江戸の宿場町を想起させる時代行列
江戸時代、中山道第二の宿場町として栄えた蕨宿。かつて多くの人々が行き交った約1kmの旧道を舞台に、昔のにぎわいを取り戻そうと商店会青年部が中心となって1984年に始まったのが「中仙道武州蕨宿 宿場まつり」だ。現在は商店会会員はもとより地域活性化・振興の趣旨に賛同する有志を集めた「中仙道蕨宿倶楽部」のメンバーにより支えられ、今回で43回目を迎える。
メイン行事は13時30分からスタートする「織姫道中パレード」。艶やかな着物に身を包んだ織姫と宿場小町を中心に、蕨市長が扮する殿様や家老役、警護役、鉄砲隊、忍者など約50名による時代行列が行われる。
蕨市は成年式(成人式)発祥の地ということもあり、織姫役1名と宿場小町役2名は2026年1月に成年式を迎えた女性、または2027年1月に成人式を迎える女性を公募から選出し、行列に華を添えている。実行委員会の野村さんは、「江戸時代の衣装をまとった大行列が練り歩きます。子供たちにも中山道第二の宿場町であったことを感じてもらえれば」と話す。
神輿に大太鼓、サンバや阿波踊りも旧中山道を往来
旧中山道では、11時から神輿渡御、13時15分から浜名湖大太鼓も練り歩く。「静岡県湖西市からやってくる、直径7尺8寸(約2.4m)の日本一の大太鼓は圧巻です。かなりの迫力で、観客の方々は目を丸くして見ていますよ」(野村さん)。
さらにパレード後の14時からは浅草サンバカーニバルで上位入賞を果たしているチームによるサンバパレード、14時30分ごろからは徳島市阿波おどり振興協会に所属する天水連関東支部による阿波踊りもあり、どちらも本場さながらの踊りで魅了する。
また、本部横のメインステージのほか、市内の活動団体がダンスや少林寺拳法を披露する「双子広場」、今回新たなステージとして多彩な出演者による「きてみて広場」と、計3カ所のステージを設け、子供から高齢者までさまざまな世代が参加できるイベントにパワーアップした。
「実行委員会メンバーの間では、『なんでもありでチンドン屋状態』なんて話しています(笑)。今では閑散としている界隈ですが、江戸の頃のようににぎわってほしいという思いを込めてさまざまな催しを用意しました。ぜひ多くの人に足を運んでもらえれば」と野村さん。にぎやかな通りを散策しながら、往時に思いを馳せてみては。
開催概要
「第43回中仙道武州蕨宿 宿場まつり」
開催期間:2026年11月3日(火・祝)
開催時間:9:30~17:00
会場:旧中山道ほか(埼玉県蕨市)
アクセス:JR京浜東北線蕨駅から徒歩15分
【問い合わせ先】
蕨市観光協会☎048-434-5601
URL:https://shukubamatsuri.com/
取材・文=香取麻衣子 ※画像は主催者提供







