そもそも自転車はクルマ!

大事なことを最初に言います。「自転車は軽車両、つまり車両」なのです! もしかしたら、今までは“歩行者プラスα”くらいにしか考えていなかったのでは? 残念、それは大間違い。走るべき場所は基本的に「車道」なのです。そのことを念頭において、レッツライド♪

ただし書きをよく見よ!

クルマに乗っていると意識する、ここ入っちゃダメよの「一方通行」標識。でも自転車となるとどうも……いやいや自転車も車両なので、今日からそれはNGです。でもけっこう多いのが「自転車を除く」のただし書き。“進入可”のところはけっこう多いです。よく見てね。

この信号機は時代遅れ?

はい。時代遅れです。かつて(いまでも残っているところアリ)横断歩道上に“自転車横断帯”なるものがあったときの名残り、というか遺物の表記。車両である自転車が車道を走るときは、実用面からも安全面からも車両用の“三灯式信号”を守りましょう。

ライトは絶対に前後とも点灯しよう

無灯火はいけません。フロントにはホワイトか淡いイエロー、リヤにはレッドかオレンジのライトを点灯させて走ることが交通規則で定められています。でも法令遵守よりも大切なのは、安全に夜間走行ができること。命あってのハッピーサイクリングですから!

車道と歩道の考え方

とはいえ「クルマやトラックが猛スピードで走る車道を、自転車でなんか走りたくない」というキモチもごもっとも。そんなときは、スピードを落として歩道の車道側を走ってください。しかしそこはあくまで歩道。歩行者優先のマナーを守って、ゆっくり走ってね!

自転車専用レーン、続々と!

いま、歩行者と自転車を分離して安全性を確保する「専用レーン」が街に増えています。このようなレーンが敷設されているところに限っては、車道を走ることよりも自転車専用レーンを走ることが優先されます。つまり、積極的に専用レーンを走ってください!

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東京都で自転車保険が加入義務化!

加入した方が安心だよ、ではありません。「自転車保険」は今後、全国のサイクリストに課せられる“義務”になりつつあるのです。この4月から東京都でも義務化されました。乗車すれば被害者にも加害者にもなる可能性があるし、事故の実情を知れば、誰もが「なんで今まで入らなかったんだろう?」となること必至。ぜひ加入を!

取材・文=宮崎正行 撮影=佐藤七海(編集部)
『散歩の達人』2020年5月号より