あの名店出身の女将がさばく足立市場の旬『魚宵(うおしょう)』

生のインドマグロや水ダコなどが彩った刺し盛り2人前2400円、ポン酢でいただく車海老と夏野菜980円、鱧巻き天ぷら980円(右奥)。日本酒は「田中六五」の純米1合1200円。
生のインドマグロや水ダコなどが彩った刺し盛り2人前2400円、ポン酢でいただく車海老と夏野菜980円、鱧巻き天ぷら980円(右奥)。日本酒は「田中六五」の純米1合1200円。

もともとは住居だった民家を改装。「ご近所さんがゆっくり飲めるよう、住宅地でやりたかったんです」と梅原沙紀さん。世田谷の名酒場『魚真(うおしん)』で10年修業しており魚愛は深く、魚介はすべて足立市場へ125ccバイクで仕入れに行く。「品書きはほぼ魚介。うちで飲むと血圧下がっていいという常連さんも(笑)」。刺し盛りのつぶ貝はねっとり甘く、キンメやシマアジのプリプリ食感は新鮮な証し。「廣戸川」「七本鎗」など食中酒がスルスル進んじゃう!

日本酒は季節限定酒から旨口、フルーティー、燗(かん)酒までバランスよく揃える。
日本酒は季節限定酒から旨口、フルーティー、燗(かん)酒までバランスよく揃える。
一人客には少量の刺し盛りも対応してくれる女将。
一人客には少量の刺し盛りも対応してくれる女将。
住所:東京都足立区千住旭町23-2 /営業時間:17:00~22:00LO(土・日・祝は16:00~、日・祝は21:00LO)/定休日:木/アクセス:JR・私鉄・地下鉄・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩6分

和要素盛り込む料理と、日本ワインが幸せ伴走『pino』

タコのラグーソースのオレキエッテ(耳たぶ型パスタ)1280円、ベーコンチーズ味のマドレーヌサレ1個280円など。
タコのラグーソースのオレキエッテ(耳たぶ型パスタ)1280円、ベーコンチーズ味のマドレーヌサレ1個280円など。

大下学士(みちお)さん・美代子さん夫婦が2026年春に開業。「ドメーヌ・オヤマダのワインを飲んだときに衝撃を受け、日本ワイン中心のお店にしようと思いました」と美代子さん。グラス8種のうち7種が、山形のグレープリパブリックなど日本のもの。学士さんが手掛ける料理は、シュウマイに糯米を使ったり、隠し味に出汁や柚子胡椒を使うなど日本ワインにしっかり寄り添う。シメに手打ちパスタを頼んだら、うまみ濃厚なショートパスタで、これもまたおつまみに!

「BOW!」ボトル6800円、「ルバイヤート」グラス700円など日本ワインが充実。
「BOW!」ボトル6800円、「ルバイヤート」グラス700円など日本ワインが充実。
「日本ワイン以外に、ヨーロッパのクラシックワインもあります」とご夫妻。
「日本ワイン以外に、ヨーロッパのクラシックワインもあります」とご夫妻。
住所:東京都足立区千住旭町25-10 岩出ビル1F/営業時間:17:00~23:00(日は14:00~21:00)/定休日:月(不定休あり)/アクセス:JR・私鉄・地下鉄・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩6分

丁寧な和の技を気軽にアラカルトで『旬の趣 凛』

鱧のお椀700円、お寿司は本マグロ中トロ600円、鯵320円。ガリトマト700円。「楯野川」純米大吟醸1500円。
鱧のお椀700円、お寿司は本マグロ中トロ600円、鯵320円。ガリトマト700円。「楯野川」純米大吟醸1500円。

銀座などで和食の研鑽(けんさん)を積み、自分のペースでお店をやりたいと地元に戻り開業した新井直行さん。「基本は割烹(かっぽう)ですが、居酒屋のようにフランクに楽しんでほしいです」。足立市場で目利きし、仕入れた鮮魚や野菜をなるべく素材の味重視で提供。薄化粧に見えるが、銀ダラ西京焼1500円は薄塩をあてて水分を抜き、白つぶ味噌などに1日漬け込むなど丁寧な技が光る。なにより新井さんやスタッフのやわらかな接客が心地よく、つい長居。

出汁は昆布とカツオでひく新井さん。「日本酒は食中酒や燗酒中心です」。
出汁は昆布とカツオでひく新井さん。「日本酒は食中酒や燗酒中心です」。
早めに飲みたい人の気持ちに応え、16時開店。店名は娘さんの名前から!
早めに飲みたい人の気持ちに応え、16時開店。店名は娘さんの名前から!
住所:東京都足立区千住東2-3-7/営業時間:16:00~22:30LO/定休日:月/アクセス:JR・私鉄・地下鉄・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩5分

取材・文=鈴木健太 撮影=丸毛 透
『散歩の達人』2026年9月号より

食のプロが行き交い、真剣な目つきで品定め。目利き戦場「足立市場」が設ける2カ月に一度のスペシャルデーは、一般人もウエルカム。どでかい保冷バッグを肩に担ぎ、いざ、出陣じゃ!