九龍城
“亀戸の竜宮城”でハラール中華
知る人ぞ知る中華の名店「東京大排档(たいぱいたん)」が2016年8月に『九龍城』としてリニューアル。「あの怪しい雰囲気が……」と当時を惜しむ人もいるが、料理はさらに磨きがかかったというべきか。イスラム法の認証制度をクリアした食材を用いたハラール料理に特化し、豚肉は一切使わない。品書きには羊モツや牛モツの見慣れない料理がズラリ。2階に上がるとガチな大舞台を備える異空間が迎え、逆に何だかホッ。
『九龍城』店舗詳細
佳名℃
店員さんと卓球中華で国際交流
「『俺、今カメイド!』ってお客さんが誰かに電話するとややこしくなる」と店のネーミングを悔いる店長・鄭聖和さん。それより気になるのが入り口すぐの大きな個室にある卓球台だが、「宴会が入っていないときに卓球をしてもらおうと思って」。さらっと語るわりに幅274cmの国際規格品とは本格的すぎ。手が空いていれば卓球の相手になってくれるというが、108種食べ放題(!)のコース2178円を堪能した後では勝ち目はなさそうだ。
『佳名℃』店舗詳細
絶味 鴨頚王
ビールのつまみに鴨首、が亀戸流!?
店名の通り、鴨の首などの専門店。ショーケースに並ぶ頭や爪に思わず後ずさりするが、「中国ではポピュラーです」と店主の高木翼・玲さん夫妻。ひっきりなしに客が訪れ、郵送での購入者も多数。約23 種類の漢方やスパイスと秘伝のタレで鴨の骨付き部位を煮込み、味は辛味と甘辛の2 種類。どちらも辛みは強く、刺激を好む人は辛味がオススメ。独特の臭みはなく、首肉は柔らかく旨味があり、もみじはコリコリと食感がよい。日によって豚肉もある。
「絶味 鴨頚王』店舗詳細
構成=株式会社エスティフ 取材・文=佐藤成美(風来堂) 撮影=加藤昌人