杉並区天沼3-6-21/営業時間:10:00~19:00(土・日・祝は9:00~18:00)/定休日:火(祝の場合は翌水に変更)/アクセス:JR中央線・地下鉄丸ノ内線荻窪駅北口から徒歩5分

2軒目は日本最古の理容室、『麻布I.B.KAN』。売りは「氷冷やしシャンプー」だ。8代目の西原地昭さんによれば、「冷やしマニアのお客様の要望に応えているうちに、どんどんエスカレートしていった」とのこと。氷シャンプーで冷やし、クールトニックで駄目押しし、冷風のドライヤーで髪を乾かす。徹底的に冷やしたいという姿勢が心地よい。

麻布I.B.KAN (麻布十番) 理容室

冷シャンプーを凍らせれば、冷えないわけがない。「黄金の配合比率は水5、シャンプー1」。
クラシエ社製の「冷シャンプー」と「冷コンディショナ ー」。これ自体にも極冷メントールが配合されている。

創業は文政元年(1818)。現存する日本最古の理容室だ。日米修好通商条約を締結したことで知られるハリスの髪を切ったという記録も残っている。この店では「もっと冷やしてくれ」という客の要望に応えて、冷シャンプーと水を混ぜた液体を凍らせた「氷冷やしシャンプー」を開発してしまった。その最高峰が通常の2.5倍の氷を使う「EXTRA氷冷やしシャンプー」(3060円)。究極の冷やし体験が味わえる。

ラストは冷たいトニックスプレーで駄目押し。
「よくびっくりされます(笑)」という超強力なマッサージ機。
Before 「EXTRA」よ、かかってきたまえ。 → After 徹底的に冷やされたので完敗!
周囲に大使館が多いため、客の約2割は外国人だ。
住所:東京都港区麻布十番3-8-6/営業時間:10:00~19:00(土・日・祝は9:00から)/定休日:月・火/アクセス:地下鉄南北線・大江戸線麻布十番駅1番出口から徒歩5分

外に出ると生暖かいはずの風がひんやり感じた。冷やし対決は引き分け! さて、朝さんぽを続けよう。

 

取材・文=石原たきび 撮影=オカダタカオ
『散歩の達人』2020年8月号より