元ボクサーが活用した薬膳パワー『和漢香辛茶寮サハスラーラ』[東向島]

薬膳チキンカレー880円。
薬膳チキンカレー880円。

スパイス×生薬

腕を振るうのは元全日本フェザー級ランカーの関豪介さん。引退後に「好きが高じて」カレー屋に転身したが、現役時代から東洋医学を参考に日々薬膳カレーを作っては食べ、「体力がつけば動けるし、汗をかくこともできる」と減量に活かしていた。ちなみに、冬から春は体を温めるショウガや免疫力アップの白キクラゲ、滋養強壮の高麗人参がメインとなり、その効果は関さん自身の体で実証済み。定番メニューの薬膳チキンカレーは、ほろほろになるまで煮込んだ鶏肉の旨味も食欲を促進してくれる。

「冬はエネルギー代謝が低下するので、生命力を司る腎(じん)の働きを高めるものを中心に10種類前後の生薬を配合します」と関さん。
「冬はエネルギー代謝が低下するので、生命力を司る腎(じん)の働きを高めるものを中心に10種類前後の生薬を配合します」と関さん。
テイクアウトも可能。
テイクアウトも可能。

『和漢香辛茶寮サハスラーラ』店舗詳細

住所:東京都墨田区東向島5-13-10/営業時間:要確認/定休日:水・木/アクセス:東武スカイツリーライン東向島駅から徒歩3分

旨味広がるカレーの真髄は和の心『SPICE Cafe』[押上]

ランチのカレーは5~6種のラインナップから選べ、写真は2種盛り1450円。左から南インドがルーツのラッサム、花椒(ホアジャオ)をきかせたラムキーマ。デザート、飲み物付き。
ランチのカレーは5~6種のラインナップから選べ、写真は2種盛り1450円。左から南インドがルーツのラッサム、花椒(ホアジャオ)をきかせたラムキーマ。デザート、飲み物付き。

スパイス×和食の技法

メニューはバラエティに富み、なおかつ日本人ならではの料理哲学が通底。ランチのカレーは季節ごとに顔ぶれが変わり、どれも日本米に合うよう工夫されている。タマリンドの酸味を活かしたラッサムは、本場のサラサラしたタイプとは違い、ペースト状にしたムング豆やバターでとろみを出す。米粒一つ一つによく絡み、これぞ日本人のためのスパイス料理だ。スリランカ風のエビカレーはエビの殻を炒って出汁を取り、旨味たっぷりに。スパイスの風味、スパイスが引き出す食材の旨味がせめぎ合う。

付け合せもスタッフが手作り。
付け合せもスタッフが手作り。
レトルトやスパイスの物販も。
レトルトやスパイスの物販も。
ほどよく自然光が入る。
ほどよく自然光が入る。

『SPICE Cafe』店舗詳細

住所:東京都墨田区文花1-6-10/営業時間:11:30〜14:00LO(夜は予約推奨)/定休日:月・火/アクセス:私鉄・地下鉄押上駅から徒歩10分

取材・文=信藤舞子 撮影=山出高士