【JR山手線 E235系】
車両の随所に見られる市松模様。最もわかりやすいのが背もたれの生地だ。ちなみに、先代のE231系に比べてロングシートの幅が1人当たり約1cm広がり、座りやすくなった。
〈シート〉軟らかめ ◇◇◇◆◇◇ 硬め
〈デザイン〉 ポップ ◇◇◇◇◆◇ シック
【東急田園都市線 2020系】
ロングシートでありながら背もたれが高くしてあり、背中を包み込みこむようなほどよいホールド感が心地よい。風になびく草原のような緑色のデザインで気分も少し軽くなる。
〈シート〉軟らかめ ◇◇◇◆◇◇ 硬め
〈デザイン〉 ポップ ◇◇◆◇◇◇ シック
【小田急小田原線ほか 1000形】
線路が地下に潜り景色が見えなくなっても、ロビンスエッグブルー(ヨーロッパコマドリの卵の色)のシートが車内の彩度をUP ! 床面の淡いグラデーションともマッチする。
〈シート〉軟らかめ ◇◇◆◇◇◇ 硬め
〈デザイン〉 ポップ ◆◇◇◇◇◇ シック
【JR 横須賀線・総武快速線ほか E217系】
座面も含めて同系色でまとめた控えめな配色だが、斜めの極太ストライプが映える。2020年度からE235系への置き換えが始まっているため、お目にかかれるのもあと数年だ。
〈シート〉軟らかめ ◇◇◇◆◇◇ 硬め
〈デザイン〉 ポップ ◇◇◆◇◇◇ シック
【京王井の頭線 1000系】
沿線が紫陽花スポットとして知られる路線。1000系のリニューアル車はシート背もたれに細かい紫陽花模様が織り込まれ、上品さを醸す。座面と手触りが異なり、その差も魅力。
〈シート〉軟らかめ ◇◇◇◆◇◇ 硬め
〈デザイン〉 ポップ ◇◇◇◇◆◇ シック
【京急本線ほか 2100形】
青地に赤い水玉というコントラストの効いたカラーリング。適度な軟らかさが正しい姿勢を保ち、長時間座っても疲れにくい。主にクロスシートで空間を確保しやすいのもいい。
〈シート〉軟らかめ ◇◇◇◆◇◇ 硬め
〈デザイン〉 ポップ ◆◇◇◇◇◇ シック
【相鉄・JR 直通線 12000系】
2019年、相鉄線からJR埼京線に入り、新宿方面へ向かう路線が開業。それに伴い新車両が登場した。座面が低めのユニバーサルデザインで濃淡あるグレーが落ち着いた印象。
〈シート〉軟らかめ ◇◇◆◇◇◇ 硬め
〈デザイン〉 ポップ ◇◇◇◇◇◆ シック
【東京メトロ日比谷線 13000系】
2017年に走行開始した新型。都会の夜景をイメージしたシートのデザインは、黒を基調に黄、赤、青、緑の点を散らしている。ミッドナイトブルーの床面とデザイン的連続性も。
〈シート〉軟らかめ ◇◇◇◆◇◇ 硬め
〈デザイン〉 ポップ ◇◇◇◆◇◇ シック
【埼玉高速鉄道ほか 2000系】
埼玉県花のサクラソウがモチーフ。古い洋館に椅子として置かれていそうなレトロさにひかれる。相互直通運転を実施する東京メトロ南北線、東急目黒線で出くわす可能性も大。
〈シート〉軟らかめ ◇◇◇◇◆◇ 硬め
〈デザイン〉 ポップ ◇◆◇◇◇◇ シック
【都営地下鉄浅草線 5500形】
2018年に導入された新型。シートは、七宝、市松、麻の葉、青海波などの吉祥文様を組み合わせた「寄せ小紋」をイメージしてデザイン。カーテンにも隈(くま)取り、提灯など和柄が。
〈シート〉軟らかめ ◇◇◇◇◆◇ 硬め
〈デザイン〉 ポップ ◇◇◆◇◇◇ シック
【東武スカイツリーラインほか 70000系】
東京メトロ日比谷線との相互直通運転が始まり、新型車両として誕生。背もたれと座面が総柄で同系統の座席指定制列車・THライナーもお揃い。手触りが軟らかく気持ちいい。
〈シート〉軟らかめ ◇◇◇◆◇◇ 硬め
〈デザイン〉 ポップ ◇◇◇◆◇◇ シック
【西武池袋線ほか 2000系】
2000系は製造時期によって仕様が異なるが、シートの色はオレンジがスタンダート(もうひとつは青)。クッション性に優れ、もしこれを再現したソファがあれば自宅に欲しい。
〈シート〉軟らかめ ◆◇◇◇◇◇ 硬め
〈デザイン〉 ポップ ◇◇◇◇◆◇ シック
【JR中央線ほか E233系】
背もたれは、アースカラーがベースの市松模様。よく見ると小さな水玉や縞模様が隠れている。座面が広く、深く腰掛けるとウエストをふわっと支えてくれる安定感のある形状。
〈シート〉軟らかめ ◇◇◇◆◇◇ 硬め
〈デザイン〉 ポップ ◇◇◆◇◇◇ シック
【東京メトロ有楽町線・副都心線 10000系】
遠目からだと無地にも見えるが、近づくと細かいチェック柄だと気づく。座面は薄め。副都心線から東急東横線に乗り入れるようになり、横浜などでも乗車する機会が増えた。
〈シート〉軟らかめ ◇◇◇◇◆◇ 硬め
〈デザイン〉 ポップ ◇◇◇◇◆◇ シック
取材・文=信藤舞子 撮影=編集部
『散歩の達人』2021年9月号より