店内はカウンター席8席のみの小さなお店。
店名のスナックにあるように店内の椅子から何までなんだか昭和懐かしさを醸し出すこだわり
朝から夜まで通し営業をしており、
朝8時から17時までは「キッサ」 夜17時から22時は「スナック」に
街中スナックを始めたきっかけを店舗運営をする 株式会社イナック 代表 田中 類 さんにお話をお伺いしました。
–なぜこちらを始めたんですか?
もともと昼・夜のスナックを別の場所でやっていて、その時に若い人から年配の方の交流の場所があった。
こちらの店舗共同運営をしているMIKAWAYA21の本社移転で2年前にこの建物に来た事がきっかけですね。
ここを拠点にシニアのお困りごとを解決したいとお店にMIKAWA21の青木社長よりお話がありました。
お話しをする中でお互いの想いが重なり店舗構想を始めたのですが、コロナが始まってしまい中断。
それから2年が過ぎましたが、5月13日にオープンを致しました。
ママがキッカケで”人と人の繋がる場所”を目指して。
– ”食”がメインではなく、”会話”がメインのシニアに優しい場所 –
–どんな場所にしていきたいですか?
地域のハブになるように毎週イベントなどをやっていきたいですね。
今は”福井、荒川区。”これから千葉、長野、大阪、宮城、沖縄と年内に拠点を目指して日々飛び回ってます。
街中スナックは現在、福井と荒川区と2店舗ですが、これから全国 815 ヶ所 【792市 23区 815拠点】を5年以内に達成したい。
—ロゴの街中はなぜ”町”ではなく、”街”を採用されたんですか?
個人的に”街”は人が集まりみんなで作っていった場所というイメージがある。
ロゴでも使っているように「街中で仲良くなる。仲間がいる。」というメッセージを込めて”街”と”仲”の漢字を融合させたロゴにしました。夜のスナック営業ではネットを繋げ、店舗の画面に反映させ、お店の人を紹介したり、他の地域、店舗の人達と地域場所を問わずに交流を楽しんでます。「世代が繋がるとはどんなことなのか。」を考えている。IT社会で人とのリアルな繋がり減っている。寂しいと感じている人が増えている。若い人も年配の方も。ネット上でしか居場所がない。その課題を全国でクリアしたい。そしてこの人のつながりを海外まで広めていきたい。
おすすめのお昼メニューをいただきながらお店のママ竹村さんとスタッフ松室さんとお話をさせていただきました。
提供する料理も調理の手間をかけずに会話に集中できるようにまごころサポートで提供している本格簡単湯煎調理のメニューを提供。味わいも本格的で優しい味わい。サバも油が多すぎずにしっかりと味もしみてます。お値段もお財布に優しい。お昼でこちらのワンプレートランチ(スープ付き)が650円でいただけるのも嬉しいですね!
–街中スナックとはなんですか?
一言でいえば「世代を超えた仲良しができる居場所づくり」ですね!会話を楽しんでいただきたいし、私たちスタッフも来てくれた人との会話を大切にしています。
–カウンター8席なのでしっかりと顔を見てお話ができますね!ちなみにどんな商品を提供しておりますか?
ここのお店では”まごころ食堂”の食事を提供しています。料理に手をとらわれず、来てくれた人と会話を楽しんでもらう時間が作れるようにしています。また、面白いのが、「来てくれた人やお知り合いさんが来たらあげてね!」とボトルを入れられるシェアボトルがあるんです!
–下町風情を感じますね。お隣さん文化がこのお店にはすでに根付居ていますね。店内内装も昭和感と現代の良さが融合していてオシャレですよね。
店内内装を担当したデザイナーさんがデザインが全て手掛けてくれました。ぜひ、トイレを見ていただきたいです!
足元も見てみてくださいということで、足元に目をやると、
もともとここが、お茶屋さん「増田園 製茶工場」の跡地で地下があり、そこを活用した遊び心満載な店内も地域交流と世代を超えた繋がりを内装からも感じることができました。そんな会話をしているとこの日も平日の昼頃で、地域の人がランチを食べに来られたり、カフェする近所のおばちゃんが訪れてはお話しをされていました。
スタッフは現在、7人ほどでまごころサポートのコンシェルジュとして地域のみなさまのサポートも行っているということでした。営業時間も長いためもっと人は欲しいと語るママ竹村さん。携わスタッフのみなさまには「週一でも、月一でも地域の人との交流を楽しめる場所、顔になってほしい。松本さんも是非」とお誘いをいただいたので、いつか下町でワインを楽しむ夜を提供したいものですね
取材当日に働かれていたスタッフもその一人。スタッフ松室さんにもお話を聞いてみました。
–松室さんはどんなきっかけでこちらで働こうと思ったんですか?
きっかけはたまたま見た求人募集だったんです。そこからここの運営する会社のお話しを聞いて、私はここで携わるべきなんだと感じました。
昔、子供が不登校だったんです。その時、地域の不登校支援に助けられました。
無事、卒業をすることもできました。本当にありがたかったです。
当時はどうすればいいのかわからず、大変な思い、苦労をしましたね。
その経験があったから、不登校の親を癒す仕事をしたかったんです。
「ボランティアやひとり親のサポート、地域に根付いた仕事をしたい。」
募集をきっかけにきたら私の想いが重なったんです。
荒川区にずっと居て、家族より地域の人に助けられました。
今は、【それを自分ができるようになりたい。】と想っています。
人と関わりが減っているので、声を掛け合って助けたい。
それが、ここであれば出来ると思い携わらせて頂いております。
「ランチのメニューは変わらないのー?」と地域の人が声をかけてくれたり、ふらっとコーヒーを飲みに来るおじちゃん。オープンしたばかりのお店もすでに地域の人の憩いの場になっているのを感じた一日。この記事を読んだ人はお近くにお越しの際はふらりと立ち寄って会話をしに行ってくださいね。「荒川102のまっちゃんの記事みたよ」と(笑)
今日もなんだか気持ちのいい一日であった。
【運営】
・株式会社イナック
全国の市町区に地域/世代交流型の新しい居場所をつくる「街中スナック」事業のコンサルティング・支援
・MIKAWAYA21株式会社
まごころサポートを「シニアのお困りごとを解決する」
電球交換から草むしり、話し相手までお困りごとなら何でもご相談ください。
<店舗情報>
- 店名:街中キッサ・街中スナック 荒川本店
- 住所:東京都荒川区西尾久3-20-4
- 電話番号:090-1403-5715
- 営業時間:喫茶8:00-17:00、スナック17:00-22:00
- 定休日:5月現在、土日祝お休み
- 席数:カウンター8席
- Facebook:https://www.facebook.com/machinaka.arakawa
- Instagram:@machinaka_snack_arakawa
取材・文・撮影=荒川102