緑の看板と黄色の外壁がトレードマーク

緑の看板と黄色を基調にした外壁は、どこか懐かしさを感じさせる。
緑の看板と黄色を基調にした外壁は、どこか懐かしさを感じさせる。

都営新宿線菊川駅をA3出口から出て歩くこと約10分。濃厚な豚骨の匂いを感じさせる『とんこつラーメン よかろうもん』がある。同店は菊川駅、錦糸町駅、両国駅のちょうど真ん中あたりにあり、どこの駅から歩いてもちょうど10分程だ。緑の看板と全体的に黄色に塗装されたお店は、歩いていると目に留まるだろう。

豚骨の匂いが店内いっぱいに充満している。
豚骨の匂いが店内いっぱいに充満している。

食券はなく注文をする際は口頭で。今ではあまり見られなくなった壁やカウンター前にメニューが貼られている風景は、昔ながらのラーメン屋を思い出させる。

厳選された九州産のげんこつ(豚骨)で4つの旨味スープを熟成

厳選された九州産のげんこつ(豚骨)を三日間強火で煮込み熟成させる。
厳選された九州産のげんこつ(豚骨)を三日間強火で煮込み熟成させる。

特別にスープ作りに使用しているげんこつを見せてもらった。豚一頭を丸々使用しており、部位ごとに4つの寸胴に分けているとのこと。4つの異なる旨味スープを混ぜ合わせ豚骨スープが出来上がる。手間暇かけた豚骨スープは、厨房だけでなく店外までその匂いを漂わせている。

博多ラーメン独特な濃厚豚骨スープを味わえる一品

シンプルで無駄を感じさせない代表的な博多ラーメン。
シンプルで無駄を感じさせない代表的な博多ラーメン。

今回いただいたのはラーメン700円。トッピングされた海苔には、店名「よかろうもん」の文字が。麺は九州でブレンドした小麦を使用しており、コシのある細麺だ。

また、麵やスープだけでなく、無料でトッピングできる高菜も九州産とのこと。そのこだわり具合からは博多ラーメンに対する店主の情熱を感じられる。

濃厚だけどしつこくない豚骨スープは麺との相性が抜群。
濃厚だけどしつこくない豚骨スープは麺との相性が抜群。

げんこつ(豚骨)をふんだんに使用したスープは、飲んだ瞬間に豚骨の旨味が口いっぱいに広がる。濃厚でねっとりとしたスープは、本格派博多ラーメンと呼べるに相応しい一品といえるだろう。

店主曰く、とんこつスープの濃度は通常7度前後とのことだが、よかろうもんのスープの濃度は13度以上!豚骨の旨味がこれ以上なく凝縮されている。

味もしつこくなく、何度でも飲めてしまうスープに虜になってしまう。店主の人柄も温かく、九州出身の人なら実家に帰ってきたような感覚になれるだろう。

住所:東京都墨田区緑3-17-8/営業時間:11:30~15:00、17:30~翌3:00LO/定休日:月/アクセス:JR・地下鉄錦糸町駅から徒歩10分

取材・文・撮影=yuki