湯河原温泉と自動ロウリュを楽しむ
1階フロントで受付を済ませて、ロッカールームで浴衣か作務衣に着替える。女性には6種類の色浴衣と作務衣が用意されているので、気分でデザインを選ぼう。その後、男女別大浴場のある5階へと移動する。
楽しめる温泉は毎日タンクローリーで運ばれる湯河原温泉。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉で、神経痛や関節痛、筋肉痛など、さまざまな効能を得られるという。
大浴場は窓が大きなこともあり、開放感抜群。広々とした内湯のほか、バイブラバスや寝湯、ひのき風呂を備えている。ひのき風呂は外気浴も楽しめる半露天になっていることもあり、長湯も楽しめるのもうれしい。
ドライ式のロウリュ炭サウナも好評。国内産の竹炭を使用していて、毎時00分に実施される自動ロウリュは、サウナファンからの支持も厚く「熱風エンターテインメント」とも呼ばれている。体感100度というアロマ香る熱波を浴びれば、一気に大量の発汗が促され爽快感を得られる。熱いのはちょっと苦手という人はやや小さめのハーブスチームサウナを利用するといいだろう。サウナ後にはキンキンに冷えた水風呂の利用も気持ちがいい。
和の風情と外気を感じながら、温泉にのんびりと浸かる
5階大浴場内の階段を上れば、そのまま最上階の露天エリアに行ける。
露天エリアは和の情緒を感じさせる落ち着いた造り。メインとなるのが、岩造りのL字型湯船が特徴的な屋上露天風呂で、湯船の一角にはバイブラ機能を備えている。ほかにも、ジェット水流で体がほぐせる寝湯や円形のひのき風呂がある。残念ながら街中にあるため眺望はよくないが、頭上に青空や星空が広がっているので、外気浴を楽しみながら湯浴みができる。
貸切風呂ならば家族でのんびり入浴できる
プライベートで楽しむならば、貸切風呂を利用しよう。『小田原お堀端 万葉の湯』には3室用意されている。部屋ごとに檜造りの樽風呂や陶器風呂などがあり、浸かりながら窓の外の小さな壺庭を望むことができる。もちろん、ここにも湯河原温泉の名湯が注がれているので、のんびりと楽しめる(1時間3300円+入湯税100円)。
ほかにも、貸部屋を10室用意。広さは約6畳ほどで、最大6人まで利用できる。湯上がりに家族やグループで過ごすのにも最適だ(2時間2800円~)。
幅広い料理やボディケアなど、湯上がりの楽しみもつきない
味処では旬の食材を使用した料理の数々が食べられる。本格的は御膳から麺類やデザートなど、幅広いランナップ。料亭を思わせる高級感がある万葉庵や、のんびりと食事ができる憩い処があり、シーンや料理に合わせて利用可能だ。
湯上がりのくつろぎならば、リラックスルームがおすすめ。女性専用もあるので、リクライニングシートでテレビを見ながらの休憩はリラックスできる。
ボールプールがあるキッズコーナーや種類豊富なマンガがそろう読書処、パソコン完備のネットコーナー、エステやマッサージ、カットサロンなど、温泉だけでなく1日中ゆったりと過ごせるのも魅力的だ。
営業の山下香織さんは「24時間営業で無休、さらには駅からも近く、駐車場を完備しているので、良質な温泉を心ゆくまでお楽しみできます。小田原名物を使用した食事メニューもありますので、ゆっくりとおくつろぎ下さい」と話してくれた。
歴史ある小田原。駅の近くで、湯河原の名湯を満喫する。本格的な料理やボディケアをすれば心身ともにリラックスできる。そんな1日もたまにはいいだろう。
取材・文=速志 淳、写真=小田原お堀端 万葉の湯