今和泉隆行

1985年、鹿児島県生まれ。7歳の頃から空想地図(実在しない都市の地図)を描く空想地図作家。空想地図は現代美術作品として、東京都現代美術館「ひろがる地図」(2019年)のほか、各地の美術館にも出展。主な著書に『みんなの空想地図』(2013年)、『「地図感覚」から都市を読み解く―新しい地図の読み方』(2019年)、『空想地図帳』(2023年)など。

能町みね子

1979年、北海道生まれ。文筆業、イラストレーター。著書に『結婚の奴』(平凡社)、『私以外みんな不潔』(幻冬舎文庫)、『お家賃ですけど』(文春文庫)、『私みたいな者に飼われて猫は幸せなんだろうか?』(東京ニュース通信社)、『逃北~つかれたときは北へ逃げます』(文春文庫)、『皆様、関係者の皆様』(文春文庫)など。

中村市とは?

今和泉隆行さんの中村市の地図(今回の範囲のみを抜粋・編集部で加工)。
今和泉隆行さんの中村市の地図(今回の範囲のみを抜粋・編集部で加工)。

空想地図作家・今和泉隆行さんが子供の頃にその地図を描き始めた空想の街。 地図は、地形や歴史などの識者と地図を修正する「空想測量会議」を実施するなどして何度も改良。現在は南北11km×東西13kmの範囲が地図になっている。 中村市があるのは、日本と95%一致する、偶然日本語のような言語が通じる国。海に面した首都・西京(さいきょう)市の南方約30kmの内陸に位置する中村市は、 首都圏の衛星都市であり県庁所在地。江戸時代に相当する時代には城があった 元城下町でもある。人口は150万人程度。

空想地図作家として活動する「地理人」こと今和泉隆行さんと、10月に発売された短編集『鉄道小説』(交通新聞社刊)にて、今より発展した架空の青森市を舞台にした小説「青森トラム」を発表した能町みね子さん。 小説「青森トラム」に描かれた青森市は、路面電車や地下鉄が走る、北日本随一の都市として発展しており、「芸術家が多い、自由人の街」である。 人口が100万人を超す都市の様相とは——? 全国各地の都市を歩きそれぞれの視点で街を見つめてきた二人が、「青森トラム」の世界の空想地図づくりに挑む!  
空想地図作家として活動する「地理人」こと今和泉隆行さんと、10月に発売された短編集『鉄道小説』(交通新聞社刊)にて、今より発展した架空の青森市を舞台にした小説「青森トラム」を発表した能町みね子さん。 小説「青森トラム」に描かれた青森市は、路面電車や地下鉄が走る、北日本随一の都市として発展しており、「芸術家が多い、自由人の街」である。 はたしてこの街に、鉄道はいかにして敷かれたのか? 全国各地の都市を歩きそれぞれの視点で街を見つめてきた二人が、前回に引き続き「青森トラム」の世界の空想地図づくりに挑む! 
空想地図作家として活動する「地理人」こと今和泉隆行さんと、2022年10月に発売された短編集『鉄道小説』(交通新聞社刊)にて、今より発展した架空の青森市を舞台にした小説「青森トラム」を発表した能町みね子さん。  小説「青森トラム」に描かれた青森市は、路面電車や地下鉄が走る、北日本随一の都市として発展しており、「芸術家が多い、自由人の街」である。 人口が100万人を超す都市の様相とは——? 全国各地の都市を歩きそれぞれの視点で街を見つめてきた二人が、「青森トラム」の世界の空想地図づくりに挑む! 今回は、前回の対談をもとに今和泉さんが起こした地図をもとに細部を詰めていきますが、まずは今和泉さんの空想都市「中村市(なごむるし)」の地図の世界に迫ります。 
空想地図作家として活動する「地理人」こと今和泉隆行さんと、2022年10月に発売された短編集『鉄道小説』(交通新聞社刊)にて、今より発展した架空の青森市を舞台にした小説「青森トラム」を発表した能町みね子さん。 小説「青森トラム」に描かれた青森市は、路面電車や地下鉄が走る、北日本随一の都市として発展しており、「芸術家が多い、自由人の街」である。 人口が100万人を超す都市の様相とは——? 全国各地の都市を歩きそれぞれの視点で街を見つめてきた二人が、「青森トラム」の世界の空想地図づくりに挑む!   

