● 使用機材
・カメラ
Sony α7RⅢ
・レンズ
Tamron 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)
Sony FE 20mm F1.8 G
● アクセス方法
車
圧巻! 日本の滝100選にも選ばれた原尻の滝
原尻の滝は、大分駅から車で約1時間、最寄り駅であるJR九州豊肥本線の緒方駅からは車で約10分ほどの距離にあります。
隣接する『道の駅 原尻の滝』に駐車することができ、一番近い駐車場からだと徒歩でたったの1分ほどで滝が見える場所に到着します。
原尻の滝は、幅120m、高さ20mに及ぶ滝で、「東洋のナイアガラ」とも呼ばれるほどの見事な滝です。
階段や手すりがあるので、滝壺まで安全に降りることができ、その迫力を間近で感じることができます。
なんと滝の上を車が通っていたり、普通に歩いて行くことができるので、他の滝では真似できない写真を撮影することできると思います。
『滝見橋』という全長80.541mの吊り橋から見る滝もまた素晴らしく、結構揺れるので高いところが苦手な人にはなかなかスリリング。
毎年春には130種類35万本のチューリップが咲く「チューリップフェスタ」が開催され、彩を添えます。
滝の近くには『二ノ宮八幡宮』 一の鳥居があって、こちらもフォトジェニック!
階段で下に降りてもらい、上から撮影。被写体からの距離を調節しにくい時は、やはりズームレンズがおすすめ。
菜の花が咲いていたので、前ボケにして撮影。F値を小さくすると菜の花がこのようにほわっとボケます(F3.2で撮影)。滝も菜の花もはっきり写したい場合は、F値を8~11まで絞って、菜の花から離れて撮りましょう。
焦点距離150mm付近で撮影。人を入れることでスケールが伝わる写真に。
車が来るのを狙って撮影。
吊り橋ではこのようなかわいい写真も。縦に並ぶ人を撮るには、F値を大きくすることで前も後ろもピントを合わせることができます。この時は、F6.3まで絞りました。
お花畑と鳥居がとても美しい。ちょうど太陽の光が鳥居に当たる夕方の時間帯での撮影。
● information
原尻の滝(はらじりのたき)
〒879-6631 大分県豊後大野市緒方町原尻410
Google Map:https://goo.gl/maps/e1Z1U4cx1KsETc879
見どころは滝だけじゃない? 廃墟撮影も楽しめる沈堕の滝
沈堕(ちんだ)の滝は、幅93m, 高さ17mの雄滝と、幅9m, 高さ18mの雌滝からなる滝で、「豊後のナイアガラ」、「大野のナイアガラ」と呼ばれています。
明治42年に、沈堕の滝を利用した水力発電施設の沈堕発電所が開設されました。大正12年、下流に新沈堕発電所が完成して沈堕発電所は現在跡地として残っています。
こちらも駐車場に車を止めることができます。
沈堕の滝ももちろんすごいのですが、この発電所跡地がノスタルジックでかっこいい!
石造りの建物だったので、海外のような雰囲気もあってとても写真映えするんです。
アーチ状の窓だったり、植物が生い茂る壁だったり、地面に無造作に咲く花だったり。
この日は雨でしたが、雨の物憂げな雰囲気は発電所跡地と相性抜群。晴れた日は晴れた日で、窓から光が差し込んで美しいとのこと。
天気によって雰囲気が変わりそうなので、晴れた日はまた違った写真が撮れそうです。
滝を桜を前ボケにして撮影。桜と滝との距離が離れているので、桜がボケやすくなります。F値を大きく(F6.3で撮影)することで、桜だと認識できるボケ具合に。
窓から樹が侵入してきたり、壁に蔦が生い茂ったりと、雰囲気は抜群。
しっとりとした雰囲気が伝わるように、暗めにレタッチしました。
窓から見える景色は、絵画のよう。暗い壁に明るさを合わせると、窓から見えるせっかくの景色は真っ白になって何も写らなくなってしまうので、景色の方に明るさを合わせました。
レタッチをソフト目にすることでノスタルジックな雰囲気が増します。
ソフトフィルターや、オールドレンズが似合う場所だと思いました。
上の2枚は同じ写真ですが、明るさを変えることで全然違った雰囲気に変わります。
2枚目の明るくレタッチした方は、ファンタジーといった感じでしょうか。
こちらはコンパクトデジタルカメラで上から撮影しました。
傘を差しながらの撮影は、片手で操作ができるコンデジがやはり便利です。
今回使用した『Nikon COOLPIX W300』は防水カメラなので、雨の日も安心です。
● information
沈堕の滝(ちんだのたき)
〒879-6423 大分県豊後大野市大野町矢田2394
Google Map:https://goo.gl/maps/hrEjhVUWQVXB3dBy7
大分県豊後大野市の2つの名瀑はいかがでしたでしょうか。
今回は使用しませんでしたが、滝を撮影するのには更に三脚やNDフィルターを使うと面白い効果が得られますよ。
こんなに絶景なのに車でアクセスが簡単にできるのは、重たいカメラを持つカメラ好きにはとても魅力的なのではないかと思います。
この記事が旅の参考になれば嬉しいです。
文・撮影=カメラガールズ編集部/イワサキトモミ(カメラガールズ)