新宿歌舞伎町に朝ラーメンの新星あらわる!
今回訪問するお店は『江戸麺GOODLE 歌舞伎町店』。JR新宿駅東口から徒歩5分。歌舞伎町のさくら通り沿いにある。営業時間は朝5時から13時までという、朝ラーメンの時間帯の営業となっている。歌舞伎町で働く人や朝まで飲んだ人の〆にぴったりのお店だ。
「この店は高田馬場にある『江戸麺GOODLE』の2号店として2022年9月に開店しました。」とお話してくれたのは、店舗を運営している株式会社GRAILの総料理長で飲食事業の代表でもある岩田拓也さん。メニュー開発の責任者だ。
「高田馬場店で扱っていた貝スープのしじみらぁ麺をこちらに移し、高田馬場店では鶏醤油と鶏白湯を、こちらではしじみらぁ麺と、別メニューとなっています」。現在、歌舞伎町店だけでいただくことができるしじみらぁ麺。どんなお味か楽しみだ。
シジミの旨味満載! らぁ麺のメニューは柚子塩とトリュフ醤油の2種類
基本メニューは塩味の柚子塩らぁ麺と醤油味のトリュフ醤油らぁ麺。今回注文するのはGOODLE自慢の味を堪能できる開店当初からの人気メニュー、特製柚子塩らぁ麺1430円。
具材は、豚チャーシューと鶏むね肉のチャーシュー各2枚、茎わかめ、かいわれ、エビのつみれ、たまご、あられ。
早速、ひと口麺をすすると、濃厚でしっかりとした貝の味わいが口の中に広がる。貝スープということで、あっさり感をイメージしていたが、いい意味で予想を裏切られる。
麺は菅野製麺の中細ストレート麺でやわらかめに茹でてあり、透明感のあるスープと麺の絡み具合も抜群だ。柚子の香りがアクセントになっている。
「スープは宍道湖のシジミをメインにホタテやアサリ、カキ、白ハマグリを使っています。高田馬場店で出していたスープよりシジミの量を大幅に増やして、よりシジミの旨味をだしているんですよ。塩らぁ麺のタレには厳選した藻塩や岩塩を4種類ブレンドし、にがり、白ワイン、隠し味にエビを使っています」と岩田さん。
岩田さんのお話のとおり、シジミの旨味が凝縮された深みのあるスープに大満足。トッピングも塩味のおいしさを引き立てるための工夫が満載だ。旨味たっぷりで五臓六腑にしみ渡る、体よろこぶ柚子塩らぁ麺。ごちそうさまでした。
トリュフ醤油も魅力満載!高い志と人を大切にするラーメン店の常連になりそう
今回は塩味をいただいたが、醤油味も気になる。「開店当初は塩味のみでしたが、お客さまから醤油味はないの、という問い合わせが多く、トリュフ醤油味を開発したんですよ。」と岩田さん。
「ベースは塩味と同じスープです。醤油味のタレは岡山県産の醤油、カキ、シイタケ、鰹節、そしてトリュフを使って香りを出しています。麺は塩味と同じ中細ストレート麺。この醤油味も自信作です」。お話を聞くだけで、もう次回の来店は決定も同然だ。
帰るお客さんをスタッフが出口まで見送ることに気づいて岩田さんに聞いてみると、「居酒屋を運営するうえで学んだおもてなしをラーメン店で実践しています。普通のラーメン店にはないおもてなしをしたいんです」とのこと。お店を運営していくうえで一番大切にしていることは「人を大切にすることです。スタッフのみんなが楽しく働けること、そしてお客さまに満足していただくことが第一」。
高い志と人を思う心に感心し、新宿の朝ラーにどっぷりとハマりそうな気配を感じながら、おいしいラーメンをいただけたことを感謝し、歌舞伎町を後にした。
構成=アート・サプライ 取材・文・撮影=羽牟克郎