中村市の地図から見えてくること

今和泉 中村市の地図は小5の時に書き始めているので、サンプルが少ないんですよ。日野市育ちなので多摩地区の影響がそこそこあるのと、港を知らないので海沿いを描かなくていい内陸です。あと、多摩地区って県庁所在地もないし比較的新しい街が多いので、古い街を書いてみたくて城下町になりました。今、新しくゼロから書き始めるんだったら、多摩地区からは逃れられると思うんですが。

能町 「平川駅」のあたり(E-2)は、府中駅の南側っぽい感じがします。昔の商店がなくなってチェーン店が並んでいるけど、密集だけはしているような。私は府中に行ったことがなくて地図からの想像なんですけど。

今和泉 府中はさらにドラスティックで、もともと商店街だったところが全部潰れて再開発ビルになっています。ぜひそのビフォーを見ていただきたかった。

能町 じゃあイメージとしては平川の方がにぎわってますね。

今和泉 平川はまだ個人店の勢いがあって、中小のビルが生きてます。というか、府中がすごく珍しいケースです。

能町 ちょっと特殊ですよね。私が見ていた府中の地図はたぶん古いんです。2001年ごろに買った地図をよく読んでいて、いまだにそのイメージで。

今和泉 いい時期の府中ですね。

能町 編集部は錦モール(E-2)を見て吉祥寺のサンロードをイメージしていたそうです。

吉祥寺サンロード。
吉祥寺サンロード。

今和泉 イメージ完全一致でびっくりしました。サンロードみたいな、古くからの個人店もあってにぎわってたんだけど地価が高くなった結果チェーン店が出店して、どんどん若い人も来ている。そんなところです。

能町 仙台にも似たようなところがありませんでしたっけ?

今和泉 ぶらんど〜む一番街か、サンモール一番町かな。

能町 同じ仙台でも名掛丁(なかけちょう)ほど人は多くないですよね。

仙台のぶらんど〜む一番街(撮影=今和泉隆行)。
仙台のぶらんど〜む一番街(撮影=今和泉隆行)。

今和泉 名掛丁は観光客向けの店があるので、日常に寄った感じは一番町の方が近そうです。

能町 色々想像すると、地方都市ではないのかもって感じます。

今和泉 地方は観光がありますからね。九州にあるようなにぎやかな全蓋式アーケードから観光要素を抜いた感じ。

能町 古い喫茶店とか2軒ぐらい味のあるところが残ってそう 。

今和泉 わずかな隙間にそういうのを探すのがおもしろそうですよね。「ドラッグストアの脇の階段を登ると実は……」って。

行ってみたい、見てみたい、地図のなかで“匂う”場所

能町 私の連載で行くとしたら広善公園の北側にある弥幡通り(C-3)。ここは絶対に写真を撮りたいです。戦後にバラックができてそのままみたいな、おそらく飲み屋街。相当古いのが密集しているでしょうから。

今和泉 ここは楽しいですよ。

能町 神社かなにかの土地で、開発できない感じですか?

今和泉 そうです。元々お城の中でしたが、戦後間もない頃に屋台やバラックが立ってしまいました。すでに営業して何十年か経っちゃったので、手をつけられず、残っています。

能町 共同トイレとかありそうですね。ゴールデン街よりももっと古い感じの、王子にあったさくら新道みたいな。

今和泉 東上野のコリアンタウンも似ているかも。

東上野コリアンタウンの裏道。
東上野コリアンタウンの裏道。
王子にあったさくら新道(撮影=木村心保)。
王子にあったさくら新道(撮影=木村心保)。

今和泉 能町さんは、道の形で気になるところを見つけていますね。

能町 道と、あとは地名です。中村市は昔ながらの地名が残っているところもありますよね。

今和泉 中心市街地の、旧城下町部分はわりと残っています。荻山町、仲町、桶屋町など(D-3)は、鉄道が通らなくてチェーン店が来なかったことで、意外と昔のままです。観光地だとも思ってないので建て替わりもあって一般的な観光受けはしないですが、筆文字の町名案内板とかも、1、2カ所は残っているんじゃないかな。

能町 形跡が色々ありそうです。

今和泉 編集部が気になったのは久馬町(C-2)だそうですが、よくそこに目をつけたなって思いました。

能町 大学の近くですね。確かになにかあるかもしれない。ちょっと傾斜があって、道が縦横そろっていなくて、ごちゃっとしていておもしろそうです。

今和泉 区画整理がここだけなされてなくて、道も細い。となると、あんまり建物が建て替わらないんですよ。基本住宅地なんですが、木造密集地で家賃がそんなに高くない。うっかり商売を始める人もいて、そういう流行り方はするかもなと思いました。意外と地元の人向け商店街もあるんですよ。

能町 白石ストア(C-2)は個人商店が大きくなったパターンですよね。この辺チェーン店はあまりないんじゃないですか?

