テーマは「隣人との幸せな日」
きびしい戦禍をくぐりぬけ、“長屋文化” とともに独自の進化を遂げ続けてきた向島界隈。そして現在、コロナ禍をうけ、人と空間と時間の関係が問われている。
本 EXPO のテーマ「隣人と幸せな日」は、 わたしたちが限定されない世界で暮らしていくその先にある、 現代版「醤油の貸し借り」であり、「火事場の運命共同体」となる関係性への希望。
その先へと紡ぐ、新たなコミュニケーションについて。 アートや実験的な現場を通した問いを体感しよう。
開催概要
<企 画 名> すみだ向島 EXPO 2020
<会 期> 2020 年 9 月 12 日(土)~2020 年 10 月 11 日(日) ※水曜日休み(26日間)
<時 間> 10:00~18:00(最終受付 16:00) ※ユートリヤドームのみ 18:00~20:00
<開催場所> 墨田区曳舟エリアの街中会場約 40 箇所 (すみだ生涯学習センター ユートリヤ、七軒長屋、小倉屋、 約 20 軒の長屋やアートスペース、約 18 軒の軒下空間) ※無料エリアあり
<日時指定パスポートチケット> 前売 2,500 円 (限定 50 枚)/大人 3,300 円 大学・専門学生 2,000 円/高校生以下・障がい者 1,000 円(税込) ※3 歳以下は無料 ※飲食特典つき
<販売方法> 公式 HP 経由の外部チケットサイトにて販売
<参加アーティスト一覧>
アカリエダ、アップデートアーキテクツ、EAT&ART TARO、居間 theater[東彩織、稲継美保、宮武亜季、山崎朋]、VR 東² 京、ウチダリナ、海野良太、大洲大作、オカザキ恭和、小野志門(セカイ)、オンライン関係住人ツアーズ(後藤大輝+Caitlin Adkins+高野睦子+Joe McReynolds)、開発好明、KAB Library and Residency([KAB 代表]嘉藤笑子[名誉校 長]萩原朔美[オンライン日替講師]出月秀明、河地貢士、栗山斉、パルコ木下、松本力ほか)、北川貴好、後藤佑介、再現ハト屋 プロジェクト(紙田和代+筒井さやか+カワチキララ+鈴木拓哉ほか)、佐藤史治+原口寛子、澤谷理裕、住中浩史、高田幸男、 タノタイガ、田原唯之、千葉大学工学部デザイン学科環境デザイン研究室、千葉大学鈴木弘樹研究室、 角田晴美、ティトススプ リー、東京型家、ドンツキ協会、中里和人、中西道也、軒下プロジェクト(石田健祐[いしけん]、大野将章、岳 明、かみむらみど り、川上桃子、河村ゆうこ、靴郎堂本店、栗原莞爾、佐俣和木、清水みさよ、谷山恭子、萩田芽衣、ホ・テウォン / Taewon Heo、村上 郁、望月みく、森脇環帆、ヤマダ モイ、羊喘兒 / YANG Qinhua)、nof architects、長谷川逸子、樋口裕一、ヒ ロセガイ、、ブリコラージュ研究所、北條工務店、まつうらかほ、三田大介、三宅哲平、明治大学山本俊哉研究室、ロマン美容室 長屋つなげるプロジェクト(小畑亮吾[サテライトキッチン]+飛田佳寿子[ウィヴァネストペンギン])
「東亰(TOKEI)— 東京(TOKYO)」
このイベントの一貫として、写真家の中里和人は「東亰プロジェクト Tokei − Tokyo」を展開。会場となるのは墨田区向島の元建具屋工場(墨田区八広2−44−15)だ。
工場の中に置かれていた建具部材、おばあさんのお土産品などを幻燈機で投影、工場の壁面をスクリーンに、2つの時間と2つの物質を窯変させた「幻燈工場」シリーズを展示する。
70坪10空間を巡る大規模な写真展、インスタレーション 展で、東亰という原風景の空気ミュージアムが体感できる。チームメンバーは東京造形大学生、院生有志と、アマチュア写真家、建築家遠藤清、華道家上野雄次など17名。本来、東京の下町が持っていたはずの幻想的な世界を体感しよう。
※「東亰プロジェクト」の単館入場(大人500円、学生300円)の設定有り。消毒、マスク着用、入場数制限で開催。コロナ対策として、有料限定入場者10名以外、イベントはオンライン配信する。
〈記念イベント〉
1.記念シンポジウム
9月13日には記念シンポジウムが開催。出席者は中里のほか遠藤清(ギャラリー木土水)、後藤大輝(すみだEXPO実行委員会代表)、中野純(体験作家)、さらに武田憲人(さんたつ編集長)も列席する。15時〜
2.上野雄次花生け
9月27日には華道家上野雄次の花生けパフォーマンスも。あの過激な花生けが久しぶりに向島で!
文=武田憲人
近々「向島EXPO2020」の体験記をアップします。乞うご期待‼︎