※感染拡大防止のため、営業状況が異なる場合があります。公式HP等で営業時間のご確認をお願いいたします。

「をごちゃん」は巣鴨の隠れ家的たこ焼きバー

「をごちゃん」は2017年巣鴨にオープンした、たこ焼きバー。

巣鴨駅前商店街の裏の裏あたりにあることから、「をごちゃん 裏巣鴨本店」を自称しています。

路地裏にひっそり佇む隠れ家的お店ながらも、個性豊かな店内とメニューは存在感抜群。一度行くとクセになってしまうお店です。

店主は大阪の有名たこ焼き屋「あべのたこ焼き やまちゃん」出身で、たこ焼きへの愛とこだわり・おいしさはお墨付き。

自家製ソースの特製焼きそばも人気で、外国人向けの観光ガイドにも掲載された名店です。

POINT

  • 隠れ家すぎる立地
  • こだわりのたこ焼き&焼きそば
  • アットホームで面白い雰囲気の店内
  • 豊富な自家製酒
  • お酒・フードは独自のオリジナルメニュー多数
  • 焼きそばはテイクアウトあり

「をごちゃん」のアクセス・営業時間

  • 【営業時間】
    [月曜~土曜] 19時~24時(土曜は25時まで)
    [日曜] 11時~13時半/16時~23時
  • 【定休日】なし(不定休)
  • 【住所】東京都豊島区巣鴨2-9-27
  • 【電話】03-3916-1980
  • 【アクセス】JR 巣鴨駅北口 徒歩3分、都営三田線 巣鴨駅 A4出口 徒歩2分
  • 【座席】12席
  • 【喫煙】可
  • 【子供】OK
  • 【駐車場】なし(徒歩1分にコインパーキングあり)
  • 【HP】食べログ Twitter 公式サイト
  • 【テイクアウト】焼きそばのみ可能

「をごちゃん」の行き方

「をごちゃん」はJR巣鴨駅北口から徒歩3分の場所にあります。

  1. 駅前商店街のラーメン屋「Number.6」と「銀だこ酒場」の間の道に入る
  2. そのまま真っすぐ進む
  3. スマイルホテル巣鴨の手前に「をごちゃん」の看板あり
  4. お店のロゴ入りシャッターの脇の路地を進む

真っ赤な目立つシャッターはお店の入口ではない点に注意です。

真っ赤なシャッターの脇にある路地裏に入り、真っすぐ進みます。本当にここにたこ焼きバーが…!?

看板がありました! 「あと5歩」と言われても入口がわかりづらい(笑)

お店に行くまでの道のりが探検ぽくて、ワクワクできて楽しいです。

黄色い壁に囲まれた、こちらがお店の入口。

あまりに隠れ家すぎて、お店を見つけたことが嬉しくてつい誰かに教えたくなってしまう。そんな場所にあります。

「をごちゃん」の趣味全開の店内にくぎ付け

レトロ感のあるアットホームな店内。小上がりの座敷席があり、居酒屋っぽい雰囲気もあります。

何テイストなのかカテゴライズしにくい、店主の趣味を反映した個性豊かなインテリアがたくさん。

見渡す限りに面白いものがあり、ついキョロキョロしてしまいます。

個性的なスチール製の椅子がかっこいいカウンター席。

店主はもともと飲み歩きが大好きで、色々なバーのモチーフやテイストを参考にしているそう。

「やりたいようにやっています!」とのことでした。

店内には、なんと「をごちゃん」オリジナルのチャンピオンベルトが!

ベルトの左右には、看板メニューのたこ焼きと焼きそばの写真が印刷されています。

このベルトは、アメリカのチャンピオンベルト専門店を経営するレスラーが製作したものだそう。

毎月の来店回数1位のお客さんは、実際に巻くことができるとか。

店内にはプロレスのポスターや書籍ほか、プロレス関連グッズが目立っています。

プロレスグッズは店主の趣味で、レスラーのお客さんも多いそうです。

私はプロレスがわからないのでピンと来なかったのですが、プロレスファンの人にはきっとたまらないはず…!

