知らずにお店の前を通ったら、本物の生花だと思ってしまうかも!

「お買い上げになるまで造花だと気づかないお客様もいらっしゃいます」と微笑みながら教えてくださったのは、代表の小林真理さん。娘の蟹江ちひろさんと共に、フラワーアーティストとしてこのお店を切り盛りされています。

小林さんは、作り上げた作品がコンテストで「経済産業大臣賞」を受賞するほどの腕前の持ち主。

以前は、巣鴨の地蔵通り商店街で約18年間お店を構えていましたが、2023年末をもって閉店。「草加マルイ」でのイベント出店を続けながら準備を重ねて、2024年の七夕、三ノ輪に新しい店舗をオープンしました。今でも巣鴨時代からの常連さんが来店されることもあるそうで、都電荒川線がつなぐ縁を感じます。

記念日や、ちょっとした贈り物にも◎

『アトリエ万里花』では、一般の花屋さんと同じように、好きな花の種類を選んで花束を注文したり、予算を伝えてフラワーアレンジメントを作ってもらったりすることができます。

花器の持ち込みもOK! 家で造花が入っていた花瓶を持っていき、新しい造花を生けてもらうといったこともできます。

もちろん、店内に飾られている完成品も購入可能です。

今いち押しのシリーズでもある“野花”を慣れた手つきでまとめる小林さん
今いち押しのシリーズでもある“野花”を慣れた手つきでまとめる小林さん

特別感のある花束やアレンジメント以外にも、もっと気軽で手に取りやすい商品もあります。
人気なのは、裏に磁石がついている「フラワーマグネット」。

冷蔵庫にくっつけるだけでなく、小さなおちょこや花瓶に乗せてもかわいい!

石けんがラッピングされた「ソープフラワー」というものもあります。
友達やお世話になった方へ、ちょっとしたプレゼントに買っていく人が多いのだとか。

後ろに石けんがラッピングされており、壁にかけるのもおすすめ。
後ろに石けんがラッピングされており、壁にかけるのもおすすめ。

ご家族やペットの思い出の写真を入れられるフォトフレームもあります。花束以外のプレゼント候補もたくさんあるのはいいですね。

今の時代にぴったり! お世話不要で暮らしを彩る造花

高級造花のおすすめポイントについて、おふたりに伺うと……

「なんと言っても、長持ちでお世話がいらないところです。実は、汚れても丸洗いできるんですよ」

『アトリエ万里花』の造花は、10年ほど持つそうです。それに、水洗いができるとは驚き!
生花は花瓶の水を変える必要がありますし、しばらくするとどうしても傷んできてしまいます。

最近人気のプリザーブドフラワーも、生花に特殊な加工を施して美しさを保っているものなので、基本的に水洗いは難しそうです。

造花であれば、ホコリや汚れが気になった場合、バケツの水に中性洗剤を入れてじゃぶじゃぶ洗えばよいそう。現代の忙しい暮らしにもぴったりだなと感じました。

アレンジメント教室で自分の作品づくりも

お店では、造花のアレンジメント教室も開催しています。
なんと費用は材料費のみで、月謝は不要です。

「まずは皆さんに造花に慣れ親しんでいただきたい」という気持ちで巣鴨の時代から続けており、150人以上の生徒さんが通ったそうです。

教室は作品の大きさによって2500円と4500円のコースがあり、こちらのハロウィーン仕様の作品は4500円のコースで作れるものです。

お家の玄関に飾ったら、一気に秋らしさを感じられそう!
季節のモチーフで作品を作るので、1年通えば毎年飾れるアレンジメントが揃いますね。

毎回さまざまな技術を学べる内容になっているため、ある程度(半年以上)継続して通える方を対象にしていますが、体験も随時受け付けているそうです。
詳細は電話、または直接お店にお問い合わせください。

お店はイベント出店などもあり不定休のため、気になる方はInstagramや電話で事前に確認していただくのが安心です。

「アレンジが自由自在で、美しく構成したそのままの姿を長く楽しめるのが魅力」と楽しげに話してくださった小林さん。今後はオンラインでの作品販売も予定しているとのこと。華やかな造花の世界がまたたくさんの人に広がっていきそうです!

<店舗情報>

  • 店名:アトリエ万里花
  • 住所:東京都荒川区南千住1-25-1
  • 営業時間:10:00〜18:00
  • 定休日:不定
  • 電話番号:03-4400-8807

取材・文・撮影=荒川102