自然と真摯に向きあったからこそ生まれた生活用具の数々。『Babaghuri(ババグーリ)』

天井高で開放的な店舗空間が広がる。

清澄白河庭園のそばを流れる仙台堀川沿いにあり、2つの元倉庫をつなげてリノベーションしたコンクリート造の建物が目を引く。

『Babaghuri』は、ドイツ人のデザイナー、ヨーガン・レール氏がセカンドラインとして2006年に立ち上げたブランド。陶器や銅、銀などを使った皿や茶碗などの生活用具、天然木を切り抜いた家具など、ライフスタイルを演出するアイテムが並ぶ。洋服やタオルは、手紡ぎ手織りの草木染めコットンを用いたり、アクセサリーには水牛や店名の由来にもなっている瑪瑙(めのう)を用いるなど、一貫して天然素材で作り続けている。

価格が高騰し良質な素材を手に入れることが困難になったチーク材や、成長・再生の期間が短く、周りの植生を飲み込んでいく害がある孟宗竹などを使用した家具も必見。その質感の良さに魅了される。

インド・グジャラート地方で採取される瑪瑙を使ったアクセサリー。左からかんざし3万1900円、指輪各3万800円。
家具は1点ものだ。スツールは木をそのままくり抜いて造られており、年輪を模様として活かしている。

『Babaghuri(ババグーリ)』店舗詳細

住所:東京都江東区清澄3-1-7/営業時間:11:00~19:00/定休日:火/アクセス:地下鉄大江戸線・半蔵門線清澄白河駅から徒歩7分

布や毛糸製品が充実の雑貨店。『onnellinen(オンネリネン)』

鍋つかみやキッチンクロスなど生活小物も取り揃える。

店主の瀬良田(せらだ)さわこさんが、自らが海外で買い付けてきた、日本では手に入らないヴィンテージ布を使った小物や毛糸などが並ぶ。

「編み物や布小物作りは独学です。店を始めるまでは編み物なんてやっていませんでした。でも、仕入れの時に、これ、かわいい!という毛糸に出合ったのがきっかけで編み物の魅力を知り、毛糸も取り扱うようになりました」と話す。

オリジナルの編み物キットも販売しており、購入後、そのキットの編み方でわからない点を瀬良田さんに質問できるというのもうれしい。

秋から冬にかけて毛糸の種類や、編み物製品も増える。
大学生のお子さんがいるお母さんでもある瀬良田さん。

『onnellinen(オンネリネン)』店舗詳細

住所:東京都江東区白河1-1-2-1F/営業時間:11:00~18:00/定休日:日・月/アクセス:地下鉄大江戸線・半蔵門線清澄白河駅から徒歩1分

日本各地で買い付けた、独自の視点で揃える和食器の数々。『青葉堂』

器に限らず、土鍋やお弁当箱など、品揃えは多岐にわたる。

深川資料館通り商店街のシックな装いのマンションの1階にある。店主の柴田優子さんは、和食器専門店勤務の経験をもち、そこで培ってきた器の知識を活かし、百貨店にはラインナップしていない独自の視点で選んだものを取り扱っている。

ごはん茶碗や湯飲み茶碗、箸置きや豆皿などの陶器類のほか、日常使える漆器類などさまざまに取り揃える。美濃焼で知られる岐阜県多治見市や、愛知県常滑市、京都府京都市など、全国各地の焼き物の産地へ直接買い付けに行って、仕入れている。

「私がステキ!と思うものを仕入れています」と柴田さん。
美濃焼の「トルコ 青 櫛目 丸皿」3850円。トルコブルーの発色が美しい。

『青葉堂』店舗詳細

住所:東京都江東区白河1-1-1-101 /営業時間:10:30~19:00/定休日:不定/アクセス:地下鉄大江戸線・半蔵門線清澄白河駅から徒歩1分

デザイン会社が営む、作り手と買い手の思いをつなぐ雑貨店。『ALL(オール)』

狭いながらも天井高を活かしたディスプレイは、商品の一覧性があって見やすい。

「±0(プラスマイナスゼロ)」や「MILESTO(ミレスト)」など、有名ブランドの製品デザインを手掛けるプロダクトデザイン会社「プロペラデザイン」が運営する。

お客様との接客で知り得た情報をデザイナーと共有し、相談しながらいろいろな商品プロデュースに活かしている。人気のリュックもその一つで、発売当初Lサイズのみだっったが、女性のお客様の要望により、メーカーと一緒に一回り小さいサイズを作った。

プロデュースした商品のほかに、インドシナ半島ラオスで、綿花栽培から手紡ぎ、天然草木染、手織りまですべての工程を行っているという、この店のオリジナルブランド「HITOHI」もあるので、注目を。

「MILESTO STLAKT」のMサイズバックパック1万6500円。
黄色が柔らかめオレンジ色が堅めの、野菜洗い丸まるブラシ各460円。

『ALL』店舗詳細

住所:東京都江東区白河1-4-16-1F/営業時間:13:00~19:00/定休日:日・月/アクセス:地下鉄大江戸線・半蔵門線清澄白河駅から徒歩3分

新機軸の理化学ガラス製品専門店。『リカシツ』

所狭しと並ぶガラス製品、学校の理科室を彷彿させる店内。

理化学ガラス製品および機器の老舗企業・関谷理化株式会社のアンテナショップとして2015年にオープン。大学や研究機関に供給している製品はもちろん、日常遣いできるオリジナル製品も販売する。

理化学ガラス製品は、耐熱性や熱衝撃に優れており、職人の手により自在に形を変える熱加工が可能だ。使いやすくした取っ手付きのビーカーをはじめ、ビーカーワイングラスや木製の試験管立てなど、理化学ガラス製品の枠にとらわれることなく、あくまで日常遣いできるよう工夫されている。

ビーカー取手付BK-7(500ml)各1870 円。
店を任されているのは、店長の関谷りかさん。

『リカシツ』店舗詳細

住所:東京都江東区平野1-9-7深田荘102/営業時間:13:00~17:00/定休日:不定(公式ホームページより要確認)/アクセス:地下鉄大江戸線・半蔵門線清澄白河駅から徒歩5分

取材・文・撮影=千葉香苗