壁にはサインもたくさんありました。

「をごちゃん」オリジナルラベルのボトル。お酒はボトルキープが可能です。

カードゲームや、なんだか興味深い書籍も並んでいます。サブカル臭がすごい。

「日本の歴史 平成の30年」の本は、お客さん同士のジェネレーションギャップ解消のために置いてあるそう。

平成生まれの人には新鮮なネタがたくさんあり、コミュニケーションのきっかけになるとか。これは面白いアイデア!

来店回数のランキング表や、ケロリンのコップ、味のある裸電球のランプなど、店内には気になるアイテムがたくさん。

良い意味でガチャガチャしていて、ビレヴァン感が満載。

プロレスとサブカルと昭和が同居する店内は、見ているだけで飽きません。

若いころ新宿ロフトプラスワンに出入りしていた身としては、こういう雰囲気は結構好き。

店主によると「面白さを狙ったわけじゃないけど、好きを詰め込んだらこうなっちゃいました」とのこと。

店主の「をごちゃん」こと小郷さん。メニュー開発から接客・調理まで、基本的にすべて一人で行っています。

「2軒目に飲みに行くときに気軽に来れる、楽しくてちょっと変わったお店にしたいと思っています。お客さん同士コミュニケーションが盛んで、ここで出会って結婚した方もいます。」

「をごちゃん」をきっかけに夫婦になった人もいるのは、嬉しいですね! お店のアットホームな雰囲気がうかがえます。

店内には「もし静かに過ごされたいのに、何かお困りのことが御座いましたら、遠慮なくお申しつけください」との張り紙もあり、適度な距離感への配慮が素敵だなと思いました。

ちなみに巣鴨愛にあふれる店主は、タウン誌「すがも」でコラムを執筆しています。「巣鴨を盛り上げたい!」と語る姿が印象的でした。

「をごちゃん」のメニュー

「をごちゃん」はメニューのデザインも個性的。

  • をごちゃん特製もちもちソース焼きそば 858円
  • たこ焼き 748円
  • 燻製ホタルイカ 418円
  • 鰻の骨 528円
  • おつまみステーキ 780円
  • 手羽先しょっぱ煮 638円
  • スナックロール 308円 など

たこ焼きの味付けは、塩・何もなし・自家製醤油ネギ・ごま油・ゲキカラソース・ブラックペッパー・マヨ海苔・からマヨ・ごま油マヨから選べます。

一番人気は塩で、次が自家製醤油ネギだそうです。

お酒のメニューは豊富な自家製酒が並び、選ぶのが楽しそう。

普通の居酒屋にはない、一味違ったメニューがたくさんあります。

種類豊富な自家製酒。店主曰く、お酒はかなり頑張っているとのこと。

自家製昆布ウォッカ、生姜ウォッカ、山椒ウォッカ、自家製ジントニックあまおう(各638円)、自家製しいたけ酒、自家製ジントニックわさび(各693円)などなど。

メニューを彩る可愛いイラストの数々は、クリエイターの友人が作成したものだそう。

カニ・コーラにヤク酎、ウソ発見器で遊べるお酒など、友達やカップルで盛り上がりそうなメニューが色々あります。

スナックロールは、うまい棒をアレンジしたオリジナルレシピ。こちらも人気メニューだそう。

ちなみに「をごちゃん」の焼きそばは、タイムアウト東京の外国人観光客向けガイドにも掲載されています。

早くまた多くの外国人観光客が来れるようになるといいですね。

出汁が自慢の絶品たこ焼き

こちらがたこ焼き(塩味付け)。できたてのおいしさを味わってほしいため、たこ焼きはテイクアウトは行っていません。

たこ焼きの真ん中にのっているのは、ハイビスカスで漬けたこだわりの自家製新生姜。

酸味が適度で、生姜そのもののおいしさを味わえます。

私は紅生姜のしょっぱさが苦手なので、この自家製生姜はかなり好きな味でした。

大きすぎず小さすぎず、食べやすい一口サイズのたこ焼き。焼き目がとってもおいしそう!

