● 今回の撮影で使用した機材

カメラ

  • Canon EOS Kiss M

レンズ

  • Canon EF-M 32mm F1.4 STM

 

● 準備するもの

スイーツ
カトラリー
お皿

基本の日の丸構図を使ってみよう!

まずは最も挑戦しやすい日の丸構図です。被写体をど真ん中におくだけという簡単な構図で、主題がはっきりしているためとてもわかりやすいです。ただ、気をつけないとシンプルすぎておもしろくない写真になってしまいます。まずは、ドーナツを置いて撮影。すこしさみしい写真になってしまいました。

次は真ん中にジャムクッキーを置いてみました。ジャムクッキーは均等ではなく、ドーナツより際立つ写真になりました。

最後に、イチゴタルトも撮影してみました。真ん中にタルトを置き、さらにカトラリーを置いてみたらとてもかわいい写真になりました。ただなんか惜しい。背景がシンプルすぎるのかも。

ここでポイント。日の丸構図を使う際は、被写体を見応えあるものにし、背景が単調になりすぎないようにするといい写真になります。被写体が同じジャムクッキーでも、こちらの写真は少し違う時間に撮った写真。光の入り方が斜めになり、背景である木の机の影に変化がありおもしろいです。こちらの写真の方が今までの写真より惹きつける写真のように感じました。

最初に撮ったふつうのドーナツを工夫して撮影。少し食べちゃいました(笑)。左右対称ではなくなったことで、ちょっとおもしろい写真になりました。日の丸構図は簡単に見えて意外と奥が深いな、と思いながらたくさん撮影しちゃいました。

対角線2点構図を意識しよう!

次は対角線2点構図です。どちらか主題である二つの被写体がある時に使いやすい構図です。副題であるティーカップをボケさせ、かつ一部をカットして撮影することで、主題はイチゴタルトであることが明確です。対角線状になった隅を埋めることでバランスが良くなります。さらに反対の対角線の隅は空いているので、窮屈すぎない写真になります。この写真は左下から右上を埋めていますが、もちろん反対側の対角でも問題ないです。

ジャムクッキーをひとつ手で持ってみたこの写真も、じつはしっかり対角線2構図になっています。手を入れて撮ることで、被写体のサイズ感がわかる写真になりました。スイーツのような食べ物を撮るとき、このように手を入れて撮るのはかなりおすすめです。

今度は前ボケにして主題を後ろのジャムクッキーで撮ってみました。こちらでもバランスは悪くなさそうです。前ボケの時のほうが、後ろボケで撮ったときよりボケが強い気がします。上手に前ボケと後ろボケを使い分けましょう。

前ボケを使った対角線2点構図の別バージョンです。今にも食べられてしまいそうなイチゴタルトの写真になりました。どのパターンでも対角線2点の隅をしっかり埋めればバランスの取れた写真になりますね。

斜め構図でバランスよく撮ってみよう!

次はティーカップも使って斜めの構図を意識してみました。左下から右上に向かって斜めの線ができています。少し右下がさみしかったので、カトラリーも追加。

先程の写真だと斜めが意図的すぎとも思ったので、少し斜めをずらしてみました。こちらの方がより自然な感じがします。

真上から撮影するとインスタグラムで好まれそうな、全体を俯瞰した写真になりました。スイーツのそれぞれがしっかり主張していて、片方の隅をティーカップで埋めることでバランスがとれたおしゃれな写真になりました。

まとめ

撮影風景はこんなかんじ。光が入り込む時間に、窓際に机を寄せて自然光で撮影しました。わが家では、このダイニングテーブル側にきれいに日が入り込むのは、昼の12時から14時の間。この私の中での撮影のゴールデンタイムに撮影をがんばりました(笑)。甘い香りに包まれながらのすてきな撮影でした。みなさんもお気に入りのスイーツを集めて、おうち撮影会を楽しんでみてはいかがでしょうか。

取材・文・撮影=カメラガールズ編集部