◆散歩コース◆
体力度:★★☆
難易度:★☆☆
- 登山シーズン 3月~11月
- 最高地点 670.4m(小仏城山)
- 歩行開始地点 191m(高尾山口駅)
- 歩行時間 3時間55分
- 歩行距離 約9km
高尾山口駅
駅から右手のケーブルカーの清滝駅へ。左の道が6号路の入り口になる。岩屋大師を右に見て琵琶滝へ。
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琵琶滝
滝から登山道になる。すぐ石仏広場。ここから霞台までは、ちょっとした岩場もある登山道。
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霞台園地
表参道と合流すれば舗装路を薬王院方面へ。本堂の裏手の不動堂へ上がり、道なりに行けば山頂だ。
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高尾山
展望を楽しんだら階段を下りて行くと奥高尾のエリアで、静かな山歩きができる。細田屋を右に見て行く。
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一丁平
山頂から平坦な道を1時間も歩けば一丁平。休憩にもいい場所。少し登って行くと、広場のような小仏城山。
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小仏城山
富士山、東京都心のほぼ360度の展望が得られる。ここから展望のまるでない坂道を一気に下って行く。
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ゴール
千木良バス停
アクセス:
[行き]京王線新宿駅から高尾山口駅へ。片道約1時間1分
[帰り]千木良バス停から神奈川中央交通バスで相模湖駅へ。相模湖駅からJR中央線で新宿駅へ。片道約1時間30分
千木良バス停からのバス便は平日、土休日共に午後は1時間に1便程度あるので心配はいらない。千木良から相模川に下りて弁天橋を渡って相模湖駅までは3㎞弱。
高尾山に登るコースはいくつもある。代表的なのはいうまでもないが、ケーブルカーに乗って1号路で上がる。これは半分観光気分の高尾山登山。ケーブルを使わない真面目登山は稲荷山(いなりやま)、琵琶滝(びわたき)、いろはの森コースあたりだろうか。
今回は琵琶滝コース(6号路)の琵琶滝から霞台園地(かすみだいえんち)へ上がって表参道から山頂。その先の奥高尾を歩いて小仏城山方面へのコース。
高尾山口駅からケーブルカー乗り場へ。いつ来ても人の多い高尾山。乗り場の左手の道が琵琶滝コースになる。このコースも沢沿いに上がる人気の道のひとつ。
高尾病院を右手にみて琵琶滝へ。滝の手前の門柱に紙垂(しで)。ここは水行の行場で、軽い調子で「琵琶滝が見たい!」なんて人は遠慮がちに遠くから覗くように。神聖な場所を汚してはいけない。
ここから登山道になる。斜面を上がるとすぐ石仏広場だ。七体の地蔵尊が祀ってある。ここから道は高尾山らしからぬごつごつした岩場も出てくる登山道。九十九折(つづらおり)の坂道を上がって霞台園地へ。
表参道になる、1号路に合流する。以前から気になっているのは、高尾山では1号路から6号路という表記をするが、個人的には気にいらない。なんだかありがた味のない名称である。言ってしまえば、神聖な薬王院が、遊園地のように見えてくるではないか。
高尾山山頂から富士山を望む
浄心門(じょうしんもん)から薬王院境内へと入る。階段のきつい男坂を選んで薬王院へ。裏手の不動堂を通って山頂に着くと、人人ひとだ。山頂の西側にある展望所に立つと、季節にもよるが、くっきりと富士山。
山頂から石段を下りて奥高尾方面へ。もみじ台にある『細田屋』で軽く休憩。細田屋の前からの展望もよく、おすすめだ。そばをお腹に入れてから出発。
平坦な道を行くと一丁平(いっちょうだいら)。展望台もあるが、春には1000本ほどのヤマザクラ、ソメイヨシノなどが咲く。ミツバツツジも同時期に咲く。4月中旬頃が見頃か。
山頂の手前の坂を上がると小仏城山(城山)へ。広い山頂には茶屋が2軒。右の茶屋が東京都、左が神奈川県になる。
山頂から東海自然歩道の道を下り。千木良(ちぎら)のバス停から相模湖駅へ。駅前にはお楽しみの食堂が待っている。
山歩きメモ
高尾山へ上るコースは多く、薬王院に寄らなければ、一番登山の雰囲気を味わえるのは稲荷山コース。次に6号路と日影バス停から上がるいろはの森コースだろうか。健脚に人気は小仏城山から小仏峠、景信山、陣馬山まで足を延ばすロングコース。
アドバイス
特に危険なところがないのが高尾山のよさ。脚力に合わせたコースを選択できるのもいい。ただしスニーカーでは行かないように。往復ケーブルカー利用なら別だが、このコースでは登山靴が必須。
かどや食堂
老舗駅前食堂は食べても飲んでもよし
相模湖駅前の角にちょっと不思議な建物。3階建ての家で丸い窓がひとつ。これは昔の旅館だった面影を残している。食堂としては1948年創業で、長年登山客や地元の人に愛されてきた王道の店。地元の大豆を使ったお豆ちゃん定食やお豆グラタンなどもある。食べるのもよし、乾杯もよし。
●11:30~19:00、火・最終月休。相模湖駅から徒歩1分。☏042-684-2002
取材・文=清野編集工房
『散歩の達人 日帰り山さんぽ』より