タンタン

女性だけで切り盛りする老舗

八王子ラーメン発祥の地・子安町の名店だ。
八王子ラーメン発祥の地・子安町の名店だ。

1978年の創業以来変わらぬおいしさで常に行列。さっぱりとしながらもコクがあるスープは、切れ味のいい麺がよく合う。フードプロセッサーで刻まれたタマネギで甘みがプラスされ、スープを飲むのが止まらなくなりそう。手で裂いたメンマや肉々しいチャーシューも美味。早々に売り切れるチャーシューメン並(ロース)には、ラーメンとは異なる、よりロースに近い部位を使用。バラチャーシューメン並各800円とともに大人気だ。

ラーメン並600円。麺は好みに応じて柔らかめや硬めなどを選べる。
ラーメン並600円。麺は好みに応じて柔らかめや硬めなどを選べる。
女性スタッフだけで切り盛り。優しい雰囲気に包まれている。
女性スタッフだけで切り盛り。優しい雰囲気に包まれている。

『タンタン』店舗詳細

住所:東京都八王子市子安町1-30-6/営業時間:11:00~14:30/定休日:土・日・祝/アクセス:JR八王子駅から徒歩5分

麺処あずき

小豆入りのスープでマイルドに

醤油らーめん680円。中央にはちょこんと小豆が。
醤油らーめん680円。中央にはちょこんと小豆が。

住宅地の一角にある人気店。スープに小豆を使用しているため、ほのかな甘みとマイルドさが感じられる。表面に浮かぶ脂は自家製ブレンドのラードで、コクと旨味を与えている。麺は八王子ラーメンでは珍しい自家製。少量のタピオカ粉を入れて、モチモチ感と歯切れのいい食感を生み出している。さらに、普通麺(玉子麺)、ブラックペッパー麺、赤唐辛子麺から選ぶことができ、運がよければ平打ち麺で食べられる。

カウンターには時間つぶしの知恵の輪がある。
カウンターには時間つぶしの知恵の輪がある。
「自家製麺やスープなど、かなり試行錯誤しました」と、店主の中村あやさん。
「自家製麺やスープなど、かなり試行錯誤しました」と、店主の中村あやさん。

『麺処あずき』店舗詳細

住所:東京都八王子市本町14-10 金子ビル102 /営業時間:11:00~15:00(土・日は11:00~15:00、17:00~20:00)
/定休日:月/アクセス:JR八王子駅から徒歩12分

ラーメン弘富

香り高く、風味がいい魚介スープ

魚介のハーモニーが素晴らしいラーメン600円。味玉もトッピングされている。
魚介のハーモニーが素晴らしいラーメン600円。味玉もトッピングされている。

自宅の一角を改装した店舗の外にまで煮干しの香りが漂う。店主の親戚が千葉県白子町で煮干し問屋を営んでいるので、季節ごとに最良の煮干しを取り寄せている。スープは、カタクチイワシやウルメイワシなどの煮干し、宗田かつお節やさば節など、ふんだんに使用し、時間をかけて丁寧に作る。雑味がなくクリアな味わいで、シコシコとした特注麺との相性も抜群だ。刻みタマネギは味によって大きさを変えるというこだわりもいい。

店主の小川さんの人柄にファンも多い。
店主の小川さんの人柄にファンも多い。
入り口には店主の友人からもらったネコの置物がお出迎え。
入り口には店主の友人からもらったネコの置物がお出迎え。

『ラーメン弘富』店舗詳細

住所:東京都八王子市明神町3-11-1/営業時間:11:00~19:00/定休日:日/アクセス:JR八王子駅から徒歩8分

びんびん 本店

タマネギの風味と食感がたまらない

タマネギをたっぷりと味わえる薬味(玉ねぎ)ラーメン。
タマネギをたっぷりと味わえる薬味(玉ねぎ)ラーメン。

八王子を中心に7店舗展開する『びんびん』の本店。西八王子の名店『敏々亭』の味を引き継いた正統派だ。ゲンコツを中心とした動物系に香味野菜を加え長時間煮込んだスープは力強さを感じる。肝心要のタマネギは、北海道の農家から直送された新鮮な物。よりタマネギを楽しみたいのなら薬味(玉ねぎ)ラーメン700円がおすすめ。丼を覆い尽くす細かく刻まれたタマネギがスープと一体になり、ひと口飲めばその甘みが広がる。

卓上にはコショウや魚粉の用意も。
卓上にはコショウや魚粉の用意も。

『びんびん 本店』店舗詳細

住所:東京都八王子市子安町1-8-17 野村ビル1F
/営業時間:11:00~24:00/定休日:無休/アクセス:JR八王子駅から徒歩3分

構成=前田真紀 取材・文=速志 淳(アドグリーン) 撮影=高野尚人