350年以上の歴史を誇るつつじ苑
根津神社は約1900年前に千駄木の地に創建されたと伝えられる古社。江戸時代に、徳川綱重(三代将軍家光の三男、六代将軍家宣の父)の下屋敷だった現在の地に遷座した。つつじ苑は下屋敷だったころに綱重がツツジを植えたのが始まり。当時から「つつじが岡」と呼ばれ、ツツジの名所として親しまれた。現在のつつじ苑は、戦争で被災し荒れてしまった岡に、氏子たちが協力して新たに植えたツツジが咲く。
「文京つつじまつり」は1970年にスタート。以来、ツツジの数も徐々に増え、参詣者も年々増加し現在のようなにぎわいに。境内にある約2000坪のつつじ苑には、約100種3000株のツツジが咲き誇る。種類によって早咲き、中咲き、遅咲きのものがあるので、いつ訪れても美しい光景を楽しむことができる。
「つつじ苑の北側には早咲きのキリンやキリシマが多く、赤やピンクの小ぶりの花が密集して咲くのが見事です。中咲き、遅咲きと徐々に南側に向かって咲き移りますが、八重咲きのセンエオオムラサキやヨドガワツツジ、黄色やオレンジ色のレンゲツツジなどもあり、バラエティーに富んだ色や形が楽しめます」と根津神社の担当者。また、つつじ苑の一番高い場所にある通路からは、ツツジの花と千本鳥居や楼門など、普段見ることができない景色が楽しめるのも見どころだという。
期間中は露店やさまざまな催しも!
期間中は毎日露店が出るほか、土・日・祝を中心に奉納演芸や浦安舞、根津権現太鼓などの催しも。また、森鴎外旧居を移築した「第二客殿(舞姫の家)」では臨時でおみやげの販売も行い、商品を購入すると建物内部の見学ができるという特典も。森鴎外が『舞姫』を執筆したといわれる邸宅を見られる貴重な機会なのでお見逃しなく。
赤やピンク、白など、色とりどりのツツジが咲き乱れるつつじ苑。モコモコした姿を間近で見るのもいいが、斜面を染め上げるように咲く姿を遠くから見ると一枚のじゅうたんを広げたような光景も楽しめる。根津神社のホームページではつつじまつりの期間中、ライブカメラでつつじ苑の様子を見ることができるので、チェックして出かけよう。
開催概要
「第55回文京つつじまつり」
開催期間:2026年4月1日(水)~30日(木)
開催時間:つつじ苑は 9:00~17:30(1日は11:00~)
会場:根津神社(東京都文京区根津1-28-9)
アクセス:地下鉄千代田線根津駅、千駄木駅から徒歩5分
入苑寄進金:500~1000円(花の見頃によって変動あり)
【問い合わせ先】
根津神社☎03-3822-0753
URL:https://nedujinja.or.jp/
取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供







