忍城おもてなし甲冑隊とは
忍城が題材となった映画『のぼうの城』公開を前に戦国時代に忍城を守り抜いた武将、姫、足軽が舞い戻り、忍城がある行田市の魅力を広く伝えている行田市観光PR隊である。主な活動は忍城址での観光案内おもてなし、戦国演舞、まち歩きツアー等。また市外県外国外へも出陣、SNS等も駆使して魅力発信をしている。2010年夏に結成されて後、多くの地域メディアにも出演し町を盛り上げているのだ。
2022年10月22日(土)、23日(日)には市民と共につくり上げる舞台『忍伝説』を控えている。
さて、今回の案内は足軽あおちゃんに任せようと思っているのだ。
なんせあおちゃんは日々城下を駆け回っているので色んな情報を持っているからね。
行田市ってこんな町なのだ!
忍城成田軍の足軽あおでございます。
さて!ここからは、わたくしが自慢の足を使って集めた行田の様々な情報をご紹介いたしまする!
現在の行田市は埼玉県北部に位置しており、群馬県との県境を流れる利根川の豊富な水資源を活かした米づくりや農作物の栽培が盛んな地域でございます。また、昨今は様々な映画やドラマの舞台・撮影地にもなっており、聖地巡礼スポットがたくさんある事でも話題となっておりまする。
おいしいものも揃い、見所もたっぷり!
行田市は東京からも電車で1時間半程で来られる観光都市なのでございます!そんな行田市の名産品について、まずはご紹介いたしましょう。
足袋の行田か、行田の足袋か
『忍の行田は足袋でもつ』と言われるほど、足袋の生産が盛んであった行田市。
300年ほど前、武士の妻たちの内職として始まった行田足袋はやがて名産品として広く知れ渡り、昭和の初めには年間約8400万足もの足袋が作られていたのでございまする。
そう、行田は日本一の足袋産地なのでございます!
そんな行田足袋は『和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田』として『日本遺産』にも登録されておりまする。
日本遺産というのは、その地域が持つ歴史的な魅力であるとか、特徴のあるものによって構成されたもの。現在登録されている行田の日本遺産は46件。その中のひとつが行田足袋という訳でございまする。
現在も足袋職人の方々によって足袋作りが行われており、そんな様子は『足袋とくらしの博物館』で見学する事ができまする。
足袋産業の歴史・伝統・文化を現代へ伝える貴重な建物として、足袋工場から博物館へと生まれ変わった『足袋とくらしの博物館』。中へ入るとたくさんのミシンがお出迎え!
かつては通りを歩くとミシンの音が響き渡り、子どもたちはその音を聞きながら登下校していたのだとか。
そうそう! ここでは「My足袋作り体験」もできちゃうんです!ご自身のお好きな生地を持ち込む事もできて、作った足袋はその日に持ち帰る事も可能。職人さんが丁寧に説明をして下さるので、初めての方でも安心して作る事ができますよ!
と言っても、足袋作りには13工程あり、難しい箇所だと習得するまでに数年かかる事も……!
使用するミシンもプロ用のものという事で怪我防止の為、皆様には足袋作りの一部を体験いただけます。
難しい箇所は職人さんにお任せして、ぜひ熟練の技を間近でご堪能下され!
水に浮くのは城だけではない!?
行田の新たな観光資源と言っても良いほど人気となっている花手水。
2020年の春。
自粛生活が続く苦しい中でも「参拝された方々に癒しを提供したい」という思いから行田八幡神社で始まりました。
その思いは前玉神社にも広がり、今では地域の商店や民家などでも花手水が飾られるようになったのでございまする。毎月1日〜14日(11月と1月は15日〜末日まで)は行田花手水weekと称され、市内が彩り鮮やかなお花で包まれておりまする!
我らの居城である忍城でも見る事ができますぞ。お城×花手水のコラボレーションは必見!!
さらに! 毎月第一土曜日は『希望の光』をテーマに、花手水のライトアップも開催されておりまする。
昼と夜どちらも楽しめる行田の花手水。時には成田軍がまち歩きツアーで案内する事もございます。
詳しくは行田観光NAVIや忍城おもてなし甲冑隊公式Twitterをご覧下され!
腹ごしらえはご当地グルメで!
そろそろお腹が空いてきた……。そんな時は行田のご当地グルメ「フライ」と「ゼリーフライ」をおすすめいたしまする!
フライというのは揚げ物ではなく、小麦粉を水で溶きネギや豚肉などと共に薄く焼き上げたお好み焼きのような食べ物。
ゼリーフライというのは、おからやジャガイモなどを混ぜて小判型に形成し、衣を付けずに揚げたコロッケの様な食べ物。
小判型=銭型が訛って「ゼリー」になったとも言われておりまする。中にはゼリービーンズに似てるからという説も!?
これらの食べ物は足袋作りを行う職人達のおやつとして人気を集め広まったものでございまする。実は日本遺産の構成資産のひとつでもあるのです。
言わば食べられる日本遺産!!
また、世代を超えて受け継がれ、長く愛されてきた食文化として『100年フード』にも認定されておりまする!
お家へ帰ってからも楽しめる!行田土産
観光の醍醐味のひとつと言えば……お土産でございますよね♪
行田の思い出をお家へ持ち帰っていただきたい!
という訳で大将とやって参りましたのは、行田のお土産が揃った『観光物産館ぶらっと♪ぎょうだ』。
いくつかおすすめをご紹介いたしましょう!
まずは何と言っても『行田足袋』 お子様サイズ〜大人用まで、様々な足袋が揃っております。試し履きもございますので、お店の方にお気軽に声をかけて下され。
続いて、行田市南河原地区で生産されている『南河原スリッパ』。実はスリッパ作りも盛んな行田市。足袋と共に、皆様の足元を支えておりまする。
そして最近人気なのが『行田の餃子』。「え!?ダジャレ」と侮る事なかれ!皮は行田産地粉「あやひかり」・具材には国産豚肉と野菜がふんだんに入っており、とってもジューシー!!
一度食べたらリピートしたくなる美味しさでございます!
この他、行田らしさ満載のお土産をたくさん揃えて、皆様のお越しをお待ちしておりまする。
ぜひお気に入りの逸品を見つけてみて下さいませ♪
ここで伝えきれなかった行田の魅力は、足軽あおのTikTokでも発信しておりまする!!ぜひ『足軽あお』で検索してフォロー&いいねをお願いいたしまする〜!
……と言ったところで、わたくしの行田紹介はおしまいにございます。大将いかがだったでしょうか?
しっかりと要所を抑えてきたね、『あんたはエライ!』。さぁ次はアナタが行田市に足を運ぶ番ですよ。ここで案内できなかった四季時々の魅力や地元民なじみの店など来てくれれば成田軍が教えるよ。
忍城で会えるのを楽しみにしているのだ。
では
私は愛馬(ミニカー「走る!千社札号」)で城下へ遊びに行ってきま~す♪
文・写真=成田長親(忍城おもてなし甲冑隊)、足軽あお