ヨーロッパ調のフロントの先にはレトロな町並みが広がる

さまざまな映像が流れるプロジェクションマッピング。思わず見入ってしまいそう。
さまざまな映像が流れるプロジェクションマッピング。思わず見入ってしまいそう。

まず驚かされるのがその大きな建物。壁面には浮世絵をモチーフにした絵があしらわれ、噴水が噴き出す。18時・19時・20時には音楽に合わせて光り輝く噴水がリズミカルに躍動する。感動的なショーを見せてくれるというからぜひ見ておきたい。

館内に入るとさらにビックリ。大きなシャンデリアが目に入り、天井画が描かれた豪華なロビーは「本当にスパ施設?」と思ってしまうほどだ。フロントは重厚感と高級感ある造りで、まるでホテルのよう。いやが上にも気分は盛り上がる。
入館料には館内着やバスタオル・フェイスタオル、岩盤浴の利用料が含まれているので、手ぶらでOK。女性は有料で浴衣の貸し出しも行っているので旅気分を盛り上げたいならぜひ借りよう。

受付を終えたら男女別の脱衣室へ。館内着や浴衣に着替えたら足湯ゾーンを通り、町並みエリアへと入っていく。
また、ここでも驚いてしまう。今までのヨーロッパ調から一気に明治時代にタイムスリップしたような町並みが広がる。赤い鳥居をくぐって進めば、瓦屋根に障子窓や白壁などに暖簾を掲げた各種飲食店やリラクゼーション施設の建物が並び、テーマパークのよう。天井に目を向けてみればさまざまな映像が流れるプロジェクトマッピングが施されている。

いろいろと目移りしそうだが、町並みエリアの楽しみは、スパ施設でのんびりとくつろいいでからにしよう。

露天風呂から庭園を望み、内湯では体のケアもできる機能浴満載

東屋がかかった全天候型の露天エリア。美しい庭園でも心が和む。
東屋がかかった全天候型の露天エリア。美しい庭園でも心が和む。

まずは露天風呂から入浴。石組みの露天風呂の周囲には見事な庭園が広がる。きれいに手入れされた植栽を見ながらの入浴は心もリラックスできる。円形の露天風呂・森林の湯には木製のボールが入り、森の香りを感じながらやわらかな湯に浸かれる。代謝が活性化されて日頃の疲れも取れそうだ。

マイクロバブル風呂は、美肌効果だけでなく体を芯から温めて湯冷めしにくくなるという。
マイクロバブル風呂は、美肌効果だけでなく体を芯から温めて湯冷めしにくくなるという。

内湯エリアではマイクロバブル風呂がおすすめ。お湯が乳白色に見えるが、これは超微細な泡が出ているため。入浴すると体中に泡がまとわりついて心地いい。この泡によって毛穴の中の老廃物を取り除いてくるという。確かに湯に浸かった後は肌がスベスベになって気持ちがいい。
低温風呂は34~38度の設定。ぬる湯だが長湯を楽しめば血液循環が活性化し、副交感神経が優位になるためリラックスできて安眠効果を得られるという。ガラス越しに庭園を望めるにがり湯は、にがりに多く含まれるマグネシウム入り。浸透圧が高く老廃物を取ってくれ、くすみに改善になるという。

室内温度を90度前後にしたフィンランド式サウナはセルフロウリュができ、露天エリアには外気浴が楽しめる椅子も備わる。岩盤浴では、サウナより温度設定が低いため、ゆっくりと汗をかきながらのデトックス効果も期待できるので、ぜひ利用してみたい。

広々としたフィンランド式サウナの利用の後は、天然地下水を引いた総ヒノキ造りの水風呂に浸かろう。
広々としたフィンランド式サウナの利用の後は、天然地下水を引いた総ヒノキ造りの水風呂に浸かろう。

食事やエンタメ、お休み処もそろっている

和食や中華など、バラエティに富んだ食事が楽しめる。
和食や中華など、バラエティに富んだ食事が楽しめる。

風呂を浴びてさっぱりとしたら腹ごしらえ。飲食店は、和食の「富里家」、居酒屋の「トミサト酒場」、甘味処などがそろう。フリースペースでは、すべての店舗の料理やドリンクなどが楽しめるので、家族連れやグループにも最適。
町並みエリア中央にはステージがあり、ライブや伝統芸能のほか、ベリーダンスやフラメンコなどのショーを土日を中心に開催するので要チェック。

最後に館内の奥に足を運んでみると、厳かな雰囲気が漂っている。スパ施設ではあまり見ることがない神社が鎮座している。開運や縁結びなどのご利益を祈願してしっかりとお参りをしよう。

広報の丹野かすみさんは「『東京湯楽城』は噴水ショーやステージショー、プロジェクションマッピングなどが楽しめる関東最大級のエンターテインメントスパ施設です。ホテルも併設しているのでぜひ宿泊してゆっくり楽しんで欲しいです」と話してくれた。

スパでの癒やしだけでなく、ヨーロッパ調のフロントや明治時代の町並み、ステージショーなど、驚きと感動が詰まっている。くつろぎを求めて1日中過ごすのもいいだろう。

住所:千葉県富里市七栄650-35/営業時間:13:00~22:00/定休日:月(祝の場合は営業)/アクセス:京成電鉄本線成田駅から無料シャトルバス

取材・文=速志 淳 写真=東京湯楽城 構成=アド・グリーン