相手の出身地に合わせたり、ひと言添えられたりするものがおすすめです
日本酒をギフトにする場合、贈る相手の出身県を聞いてみるのがおすすめ。日本酒は、それぞれの県によっても多彩な種類があり、出身地と言えど知らないお酒が出てくるということはよくある話。仮に知っていたとしても話のタネになり、なにより、贈る相手にちなんだ酒を考えるという行為が思いやりと言えるでしょう。
また、今の流行りや話題性のある銘柄。歴史や製法に物語があったり、名前にひと捻りあったりと、なにかひと言添えられるような酒も、きっと喜ばれるはず。
例えば、世界で影響を持つ女性100人を選ぶ、「BBC 100 Women 2020」に選出された女性杜氏が造っている、広島県産「富久長」。山口県で行われた日露首脳会談のワーキングディナーで振る舞われ、プーチン大統領も絶賛した山口県産「東洋美人 純米大吟醸 一番纏」などはおすすめの一本です。
お土産なら、その地方で昔から造られている歴史ある酒を
最近では東京でも、各地方のさまざまな日本酒を手に入れられます。しかし、同じ蔵元でも生産している地方に行けば、東京では手に入らない、昔からその地だけで販売している「地元銘柄」に出会えることも。
そのひとつとして挙げられるのが、酒造りの発祥だといわれている奈良県の三輪で360年以上酒造りを続けている今西酒造の「三諸杉」。東京では「みむろ杉」として人気ですが、漢字表記の「三諸杉」は奈良県内のみで流通する創業当時からの銘柄。大神神社を訪れた際にはぜひ参道で「三諸杉」のラベルを探してみて。
せっかく地方へ足を運んだのであれば、ぜひ地域限定の酒を試してみましょう。
取材・文=高橋健太(どてらい堂) 監修・取材協力=はせがわ酒店