【元祖1】『酉の市(大鷲神社)』~風光明媚な知られざる発祥の地~
綾瀬川の支流脇に座します閑静な古社。日本武尊(ヤマトタケル)を祀り、室町時代以降、その命日とされる11月酉の日に例祭が行われていた。その後、門前市としてにぎわい農耕具などが売られるようになったことが「酉の市」の起こりとされる。「酉の市」で頒布(はんぷ)される運や福をかきこむ熊手=かっこめは、露天にある派手な“縁起物”とは違い、ここでは“お守り”として通年授かることができる。閑静な住宅地の中にありインバウンドの影響もほぼなく、境内は穏やかな雰囲気だ。
『大鷲神社』店舗詳細
【元祖2】『元祖東京・長崎バウムクーヘン(島田屋製菓)』~行列必至の地元愛され銘菓~
1973年創業。固い食感のバウムクーヘンとも違う、ケーキのような「日本一柔らかく、しっとりとした食感」のバウムクーヘンを開発し、それ以外は作らない職人技を守り続けている。洋菓子と和菓子を合わせたようなソフトな口当たりと適度な甘さで、コーヒー、紅茶、日本茶、なんと日本酒ともマッチして飽きがこない。商品をお得に購入できる先着順のタイムサービス(10時・14時・16 時~、不定)時は、店前に長蛇の列が。
『島田屋製菓』店舗詳細
【元祖3】『あだち菜うどん&コロッケ(魚人)』~地元愛で見出した食材を名物化~
足立区は小松菜の名産地。他の小松菜と一線を画す豊かな味わいをPR すべく、地元有志が「あだち菜」と命名。試行錯誤の末に生み出したのが、これを練りこんだ業務用の生麺うどんだった。栄養価が高く、区内の学校給食や病院で扱われはじめると、次いで家庭向けに乾麺のうどん、パスタも開発。さらに居酒屋『魚人』はあだち菜コロッケを生み出し、地域活性化に一役買っている。どの品もあだち菜から引き出す鮮やかな緑とさっぱりした味が魅力だ。
『魚人』店舗詳細
取材・文=奥谷道草 撮影=井原淳一
『散歩の達人』2026年9月号より