今では製造終了してしまった、レアなたこ焼き台を利用して焼いているそうです。

外はもっちり、中はトロトロの食感。口の中でたこ焼きがとろける食感がたまりません。

たこ焼きの出汁は、若鶏ガラ&鶏手羽と季節の果物・野菜などを7時間炊いて作っているそう。

出汁を炊く様子 提供:をごちゃん
出汁を炊く様子 提供:をごちゃん

出汁にしっかり旨味が閉じ込められていて、タレいらずでおいしくいただけます。

中のタコは大きくてプリプリ。みずみずしく歯ごたえがあってびっくり。

北海道の北海マダコのタコ足をお店でカットして使用しているそうです。(一般的には、たこ焼きにはカット済の輸入ダコを使うことが多いそう)

新感覚のスナックロールも見逃せない

こちらは「をごちゃん」オリジナルメニューのスナックロール。

卵で巻かれてソースがかかったこのロールの中身は、なんと「うまい棒」。

とろとろの卵の中に、サックリとしたコンポタ味のうまい棒が入っています。なんだこれは~!

新感覚のスナックロール、普通においしいです。これぞ魅惑のC級グルメ。

遊び心たっぷりのメニュー、おいしくて楽しくて最高ですね。

ちなみに、駄菓子のBIGカツを卵でとじた「カツタマ」もメニューにあります。

テイクアウトでもおいしさそのまま!特製焼きそば

たこ焼き屋だけど、お客さんから一番人気だという焼きそば。テイクアウトでいただきました。

スパイシーなソースを絡めた太麺の焼きそばには、可愛い星型の目玉焼きがのっています。(店主の気分でハート型のときもあり)

をごちゃん 特製焼きそばの特長

焼きそばは、1年以上の歳月をかけて研究を重ね完成したこだわりの逸品。お客さんから大人気で、これまで4000食以上を提供してきたそうです。

 

POINT

  • 桜エビ
  • たっぷりの青ネギ
  • 目玉焼き
  • 桜エビ入り天かす
  • さきいか
  • たっぷりのカツオ節
  • 国産小麦100%の特製平打ち麺
  • 特製自家製生姜
  • 梅肉×ハチミツで生まれた特製ソース
  • 時間が経っても麺がくっつかない

 

テイクアウトでもおいしく食べられるように、店内提供のものとは麺を変えているというこだわりよう。

麺がくっつかず、モチモチ感が続くという不思議な麺。これは食べるのが楽しみです。

家で食べてみた

焼きそばは、高級感のある緑の包装紙で包んで持たせてくれました。

ホームパーティーの手土産にも良さそう!

量がたっぷりなので、子供たちと取り分けて食べました。

まずびっくりしたのが、持ち帰って冷えた状態でも、本当に麺がくっつかない…!

軽く電子でレンジで温め直しても、くっつくことがなく麺がスルスルとほどけました。

今まで食べたことのない、独特のモチモチ食感の焼きそばはクセになりそう。お肉もたくさん入っていて、食べごたえがあります。

梅肉とハチミツを使った自家製特製ソースは、スパイシーでガツンとした味わい。これはお酒に合いそうです。

スパイシーだけど辛くはないので、我が家の3歳と8歳の子供も食べられました。子供がとっても気に入って、もっと食べたいとおねだりされました。

焼きそばにはワンタンのように薄く幅広な「いったん麺」も入っていて、見た目も食感も楽しめます。

ちなみに「いったん麺」を入れた理由は、「面白いから」だそうです(笑)

お店で出したときに、お客さんが「なにこれー!」って驚く姿を見るのが好きだそう。

焼きそばの麺でも楽しませてくれるなんて、「をごちゃん」のホスピタリティがすごい…!

テイクアウトは予約も可能

テイクアウトはお店で注文するほか、事前予約も可能です。電話(03-3916-1980)またはWEBサイトから予約してください。

また、「をごちゃん」は通常夕方の開店ですが、日曜日のみ11時~13時に焼きそばのテイクアウト営業をしています。休日のランチにもおすすめです。

「をごちゃん」の食とお酒で楽しい時間を過ごそう

隠れ家にしておくにはもったいない、存在感抜群の「をごちゃん」。たこ焼きも焼きそばも丁寧に作られていて、こだわりが感じられました。

独特の居心地の良さがある雰囲気のなか、おいしい料理とともに楽しい時間が過ごせました。今度は夜の時間にお酒も飲んでみたいです。

気さくで楽しい店主がアットホームに出迎えてくれるので、おひとり様&初訪問でも心配無用です。

巣鴨に訪れた際は、「をごちゃん」でたこ焼きと焼きそばを楽しんでみてはいかがでしょうか。

取材・文・撮影=ERIPO(としまらいふ)