ミニベロとは、ホイールサイズが20インチ以下の大人用自転車。18〜20インチが主流だが、小さいものだと16インチや12インチの車種も。漕ぎだしはバツグンに軽く、小回りがきくのが特徴でストップ&ゴーが多い東京の街にはピッタリ。ハンドル周りの位置やサドルの高さを調整をすれば、乗り手の体に合わせられるのはメリットだが、車輪が小さいがゆえにハンドリングが不安定になる傾向があるので、慣れるまで気をつけて運転しよう。
フォールディングバイクとは、工具を使わずにレバー操作などで簡単に折りたためる自転車のこと。独自の折りたたみ機構を採用するメーカーも多々あり、その機能ゆえに個性的なフレームデザインが目立つ。専用のバッグに入れると電車や車でも簡単に持ち運ぶことができ、お出かけ先や旅先などで一台あるとグンと行動範囲が広がる。折りたたむと室内や玄関先にも置けるサイズになるので、2台目の自転車としても最適。おすすめのモデルを厳選して紹介します。

エスケープRディスク(ジャイアント)

「速い・安い・旨い」が揃った定番モデル

6万8200円/タイヤ径:700×30C/ギア:24段変速
6万8200円/タイヤ径:700×30C/ギア:24段変速

ジャイアントのエスケープシリーズと言えばクロスバイクの定番中の定番モデル。こちらは軽量なアルミフレームに雨天でも安定した制動力を発揮できるディスクブレーキを搭載した仕様だ。幅広いシチュエーションに対応する24段変速を装備し、フィットネスやロングライド、ツーリングも楽しめる高い走行性能を実現。

●問い合わせ/ジャイアント 044-738-2200

トラベラー(シュウィン)

実用自転車風デザインが魅力

7万1500円/タイヤ径:700×38C/ギア:7段変速
7万1500円/タイヤ径:700×38C/ギア:7段変速

シュウィンはオールドスクールなモデルを数多くラインナップするアメリカの自転車ブランド。トラベラーは直線的デザインのスチールフレームに前後泥よけやリアキャリア、チェーンカバーなどを装備した往年の実用車風スタイル。街をのんびり走るのにぴったりだ。7段変速付きなので多少のアップダウンにも対応できる。

●問い合わせ/マルイ 078-451-2742

スタイルス(ライトウェイ)

街になじむビンテージスタイル

7万3480円/タイヤ径:700×35C/ギア:8段変速
7万3480円/タイヤ径:700×35C/ギア:8段変速

1960年代にフランスで流行した自転車のスタイリングを取り入れたモデル。乗り味に大きな影響を与えるフレームは衝撃吸収性の高いクロモリ鋼を採用。エアボリュームの大きい太めのタイヤと組み合わせることで、ソフトな乗り心地を実現している。また、珍しくライダーの身長に応じて3種類(700C、26インチ、24インチ)の車輪径が用意されている。

●問い合わせ/ライトウェイプロダクツジャパン 03-5950-6002

ニカシオ・カスタムSE(マリンバイクス)

おしゃれな前カゴとリアキャリアを標準装備

8万2500円/タイヤ径:650×47C/ギア:8段変速
8万2500円/タイヤ径:650×47C/ギア:8段変速

マリンバイクスはカリフォルニア発の自転車ブランド。堅牢なクロモリ製フレームの車体にリアキャリアと木板の天板を使った前カゴを標準装備し、スタイリッシュさと実用性を両立している。上体の起きた乗車ポジションや、快適性を重視したワイドタイヤが採用されるなど、のんびりペースで走るのに適した一台。

●問い合わせ/マリンバイクスジャパン info@marinbikesjapan.com

バッドボーイ3(キャノンデール)

クールで都会的なクロスバイク

8万9100円/タイヤ径:650×40C/ギア:16段変速
8万9100円/タイヤ径:650×40C/ギア:16段変速

どんなシーンにも似合うマットブラックの車体が人気のロングセラーモデル。「レフティ」と呼ばれる一本足のフロントフォークはキャノンデールならではのディテールだ。太めのタイヤや制動力に優れた油圧ディスクブレーキのほか、トップチューブ(フレームの上辺)には、傷付き防止のためのバンパーが装備されている。

●問い合わせ/キャノンデール・ジャパン 06-6330-1801

PRM(アラヤ)

トラディショナルなさんぽ自転車

9万6800円/タイヤ径:700×35C/ギア:8段変速
9万6800円/タイヤ径:700×35C/ギア:8段変速

トラディショナルなディテールを随所に採用した街乗り自転車。クロモリ製のダイヤモンドフレームにゆったりとした姿勢を可能にするプロムナードハンドルを装備。ハブダイナモ式の砲弾ライトや、ポリッシュ加工の泥よけ、安定性の高い両足センタースタンド、ズボンの裾を汚さないチェーンカバーなど、自転車さんぽにぴったりな装備が満載。

●問い合わせ/新家工業 輪界営業部 06-7662-8081

XU1(パナソニック)

街乗りを意識したe-BIKE

24万7500円/タイヤ径:700×50C/ギア:9段変速
24万7500円/タイヤ径:700×50C/ギア:9段変速

スポーツ自転車用に開発されたパワフルかつスムーズな電動アシストユニットを搭載。大容量のバッテリーをフレームに内蔵し、一充電あたり約57㎞(AUTOモード)の航続距離を実現する。e-BIKEとしては比較的安価だが、アルミ製リアキャリアや前後泥除け、操作感の軽い油圧式ディスクブレーキ、大型液晶ディスプレイなど、装備は充実。

●問い合わせ/パナソニック サイクルテックお客様ご相談窓口 0120-781-603

取材・文=佐藤旅宇
『散歩の達人』2020年5月号より

クロスバイクは「走る」ことを主眼とした自転車なので、いわゆるママチャリのような荷物を積むための前カゴは装備されていません。もし、通勤や買い物といった用途でクロスバイクを使うことが多いなら、アフターパーツとして用意されている前カゴ/フロントラックを取り付けると便利です。近年では、スタイリッシュなデザインの製品が数多く販売されており、クロスバイクのシャープなルックスを損ねることなく実用性をアップさせることができます。ただし、前カゴは自転車の車輪径や取り付け用台座(ダボ)の有無、ブレーキの形式などによって取り付けに工夫が必要な場合もあります。初心者のうちは互換性について判断することは難しいので、ショップスタッフに聞くなどして、購入前に確認するようにしましょう。というわけで、今回の記事ではおすすめの前カゴ&フロントラックを5点ほどピックアップしてご紹介いたします。