平均樹齢70年を超える約360本の梅

会場となる成田山公園は、成田山新勝寺大本堂の奥にある敷地面積約16万5000㎡(およそ東京ドーム3.5個分!)にもおよぶ広大な公園。雄飛(ゆうひ)の滝や3つの池、噴水のある西洋庭園を有する園内は梅や桜の木をはじめ、藤棚、クヌギ、ナラ、イチョウなどが植えられていて、参拝者や市民が四季を通じて豊かな自然を楽しむ憩いの場でもある。早春の見どころはなんといっても色鮮やかに咲く紅白の梅で、毎年2月中旬から3月上旬には「成田の梅まつり」が開かれる。今年で63回目を迎え、何世代にもわたり春の訪れを告げてきた。

園内には約360本の紅梅や白梅が植えられているが、特筆すべきは平均樹齢が70年を超えていること。「苔むした古木に花がついて、しっとりと趣のある梅を楽しめます」と教えてくれたのは成田市観光協会の大河さん。見頃には気品のある花を咲かせ、周囲は梅の甘い香りでいっぱいになる。

観光客をもてなすさまざまな催しも!

期間中の土・日曜にはさまざまなおもてなしの行事も。園内の梅林では野点(のだて)が開催され(10時~先着順、定員に達し次第受付終了)、平和大塔下の西洋庭園では甘酒のサービスや観梅の演奏会、観梅の投句コンテストが行われる。「文殊の池の上に梅林があって、梅の花を見ながらお抹茶を楽しめますよ」と大河さん。観梅の演奏会では、日替わりで津軽三味線や箏(こと)・尺八、二胡(にこ)などの演奏が楽しめ、風雅なひとときを過ごせる。

「可憐な梅の花々とさまざまな催しを楽しんでいただければ。ひと足早い春を探しにぜひ成田の梅まつりにお出かけください」(大河さん)。観梅を満喫した後は成田山参道に立ち寄って、うなぎやスイーツなどのグルメも楽しもう!

毎年好評の伝統音楽の演奏会は土・日曜の11時~と13時30分~。
毎年好評の伝統音楽の演奏会は土・日曜の11時~と13時30分~。

開催概要

「第63回成田の梅まつり」

開催日:2025年2月15日(土)~3月2日(日)
開催時間:10:00~15:00
会場:成田山公園(千葉県成田市成田1)
アクセス:JR成田線成田駅・京成電鉄本線京成成田駅から徒歩15分

【問い合わせ先】
成田市観光協会☎0476-22-2102
URL:https://www.nrtk.jp/enjoy/shikisaisai/ume-festival.html

 

取材・文=香取麻衣子 ※画像は主催者提供