緑豊かな地に立つ純和風の建物は、温泉地の宿を訪ねたような風情がある

純和風の建物や門が迎えるエントランス部は、日本旅館のような趣を感じさせる。

大規模商業施設やチェーン店が点在する多摩境通り沿いに立つが、『多摩境天然温泉 森乃彩』の周辺は、多摩丘陵の自然が残され、緑豊かなロケーションにある。

櫓のような看板を目印に駐車場に入ると、奥に瓦屋根をのせた門があり、その先に純和風の建物が立つ。日本旅館のような趣さえ感じる風雅なエントランスだ。

天井が高く開放的な内風呂では、さまざまな機能浴を楽しめる。

浴室は1階の渡り廊下の先にある。男女ほぼ同じ造りで、内風呂は有名温泉地の湯やハーブ湯、薬湯などを楽しめる替わり湯、ジェットバスや座湯、電気風呂が楽しめる「爽楽の湯」、炭酸泉、寝湯、深さ90㎝の冷水風呂というラインナップ。

内風呂には、ドライサウナとよもぎ塩サウナの2室のサウナがある。ドライサウナでは、熱したサウナストーンに自動で水が注がれ、マイナスイオンを豊富に含んだ蒸気を発生させるオートロウリュも楽しめる。かなりの熱波なので発汗も早く、サウナーには大好評だ。

男女ともに好評というのが、内風呂内に併設された「あかすり処 あかすり家」。入浴前に予約をすれば、あかすりやオイルマッサージが受けられる。

緑に囲まれた露天風呂で黒湯の温泉を楽しむ

岩に囲まれた源泉かけ流しの露天風呂。高温の湯で、とろみあるやさしい肌触りが特徴。

露天エリアでは、「仙水の湯」と名付けられた温泉を楽しむことができる。源泉は地下1700mから湧出したナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。海底に沈んでいた海藻を含んだ地層から何億年という長い歳月を経て湧出した黒湯で、ミネラル成分による保温・保湿の美肌効果や皮膚疾患などの効果が期待されるという。

あつ湯とぬる湯の2つの浴槽がある「仙水の湯」は源泉かけ流し。源泉に加水して加温した「くつろぎ湯」には寝ころびの湯が併設されている。ぬる湯なので長湯を楽しむといい。

露天エリアの一画には熊野ヒノキを使用したすのこの木製ベッドの「ととのいスペース」があるので、火照った体は、ここでひと休みするといい。

ぬる湯は、森の緑を眺めながら心地よい温度で楽しめる。疲れた体を優しく癒やしてくれる。

湯上りの休憩処は、3タイプのリラックススタイルでくつろげる

1階奥にある「ゆったりラウンジ」。食事処が近いので食後のひと休みにも利用できる。

2階建ての館内は吹き抜け空間になっており、1階ホールと2階の回廊を囲むように休憩処、食事処、エステなどのリラクゼーション施設がレイアウトされている。

湯上りは休憩室へ。1階に大きなソファでテレビ鑑賞や読書が楽しめる「ゆったりラウンジ」、2階に床暖房の部屋で柔らかいクッションでリラックスできる「ぽかぽかの間」と、リクライニングシートで休める「らくらくの間」の3つのタイプの部屋があり、好みのスタイルでひと休みできる。

約3000冊のマンガをそろえた本棚もある「らくらくの間」。一画には女性専用シートもある。

疲れた体を癒やすならエステやリラクゼーションの施術を受けるのもおすすめだ。ボディケアやフットケアなどのメニューがある「ほぐし処 和路(なごみみち)」、リンパマッサージやフェイシャルコースなどのメニューがある「エステ処 排毒屋(はいどくや)」がある。

1階の食事処「旬菜亭」では、各種定食や丼、麺類などが味わえる。ちょっと趣向を変えるなら、テラス席で「バケツジンギスカン」を。ブリキのバケツに固形燃料を入れ、南部鉄器の鍋を乗せて肉や野菜を焼くもので、グループでの食事にピッタリのメニューだ。

緑に囲まれた露天風呂で源泉かけ流しの黒湯を楽しめば、温泉地に来たような気分。サウナで汗を流し、冷水風呂や「ととのいスペース」でクールダウンすれば、身も心もリフレッシュできる。日本情緒が漂う館内も居心地がよく、しばし、うたた寝を楽しんだらもう一度浴室へ。今度の休日、こんなのんびりとした1日を過ごしてみませんか。

住所:東京都町田市小山ヶ丘1-11-5/営業時間:9:00~24:00(最終受付23:00)/定休日:3・6・9・12月の第2火曜/アクセス:京王相模原線多摩境駅から徒歩22分、または多摩境駅からバス4分の「多摩境通り北」下車、徒歩5分

取材・文=塙 広明、写真=多摩境天然温泉 森乃彩