学術的にも貴重な未公開コレクションが一堂に

アントニ・ガウディ肖像(C)2026 Gaudí Foundation of Art, Design & Architecture。
アントニ・ガウディ肖像(C)2026 Gaudí Foundation of Art, Design & Architecture。

スペイン・カタルーニャ出身の建築家、アントニ・ガウディ(1852-1926)。ガウディは、実業家であり友人でもあったグエル伯爵との協働を通じてカタルーニャのブルジョワ層や貴族たちにとって最も愛される建築家となり、彼らのために手掛けた《グエル公園》《カサ・バトリョ》《カサ・ミラ》などはバルセロナの街を彩る代表作となった。そして彼が後半生を捧げた最も重要な作品サグラダ・ファミリアは、現在ユネスコの世界遺産に登録され、都市建築や近代美術に深い影響を与え続けている。

本展は1997年に村松亮太郎氏が設立したクリエイティブカンパニー「NAKED」が、ガウディ財団から正式オファーを受けて、世界で初めて公式ライセンス契約を締結したことを契機に開催されるワールドツアーの一環。

サグラダ・ファミリア オリジナル図面やガウディの手記や直筆の書簡、使用していた制作道具をはじめ、学術的にも貴重な未公開のコレクションが一堂に公開されるのが大きな見どころだ。財団所蔵の資料が同時にこれほど多く展示されるのは世界初。また、秘蔵コレクションのみならず、筆跡心理学的分析による最新研究を通じて、ガウディの内面と革新的思考に迫り、学術と体験が融合した新たな切り口でガウディを読み解く内容が興味深い。

ステンドグラス(青色)(クリプタ・グエル) ステンドグラス/1914〜1915年 クリプタ・グエル(サンタ・コロマ・デ・セルベリョ)/ガビネテ・モダニスタより貸与/レプリカ。
ステンドグラス(青色)(クリプタ・グエル) ステンドグラス/1914〜1915年 クリプタ・グエル(サンタ・コロマ・デ・セルベリョ)/ガビネテ・モダニスタより貸与/レプリカ。

参加型アートでガウディ建築の魅力を体感

3D立体写真(サグラダ・ファミリア) サグラダ・ファミリアの3D立体写真/サグラダ・ファミリア(バルセロナ)/ガウディ財団より貸与/オリジナル。
3D立体写真(サグラダ・ファミリア) サグラダ・ファミリアの3D立体写真/サグラダ・ファミリア(バルセロナ)/ガウディ財団より貸与/オリジナル。

本展では7つのエリアに分け、ガウディの独創を育んだバルセロナの街、サグラダ・ファミリア、また世界へ広がるガウディの精神まで、展示と体験型&参加型アートによって紹介される。

来場者がサグラダ・ファミリアの一部を完成させていく参加型アートでは、“未完成”の象徴でもあるこの建築が、今も多くの人々の手で築かれ続けていることが実感できる。改めてガウディ建築の魅力に触れることができるはずだ。

Area5:生命のかたち(C)NAKED。
Area5:生命のかたち(C)NAKED。

開催概要

「ガウディ没後100年公式事業 NAKED meets ガウディ展」

開催期間:2026年1月10日(土)~3月15日(日)
開催時間:10:00~18:00(金は~20:00、土・日・祝は9:00~20:00。最終入場は閉場1時間前まで)
※営業時間延長 除外日:3月5日(金)
会場:寺田倉庫G1ビル(東京都品川区東品川2-6-4)
アクセス:りんかい線・東京モノレール羽田空港線天王洲アイル駅から徒歩5分
入場料:《平日》一般2700円、小・中・高校生1900円《土・日・祝》一般2900円、小・中・高校生2100円

【問い合わせ先】
キョードーインフォメーション☎0570-200-888
公式HP https://meets.naked.works/gaudi/

 

取材・文=前田真紀 ※画像は主催者提供