今和泉 コンビニぐらいしかないと思います。

地図模様は共通言語? 創作と地図の素敵な関係

能町さんの短編小説「青森トラム」(交通新聞社刊『鉄道小説』収録)に描かれた青森市は、路面電車や地下鉄が走る、北日本随一の都市。
能町さんの短編小説「青森トラム」(交通新聞社刊『鉄道小説』収録)に描かれた青森市は、路面電車や地下鉄が走る、北日本随一の都市。

能町 以前、小説「青森トラム」の架空の青森市を今和泉さんに地図にしてもらいましたが、小説執筆時は舞台の街を作ってから物語を書きました。本当は、登場人物がどこに住んでいるかとかは架空の地名を挙げるだけでも済んだと思うんです。地図上のどこの話かなんて、読者は普通意識しないので。ただ、舞台装置を作ることによっていろんな制約ができて、こうするしかないということがたくさん生まれて、それがおもしろかったです。

今和泉 個人のエピソードが1つの線だとすると、地図は面。人物のリアルな描写は文章で書けるけど、地図があることで彼らが生まれた場所や今の性格になった理由とかが裏付けられるので、作品世界のリアリティーも補強できるのでしょうね。作中、トラムの一日券を買う主人公を乗務員が覚えていたという描写がありましたが、地図を見ているとこのあたりは空いてるだろうし始発駅だから乗客のことが印象に残るんだな、という気づきがありました。

能町 始発(終点)駅は、露草って地名がよかったのでここにしてしまったというのはあるんですが、結果それがちょうどいい距離感だったかなと思います。広島電鉄みたいにさらに奥の方まで延びていて始発駅が遠いと、そこからずっとトラムで移動するということが現実的じゃなくなってくるんですよね。いくらなんでも遅すぎる、よっぽどマニアでもないと乗らないよってなってしまう。でもこのくらいなら、あんまり早くはないけど美術館とかに1本でのんびり乗り換えしないで行けるからいいかっていう人もいそうだし。

今和泉 いると思います。うちの母親がそうでした。

能町 地図からそういう様子が浮かんでくるっていうのは、けっこう不思議ですね。

今和泉 共通言語としての可能性を感じます。例えばアーケードで人がたくさん歩いている感じが地図の模様だとこうなんだっていうのを覚えていると、同じような地図模様からそのにぎわいを想起する。実際に行くと全然その20%ぐらいだったなんてこともあるんですけど。

能町 そうですね。この青森は、ちょっと広島を想像しながら作りました。現実となんとなくリンクさせながら風景を想像しますね。

「青森トラム」の青森市をほじくる

「青森トラム」地図 1:15000(制作=今和泉隆行)。
「青森トラム」地図 1:15000(制作=今和泉隆行)。
「青森トラム」地図 1:25000(制作=今和泉隆行)。
「青森トラム」地図 1:25000(制作=今和泉隆行)。

能町 小説に出てくる他の人たちも、もっと詳細に考えとけばよかったなって思っているんです。お店で出会った人たちはその店に来る必然性から逆算して、どうしてこの街にいるのか、何の仕事してるのか、どこに勤めてるのか。毎日、毎週どういうスケジュールで過ごしてるのかとか、その辺のリアリティを詰めていったら、その人の振る舞い方とかが自動的に固まってくるんですよね。

今和泉 それ、気になってました。彼らはどこのオフィスで働いているんだろう、って。仕事終わりに近くの飲み屋に行くのか、逆に仕事仲間とは会いたくないからちょっと離れたところに行くのか……みたいなことから、その飲食店街の個性がちょっと変わってきたりするんで。さらに先が知りたいです。

能町 弘前の方まで、話に出てこない鉄道も敷いたから、そっちの物語とか作ろうと思えばできそうな気はするんですけどね。『散歩の達人』の今号の連載「ほじくりストリートビュー」では、この青森の地図のなかで気になるところに行こうと思っているんです。古川小学校の西側で、路面電車とJRが交差している地点。ここ、北を見ると国道の下をJRが通ってるから、JRは地面にいる。たぶんこの距離では一気に高架できないんですよ。ということは、もう平面交差するしかないんです。

「青森トラム」地図 1:15000(制作=今和泉隆行)。『散歩の達人』2023年9月号の能町みね子さんの連載「ほじくりストリートビュー」では、この「青森トラム」の舞台を訪ねています。
「青森トラム」地図 1:15000(制作=今和泉隆行)。『散歩の達人』2023年9月号の能町みね子さんの連載「ほじくりストリートビュー」では、この「青森トラム」の舞台を訪ねています。

今和泉 あ、本当だ!

