多彩な風呂が楽しめる駅前の日帰り温泉

内風呂のメイン浴槽となる気泡風呂。窓辺には、ねころびジェットバスが見える。
内風呂のメイン浴槽となる気泡風呂。窓辺には、ねころびジェットバスが見える。

2021年1月21日、JR袖ケ浦駅前のゆりまち袖ケ浦モール内にオープン。袖ケ浦市初の天然温泉となる温浴健康施設だ。浴室は2階にあり、男女対称の造りで浴槽の種類も同じ。
内風呂には高濃度炭酸泉、ねころびジェットバス、気泡風呂、電気風呂のほか、定時になると熱波が起きるオートロウリュウ付き高温サウナと水風呂がある。さまざまな機能をもつ浴槽があるので、のんびりとはしご湯を楽しみたい。

『天然温泉湯舞音 袖ケ浦店』は独立した建物で、外観を見ただけでも規模の大きさが想像できる。
『天然温泉湯舞音 袖ケ浦店』は独立した建物で、外観を見ただけでも規模の大きさが想像できる。

露天風呂は広く開放的。地下約1000mから湧出するナトリウム-塩化物泉を注ぐ天然温泉岩湯をはじめ、3つの浴槽が並ぶつぼ湯、背中を伝う湯が心地よいねころび湯がある。天然温泉岩湯には大型テレビが設置されているので、長湯好きの人でも飽きずに時間を過ごすことができる。まだ、新しい施設なので、浴槽や洗い場にも清潔感があり、気持ちよく利用できるのが何よりもうれしい。

大きく空が開けた露天風呂。かたわらには休憩や外気浴で利用できるリクライニングチェアを多数用意する。
大きく空が開けた露天風呂。かたわらには休憩や外気浴で利用できるリクライニングチェアを多数用意する。

ロウリュウの効果で体が芯から温まる

薬石を用いた岩盤が並ぶ岩盤浴室。毎正時になると正面の壺から蒸気が湧き出る。
薬石を用いた岩盤が並ぶ岩盤浴室。毎正時になると正面の壺から蒸気が湧き出る。

浴室の風呂を堪能したら1階に下りて岩盤浴を楽しもう。岩盤浴室には8種類の薬石が敷き詰められ、薬石にタオルを敷いて横になれば、体の芯から温まり、じんわり汗が吹き出てくる。毎正時には雷鳴の音を合図に全自動ロウリュウが行われる。岩盤浴室内の壺から熱い蒸気を発生させ、室内に強風を起こすことで体感温度を上げ、発汗を促すというもの。デトックスやダイエット効果も期待できるのでぜひ体験するといい。

自らサウナストーンに水をかけ蒸気を発生させるセルフロウリュウ。
自らサウナストーンに水をかけ蒸気を発生させるセルフロウリュウ。

岩盤浴室は、手前から奥にいくに連れてだんだん熱くなっていくので、好みの温度の場所で体験できる。一画には、セルフロウリュウを楽しめる小部屋を併設。自分でホットストーンに水をかけ、ロウリュウを楽しむもので、マイナスイオンを含んだ水蒸気で発汗作用が促進され、新陳代謝や疲労回復、デトックスなどの効果があるという。

汗をかいたあとは、クールルームで火照った体をクールダウン。岩盤浴とクールダウンを交互に行うことで血行促進に効果があるといい、数回繰り替えすと体がスッキリするのがわかる。

休む、寝る、読む、仕事する……。使い方自由自在の休憩スペース

足を伸ばしてゆっくりくつろげるリクライニングコ-ナー。
足を伸ばしてゆっくりくつろげるリクライニングコ-ナー。

休憩スペースが充実しているのも特徴の一つ。

畳敷きの寝転びコーナーやリクライニングコーナー、階段ごろ寝スペースでゆったりくつろぐこともできるし、約5000冊のマンガをそろえたコミックコーナーからお気に入りの本を持ち出し、お気に入りの休憩スペースで読むこともできる。

テーブル、電源、Wi-FiとPC作業に必要な環境がそろっているため、コワーキングスペースとして利用する人も増えているという。

フリーWi-Fi完備だからスマホを持ち込んでもよいし、お好みのコミックを読むのも楽しい。
フリーWi-Fi完備だからスマホを持ち込んでもよいし、お好みのコミックを読むのも楽しい。

レストランにも力を入れ、地産メニューを豊富に揃えている。なかでも、塩ベースのタレに牛乳を入れ、隠し味にショウガとニンニクを入れたコクのあるスープに仕上げた「ホワイトガウラーメン」や、袖ケ浦産米粉を使った「袖っ粉唐揚げ」など、地元食材を使用したご当地料理も多い。
「地産メニューを味わえるレストランと、多用途に使える休憩スペースで、湯上がりのひと時をのんびり過ごしてください」と店長の梶原さんは話す。

駅近という鉄道至便の好立地だが、東京湾アクアライン木更津金田ICまで10分ほどだから、アクアラインが渋滞する時間を避けて、ひと風呂浴びてから帰るという人も多いという。

レストランは袖ケ浦をはじめ、千葉県産食材を使った料理が多い。
レストランは袖ケ浦をはじめ、千葉県産食材を使った料理が多い。

取材・文=塙 広明 写真=天然温泉湯舞音 袖ケ浦店