生命力あふれる美しきブランチ文化『Brunch Cafe UALLEY(ユアリー)』【松戸】

フムスとチキンのサラダボウル1800円。フラットホワイト550円。
フムスとチキンのサラダボウル1800円。フラットホワイト550円。

小道の先の古民家では、週末のランチをゆったりと楽しむオーストラリアのブランチ文化が花咲く。韓国人シェフ・アロンさんがふるまうのはラテとベストマッチの料理。「シグネチャートースト」のトッピングは、ビーフバルバッコアやチミチュリチキンなど多国籍4種の料理から選べ、毎朝届くケールもたっぶり添えられる。食材、調理法、全体のバランスのどれもが完璧で、口に運ぶと躍るようにみずみずしい。

ラテアートも得意なアロンさん。
ラテアートも得意なアロンさん。
廃材を再利用したクラフト感が心地いい。
廃材を再利用したクラフト感が心地いい。
目印は前庭のあるこの小道。
目印は前庭のあるこの小道。
シグネチャートーストプレート1590円、ロングブラック+400円。
シグネチャートーストプレート1590円、ロングブラック+400円。

『Brunch Cafe UALLEY(ユアリー)』店舗詳細

コーヒーと店主の魅力でつなぐ人の輪『MOSHIMOSHI COFFEE』【亀有】

「実は夜が一番盛り上がる」と話す下薗さん。
「実は夜が一番盛り上がる」と話す下薗さん。

店主の下薗裕未さんは奈良出身。関西人には新鮮な距離感で接してくれる亀有の住民にほれ込み、コロナ禍の2021年にオープンした。自家焙煎のコーヒーはもちろん、下薗さんとの会話に魅了される客も多く、今では地元民にはなくてはならないコーヒースタンドだ。エスプレッソ、ドリップ、サイフォンという3種の淹(い)れ方で後味の甘さを追求。同じ豆でもニュアンスの異なる味わいに、新しい世界の扉が開きそう。

オリジナルのパーカーやトートバッグも好評。
オリジナルのパーカーやトートバッグも好評。
店先のベンチで日向ぼっこしながら一杯も。
店先のベンチで日向ぼっこしながら一杯も。
カフェラテ500円、絶品のガトーショコラとアイスのセット530円。ラテアート講座も開いている。
カフェラテ500円、絶品のガトーショコラとアイスのセット530円。ラテアート講座も開いている。

『MOSHIMOSHI COFFEE』店舗詳細

45年守ったサイフォンコーヒーの味『コーヒーヒヨシ』【松戸】

ナポリタンのランチセット。サラダ、スープ、ドリンク付きで850円。パスタの大盛りは+200円。
ナポリタンのランチセット。サラダ、スープ、ドリンク付きで850円。パスタの大盛りは+200円。

カランコロンという音と共にドアを開くと、そこはザ・昭和。2代目の日吉実さんは「父が脱サラして始めた当時の雰囲気を残したい」と話す。本日のサービスコーヒー390円と価格もレトロで、常連や最近増えた若い客をもてなす。ランチのパスタは定番ナポリタンと月替わり3種、妻の智子さん考案のフルーツサンドはスイカやカキなど旬の果物が続々登場。時代を超えた温もりの中で、ゆるり至福の時を。

開店当初から親しまれているサイフォンコーヒーを淹れる日吉さん。
開店当初から親しまれているサイフォンコーヒーを淹れる日吉さん。
レンガの外観が目を引く渋い店構え。
レンガの外観が目を引く渋い店構え。

『コーヒーヒヨシ』店舗詳細

吹き抜けの新店舗でさらに活気づく『Bicycle Coffee Tokyo』【金町】

東京店オリジナルのコーヒークラッシュゼリーラテ750円。フルフルの食感が楽しい。
東京店オリジナルのコーヒークラッシュゼリーラテ750円。フルフルの食感が楽しい。

自転車でのコーヒー豆配達などユニークな試みで知られるお店が2025年3月1日、元の京成線線路脇に戻ってくる。1・2階が吹き抜けの店内はアメリカ・オークランド本店の空気感が漂う。フェアトレード・有機栽培の最高級豆を使ったハンドドリップやエスブレッソに加え、サーバーから注がれる生のクラフトビールも。朝から集うご近所さんやサイクリストたちとともにコーヒー片手に始まる1日は、ゴキゲンなものになりそう。

店長の糸数有沙さん(右)とダニエル・ピアソンさん。
店長の糸数有沙さん(右)とダニエル・ピアソンさん。
グアテマラ、メキシコとエチオピアのブレンドコーヒー500円。
グアテマラ、メキシコとエチオピアのブレンドコーヒー500円。

『Bicycle Coffee Tokyo』店舗詳細

3代の愛がつまった金町最古の喫茶『シャレード』【金町】

リピーターの多い、シャレード特製たまごサンド1080円、クリームソーダ880円。
リピーターの多い、シャレード特製たまごサンド1080円、クリームソーダ880円。

創業は1968年。時の流れが止まったような空間には3世代分の思い入れが宿る。現在は2代目の仮屋園貴瑛(たかひで)さんが厨房で腕をふるい、初代夫妻の温かい接客も健在。週末には貴瑛さんの11人の子供たちも交代でおしぼりや水を運ぶ。自信作のたまごサンドはふわふわとろとろの甘い卵とマヨネーズとの塩梅が絶妙。パフェに舌鼓を打つ男性一人客も目立つ。街の人々が大切にする宝物のような場だ。

仮屋園貴瑛さん(左)と初代の仮屋園栄一郎さん(中央)、郁子さん夫妻。
仮屋園貴瑛さん(左)と初代の仮屋園栄一郎さん(中央)、郁子さん夫妻。
半円形の窓のフォルムがかわいらしい店内。
半円形の窓のフォルムがかわいらしい店内。

『シャレード』店舗詳細

取材・文=平野かおり 撮影=井上洋平
『散歩の達人』2025年3月号