【元祖1】『酉の市(大鷲神社)』~風光明媚な知られざる発祥の地~

元祖・酉の市のかっこめ1200円。3サイズあるがお守りの力に差はない。
元祖・酉の市のかっこめ1200円。3サイズあるがお守りの力に差はない。

綾瀬川の支流脇に座します閑静な古社。日本武尊(ヤマトタケル)を祀り、室町時代以降、その命日とされる11月酉の日に例祭が行われていた。その後、門前市としてにぎわい農耕具などが売られるようになったことが「酉の市」の起こりとされる。「酉の市」で頒布(はんぷ)される運や福をかきこむ熊手=かっこめは、露天にある派手な“縁起物”とは違い、ここでは“お守り”として通年授かることができる。閑静な住宅地の中にありインバウンドの影響もほぼなく、境内は穏やかな雰囲気だ。

古木が囲む境内。
古木が囲む境内。
酉の市の際にニワトリを奉納していたことから、本殿入り口にニワトリの彫り物が潜む。
酉の市の際にニワトリを奉納していたことから、本殿入り口にニワトリの彫り物が潜む。
拝殿は築約400年。
拝殿は築約400年。
権禰宜の濵中伸洋さん。家族代々、鶏肉や鶏卵を口にしないとか。
権禰宜の濵中伸洋さん。家族代々、鶏肉や鶏卵を口にしないとか。

『大鷲神社』店舗詳細

住所:東京都足立区花畑7-16-8/営業時間:8:30~18:00/定休日:無/アクセス:つくばエクスプレス六町駅から東武バス「文教大学循環」8分の「花畑六丁目」下車8分

【元祖2】『元祖東京・長崎バウムクーヘン(島田屋製菓)』~行列必至の地元愛され銘菓~

プレーン(大) 480円。
プレーン(大) 480円。

1973年創業。固い食感のバウムクーヘンとも違う、ケーキのような「日本一柔らかく、しっとりとした食感」のバウムクーヘンを開発し、それ以外は作らない職人技を守り続けている。洋菓子と和菓子を合わせたようなソフトな口当たりと適度な甘さで、コーヒー、紅茶、日本茶、なんと日本酒ともマッチして飽きがこない。商品をお得に購入できる先着順のタイムサービス(10時・14時・16 時~、不定)時は、店前に長蛇の列が。

よもぎ 800 円。
よもぎ 800 円。
味は3種類。プレーンのみ3サイズで300円~。
味は3種類。プレーンのみ3サイズで300円~。
百歳樹 1200円。プレーンと甘塩っぱいもろみの二層仕立て。
百歳樹 1200円。プレーンと甘塩っぱいもろみの二層仕立て。
レトロな雰囲気の店舗。2階が工場で、できたてが店頭に並ぶ。
レトロな雰囲気の店舗。2階が工場で、できたてが店頭に並ぶ。

『島田屋製菓』店舗詳細

住所:東京都足立区南花畑2-12-8/営業時間:9:00~18:00/定休日:日・祝/アクセス:つくばエクスプレス六町駅から徒歩5分

【元祖3】『あだち菜うどん&コロッケ(魚人)』~地元愛で見出した食材を名物化~

居酒屋『魚人』の鮮やかな緑が特徴のあだち菜うどん680円。
居酒屋『魚人』の鮮やかな緑が特徴のあだち菜うどん680円。

足立区は小松菜の名産地。他の小松菜と一線を画す豊かな味わいをPR すべく、地元有志が「あだち菜」と命名。試行錯誤の末に生み出したのが、これを練りこんだ業務用の生麺うどんだった。栄養価が高く、区内の学校給食や病院で扱われはじめると、次いで家庭向けに乾麺のうどん、パスタも開発。さらに居酒屋『魚人』はあだち菜コロッケを生み出し、地域活性化に一役買っている。どの品もあだち菜から引き出す鮮やかな緑とさっぱりした味が魅力だ。

あだち菜コロッケは、『魚人』と近くの総菜店『なかのや』でも販売。『なかのや』では1つ150円。
あだち菜コロッケは、『魚人』と近くの総菜店『なかのや』でも販売。『なかのや』では1つ150円。
居酒屋『魚人』では、生麺のあだち菜うどんを提供。
居酒屋『魚人』では、生麺のあだち菜うどんを提供。
店主中野智徳さんは、あだち菜コロッケの生みの親でもある。
店主中野智徳さんは、あだち菜コロッケの生みの親でもある。
あだち菜の立役者「TOKYOあだち菜プロジェクト」の代表松山卓司さん(右)と渡井良昌さん。
あだち菜の立役者「TOKYOあだち菜プロジェクト」の代表松山卓司さん(右)と渡井良昌さん。
イオン西新井店をはじめ、区内で購入できる乾麺のあだち菜うどん486円。
イオン西新井店をはじめ、区内で購入できる乾麺のあだち菜うどん486円。
パスタ486円。
パスタ486円。

『魚人』店舗詳細

住所:東京都足立区西新井本町4-5-14/営業時間:11:30~14:00・17:00~22:45/定休日:水/アクセス:東武鉄道大師線大師前駅から徒歩10分

取材・文=奥谷道草 撮影=井原淳一
『散歩の達人』2026年9月号より