見どころ① 義経! 頼朝! 義仲! 源氏のヒーロー結集

「平家物語図屏風」(一双のうち左隻)江戸時代前期 17世紀中頃 岡田美術館蔵。
葛飾北斎「堀河夜討図」江戸時代後期 19世紀前半 岡田美術館蔵。京都の自邸で夜討をされた義経、弁慶とともにいざ出陣。

源頼朝と義経兄弟、その従兄・義仲や、義経に忠誠を誓った武蔵坊弁慶に弓の名手・那須与一。源氏の武者とその家来たちが、日本各地で繰り広げるドラマを展示作品の中に見ることができる。2022年の大河ドラマ主人公・北条義時の若き日々をめぐる登場人物にも注目だ。

見どころ② 凄惨な合戦 VS. 華麗な行列と祭礼

岩佐又兵衛「堀江物語絵巻断簡」江戸時代前期 17世紀中頃 岡田美術館蔵。岩佐又兵衛は、信長に謀反を起こした武将・荒木村重の子。一族が惨殺された中を生き延びて絵師となった。
「二条城行幸図屏風」江戸時代前期 17世紀 岡田美術館蔵。寛永3年(1626)9月、後水尾天皇の行幸の盛観。徳川御三家や伊達政宗・前田利常など武将たちも威儀を正して参列する。

戦国時代以前の「戦の時代」と江戸時代の「泰平の世」で様変わりした武士の役割。敵の首を取ることが手柄であった戦の現実を伝える珍しい屏風や、戦国の世を生き延びて絵師となった岩佐又兵衛の存在は「戦の時代」を象徴するものだ。一方、行幸に参列する武将や野馬追(のまおい)の祭礼に集う武士たちの絵は、「泰平の世」を支えた武士の姿を伝えている。

見どころ③ 武士階級の画家が結集

渡辺崋山「虫魚帖」のうち(鶏頭にとんぼ・部分)天保12年(1841) 重要文化財 岡田美術館蔵。※会期中ページ替あり。

渡辺崋山、歌川(安藤)広重など、武士階級の画家が数多く活躍した江戸時代。さまざまな形で武士の身分・職分との折り合いをつけながら画才を発揮した画家たちに注目。中でも没後180年の節目を迎える渡辺崋山は、武士の職務を勤勉に務めながら描き続け、後世にも優れた作品を残している。

開催概要

■概要:特別展『The SAMURAI ―サムライと美の世界―』
・開催期間:2022年2月27 日(日)まで
・開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
・会場:岡田美術館(神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1)
・入館料:一般・大学生2800円、小中高生1800円 ※前売り料金別途あり。
・アクセス:JR・私鉄小田原駅から伊豆箱根バスまたは箱根登山バスで約40分の小涌園バス停から徒歩すぐ
・問合先:岡田美術館☎0460-87-3931

■会期中関連イベント
【講演会】「サムライの文人画 浦上玉堂と渡辺崋山」
・開催日程:2021年11月13日(土)13:00~14:30
・講師:小林 忠氏(岡田美術館 館長)
※電話申し込みが必要です。
※参加費無料(要入館料)

【講演会】「サムライの浮世絵 細田・鳥文斎栄之と安藤・歌川広重」
・開催日程:2022年1月8日(土)13:00~14:30
・講師:小林 忠氏(岡田美術館 館長)
※電話申し込みが必要です。
※参加費無料(要入館料)

【関連講座】「武士を描いた絵画 ―源平の絵を中心に」
・開催日程:2021年12月4日(土)13:00~14:30
・講師:小林優子氏(岡田美術館 主任学芸員)
※申し込み不要
※参加費無料(要入館料)

【ギャラリートーク】
・小林 忠氏
2021年10月14日、11月4日・18日、12月9日・23 日、2022年1月13日・27日、2月10日・24日。各13:30~。
・岡田美術館学芸員
2021年10月15日~2022年2月18日(12月31日(金)を除く)。毎週月曜日は特集展示「中国の青磁」、毎週金曜日は特別展「 The SAMURAI 」各日 11:00~。
※申込不要/参加費無料(要入館料)

■イベントの問合せ・申し込み先:岡田美術館☎0460-87-3931
■岡田美術館公式ホームページ:https://www.okada-museum.com/

写真提供=岡田美術館