能町 ある意味失敗なんですけど、けっこう変なことになっちゃうぞっていうところを、あえてこのままで行こうって思っています。路面電車と普通の軌道の平面交差ってなくはないので。まあ、かつての国鉄とこの路面電車が平面交差というのはちょっと考えられないんですけど、ちょっと強引に扱わせてもらって、ここについて書こうかなと思ったんですよね。

今和泉 今気づいた。他のところでかなり気をつけてたのに。

能町 まさにここを電車で通った時に気づいたんですよ。あれ、そんなわけないと思って。

今和泉 なるほど(笑)。

能町 このさらに南のところに関しては高架だってことにしようと思ってます。ここだったらたぶん距離的にも高架にできるので。

今和泉 じゃあ、ここの渋滞は解消されますね。まあでも別にそんなに電車が来ないのか。

能町 いや、この世界では電車は結構来ますね。1時間に4本ぐらいは来るかも。うーん、そう考えると平面交差させるのはひどいですね。

今和泉 ちょっときついかもしれないですね。

能町 路面電車をトンネルにしてしまうとかもありなのかな。なんかできなさそうな気もするんですけど。

今和泉 欧米だとありますよ。サンフランシスコで乗った時に、路面電車がそのまま地下に潜っていったことがあったので。

能町 じゃあ、やってやれないことはないのか。そういうことにしようかな(笑)。(※結局、路面電車を地下に潜らせるという解決法を取りました。)

今和泉 そこに踏み切りがなかったとしても、車が一気に古川に向かうのでその道路は混むんですよね。古川電停の交差点も混むし、電停があって車線も増やせない。

能町 それもあってバイパス的な道を一応作ったんですが、ちょっと足りないですよね。

今和泉 そうですね、こっちも混んでると思います。

能町 市長が困るだろうなあ。まあ、それはそのうち次の市長が解消してくれるということで。

今和泉 そのバイパスがあるから路面電車が残せたっていう、私の中の納得感はあったんです。逆に、これがないと路面電車が死ぬと思って。

能町 それは指摘していただいて助かりました。私がどうしても鉄道ばっかり考えて、車の行き来を全く考えてなかったので。

今和泉 私は運転しないのですが、地方都市でこういう話をすると、もう車の渋滞のことばっかりなんですよ。

能町 どれだけ毎日渋滞を気にしてるかってことですね。

今和泉 それで「そうか、みんな渋滞を気にしてるんだね」って思って、“渋滞脳”を後天的にインプットしたんです。私は単純に路線バス好きなので、渋滞しない方が路線バスは定時運転されてていいなっていうのはありますが……。

空想都市の開発の行方、そして将来

能町 最初に今和泉さんは港が苦手とおっしゃっていましたが、 私も港はどう開発したらいいかわかんなくて。絶対もっと埋め立てて色々入港できるように開発するに決まっているんですけど、青森の港に関してはちょっともう目をつむらせてもらっちゃったんですよね。あまり開発したくないってのもあって。

今和泉 でも、開発されても多分もっと郊外の方になると思いますよ。油川寄りになると思います。

能町 確かに、駅のすぐそばではそこまでやらないかもしれないですね。

今和泉 人が増えるってことは、芸術のみならず工業・水産業もある程度発展してくるかなと思います。ただ、平地がそんなに広いわけではないので、より沖の方に広がると思います。津軽線沿線の方が工場とか倉庫とか大型の船舶が止まるところになってくる。そうすると、こちらは比較的ブルーカラーの多い感じになってくるんじゃないかな。それはそれで文化ができてくると面白いなと思って見てました。

能町 そうですね。そして、山側の方にニュータウンがガンガンできるんだと思うんですよね。

今和泉 そうすると、方向ごとの街の色というか、集まる人の様子が変わってくると思います。青森駅西口側に、ワイワイ飲んでいる場所みたいなのはできる気もしていて。

能町 地図だと出てこないかもしれないですけど、JR津軽線と、新しく地下鉄を引っ張ったところの油川ってとこがあるんですけど、このあたりも大きな繁華街になると思うんですよね。元々古い町でもあるので、場末感のある、でも割と繁華な感じのとこにはなりそうな気がします。

今和泉 実際の地方都市だと、ちょっと飲み屋はあっても、意外と首都圏の人が思ってるほど拠点化はしないんですよね。

能町 そっか、結構距離がありますもんね。

今和泉 福岡だと香椎とかがその感じだと思うんですけど。

能町 そうですね。青森駅の西口はまだまだ開発しがいがあるんでしょうね。

今和泉 意外とここらへん開発は遅れるので、古い居酒屋は残ってると思います。昭和町のあたりは多分あると思います。でも、篠田とか行っちゃうともう住宅地になるとは思うので。

能町 この先、どうなっていくんでしょうね。青森は一応現実の日本なので、実際にこの国がどうなっていくかにも左右されそうで……。その点、中村市は自由にできる感じはします。

今和泉 中村市の世界にも似た問題はあって、なんなら少子高齢化は日本よりちょっと進んでるんですよ。日本の問題を1.1倍ぐらい強めにしてるんです。

能町 未来が大変そうですね。

今和泉 そうなんです。でも、大変だと変化や課題感が強くなるので、刺激的ではあります。

能町 私は理想に近いものを作りたいと思いながら、ある程度現実的にも考えちゃうので、障害が出てくるんですよね。でも、結局それがおもしろかったりするんですよね。

構成=中村こより
『散歩の達人』2023年9月号に追記・修正