寂れた飲み屋街を救った大道芸
横浜みなとみらいにほど近い野毛地区は、戦後の闇市をルーツとし、600以上の飲食店がひしめく日本屈指の飲み屋街。かつて街は造船所の労働者でにぎわっていたが、1983年に造船所が移転するとお客さんが激減し活気を失っていた。そこで地元の商店主らが街を元気づけるために路上でなにかやろうとイベントを企画。その際に行った大道芸が好評だったこともあり、1986年から「野毛大道芸」が開催されるようになった。
「開催当初、野毛在住でパリの国立サーカス学校で講師を務めたIKUO三橋さんのツテでさまざまなパフォーマーを呼んでもらいました。飲み屋街なので、破天荒なものがウケたんだと思います」と話すのは、野毛大道芸実行委員会の飯島香代さん。昔も今も変わらないのは街の人たちによる手作りのイベントだということ。地元商店主や青年会メンバーなど野毛エリアで活動し、野毛の街を愛している人たちによって運営されている。
40周年を記念した特別企画も!
2026年は40周年を記念して、国内外から40組の実力派パフォーマーが勢ぞろいする。なかでも、1986年に野毛で生まれた、まさに野毛大道芸と同い年のサンバチーム「エスコーラ・ヂ・サンバ・サウーヂ」が出演。2025年の浅草サンバカーニバルで優勝したチームで、熱気あふれるショーをステージで披露する。
また、18日(土)17時15分から「横浜にぎわい座」の芸能ホールで40周年パーティーとして、5組のパフォーマーが数珠つなぎで1時間程度のショーを行う。入場無料で、イスに座りながら観覧できるのもうれしい。観覧には当日配布の整理券が必要になるので、詳しくは公式サイトか当日パンフレットで確認を。
そのほかにもパントマイムやジャグリング、エアリアル(空中パフォーマンス)、中国雑技など、さまざまなパフォーマンスが網羅されているのが野毛大道芸の特徴。「4つのステージが設けられる野毛本通りでは、あふれんばかりの人が集まって壮観です。エリアはコンパクトにまとまっているので次から次へと回遊しながら大道芸が楽しめますよ」と飯島さん。野毛エリアから少し離れているが、日ノ出町エリアは大岡川沿いでリラックスしながらゆっくりと見られるので、ファミリーにもおすすめだ。
「野毛エリアの飲食店では昼間からお酒や焼き鳥、もつ煮込みなどを販売するので、食べ歩きをしながら気楽に大道芸を見てもらえれば」(飯島さん)。春の暖かな日差しの下でにぎやかなパフォーマンスを楽しめる2日間。ぜひ野毛エリアへ足を運ぼう。
開催概要
「第51回野毛大道芸」
開催期間:2026年4月18日(土)・19日(日)
開催時間:ストリートでのパフォーマンスは11:00~16:30
会場:野毛地区一帯(神奈川県横浜市中区野毛町3丁目ほか)
アクセス:JR根岸線・横浜市営地下鉄ブルーライン桜木町駅から徒歩5分
【問い合わせ先】
野毛大道芸実行委員会☎045-262-1234
URL:https://nogedaidogei.com/
取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供






