元々は浅草神社の正月行事だった

流鏑馬とは、疾走する馬の上から3つの的を弓矢で射る日本の伝統的な騎射の技術のこと。浅草において古い歴史があり、江戸時代には毎年1月5日に浅草神社の正月行事として行われていた。その後、1983年に台東区が観光行事として復活。現在は小笠原流弓馬術礼法宗家の協力のもと、古式にのっとったやり方で毎年4月に執り行われている。

流鏑馬の会場となる隅田公園では、すみだリバーウォーク~言問橋までの間、約300mにわたって白い砂を敷き詰めた特設馬場が設けられる。観客が固唾を飲んで見守るなか、鎌倉武士の狩装束を身にまとった射手が馬上から壱の的、弐の的、参ノ的を次々と射抜いていく。その迫力たるや、圧巻の一言だ。見学には有料の観覧券が必要(1席4000円)。壱の的付近のAブロックの観覧席はまだ発売中なので、お早めに!(4月8日現在)

観覧無料!鹿の的を狙う「草鹿」

13時からの流鏑馬に先立って、11時45分から「草鹿(くさじし)」が山谷堀広場で行われる。こちらは無料で観覧が可能。草鹿は元々、草を束ねて鹿の形をつくり、距離を定めて稽古として行われていたのが始まり。烏帽子に直垂(ひたたれ)姿の射手が約20m離れた場所から鹿の形をした的を狙って弓矢をひき、その腕前を披露する。

疾走する馬のスピード感や臨場感が味わえる流鏑馬と、流鏑馬の稽古として古くから行われてきた草鹿。どちらも歴史的な装束を身に付けて行われるので、それぞれの衣装も見どころのひとつだ。勇壮な時代絵巻を感じられるイベントをぜひ現地で観覧しよう!

約20m離れた場所から高さ約110cmの鹿の形をした的に矢を放つ「草鹿」。
約20m離れた場所から高さ約110cmの鹿の形をした的に矢を放つ「草鹿」。

開催概要

「第42回浅草流鏑馬」

開催期間:2026年4月18日(土)
開催時間:流鏑馬は13:00~14:30、草鹿は11:45~12:45
会場:台東区立隅田公園(東京都台東区花川戸1-1)
アクセス:私鉄・地下鉄浅草駅から徒歩8分

【問い合わせ先】
台東区観光課☎03-5246-1151
URL:https://www.city.taito.lg.jp/event/kanko/asakusayabusame.html

 

取材・文=香取麻衣子 写真提供=台東区