住所:埼玉県さいたま市大宮区大成町3-47/営業時間:10:00~16:30最終入館/定休日:火/アクセス:埼玉新都市交通ニューシャトル鉄道博物館(大成)駅から徒歩1分
著者プロフィール
写真家。1987年に鉄道発祥の地、新橋で生まれ、JR東日本と同い年。2歳になる息子と人生で初めて親子で乗った鉄道はE235系山手線のトップナンバー。
交通新聞社刊「鉄道ダイヤ情報」では「ユータアニキ」として日々、鉄道を支える「鉄道HERO」たちの取材を続ける。下町住まいの1児の父。谷根千は親子の定番散歩コース。

さすが日本を代表する鉄道の博物館! 入場前からお楽しみが

広大な敷地を持つ国内最大級の鉄道ミュージアムだ。

『鉄道博物館』はJR大宮駅から埼玉新都市交通ニューシャトルに乗り換えて1駅の鉄道博物館駅が最寄り。この駅を降りれば『てっぱく』はもう目の前!

エントランス前の「プロムナード」も鉄な要素が満載!記念写真スポットになっている「D51 426」は神田・万世橋近くにあった「交通博物館」で展示されていたもので、ちょっとなつかしい!
「D51 426」の近くに展示されている「クハ167形」も「交通博物館」で展示されていたもの。

『てっぱく』は本館のほか、北館、南館があり、しかも屋外にも展示がある広大なミュージアム。2018年には大リニューアルが行われ、既存展示施設の改修と新たに南館が開館しました。「そういえばリニューアル前の『てっぱく』しか行ったことがないなぁ」という方は再訪を全力でおすすめします!

『てっぱく』の館内足元にあるこの表記。実はエントランスから南北に何メートルのところに今いるかを示している。その名もキロポストならぬ「メーターポスト」!

鉄道車両ずらりの車両ステーションは必見!

「車両ステーション2F」からの光景 展示車両のプロジェクションマッピングもある。

さてさて、エントランスを右手に進むと広がるのが「車両ステーション」。総勢36両もの実車が勢ぞろい!

「1号機関車」と「C57 135号機」。どちらも日本の鉄道史における重要車両だ。

中でも、「1号機関車」は新橋~横浜間の我が国初の鉄道開業時にイギリスから輸入された蒸気機関車のうちの1両。鉄道車両で初めて国指定重要文化財にも指定されました。中央のターンテーブル上には「C57形蒸気機関車」の135号機が鎮座。この車両は国鉄最後のSL旅客列車を牽引したレジェンド蒸機!

奥には世界初の高速鉄道車両の新幹線「21形新幹線電車(0系電車)」に東北・上越新幹線の初代車両である「222形新幹線電車(200系電車)」の姿も。

『てっぱく』には2両の0系が展示されている。一両全体が展示されている方の0系(21形2号)の展示室は開業時ホームの様子を再現している。
先頭部のカットモデルになっているこちらの0系(21形25号)は「交通博物館」時代、「D51 426」とともに同館のシンボルとして展示されていた。
こちらの0系(21形25号)はホーム下の車内ゴミの運搬のようすなども見ることができる。
こちらは「200系」。
「200系」は車両の下に潜り込むこともでき、特徴的な「ボディマウント構造」をしっかりと見学できる!

車両ステーションの2Fフロアから下を見下ろせば、『てっぱく』の象徴するような光景が広がります。館内は基本的に撮影OKなので、ぜひお気に入りの一枚を撮影してみましょう!館内は薄暗いので、ISO感度を上げて手ブレに気をつけて撮影するのがポイント。三脚の使用はできないので気をつけて!

往年の上野駅の再現したコーナーには「クモハ455形電車」がホームで出発を待つ。
「クモハ455形電車」は車内に入ることもできる。
今の車両とはだいぶ印象の異なるメカニカルな「クモハ455形電車」の運転席。

どでかい鉄道車両年表も見逃すな!

2F通路にある「鉄道車両年表」。
代表的な車両の模型も展示されている。

加えて、2Fでぜひご覧いただきたいのが長ーい通路に展示されている「鉄道車両年表」。車両の進化を大型モデルとたくさんの写真で見て学ぶことができます。ここで、注目してほしいのが年表の終点、つまり現代のところ。よーく見ると……。

僕の名前があります!!

そうなんです!実はこの「鉄道車両年表」にユータアニキ、写真でご協力させていただいているんですー!

大人気の「鉄道ジオラマ」も2Fにあります。2021年10月現在は毎日11回「鉄道ジオラマ解説プログラム」を実施中。

大迫力の「鉄道パノラマ」。2021年10月現在では人数を制限して毎回の入れ替え制で公開中だ。

ツウな方におすすめのディープスポット・コレクションギャラリー

さらに奥に進むと「収蔵庫の雰囲気」を意識した展示がユニークな「コレクションギャラリー」があります。ここは「見る人が見るとわかる」めっちゃ貴重な品々が並んでいるなかなかのディープゾーン。でもワクワクするものがたくさんあったので、「通な」方にはおすすめしたいスポットです。

ヘッドマークから標識まで収蔵されている「コレクションギャラリー」。
あっ、これってもしかして黒磯駅構内に設置されていた……アレですね!?

子供連れもでも安心なのだ!

1度1Fに戻ってみましょう!本館北側1Fには小さな子ども向けの「キッズステーション」があります。現在は新型コロナウイルス感染拡大予防の観点から体験できる施設が少し限定されていますが、お子さま向けメニューが充実している「キッズカフェ」もあるので、ひと休みにも最適です。

公募で決められたカラフルな103系が楽しい「キッズステーション」。
「キッズカフェ」はキッズメニューがたくさん!

親子でも楽しめる『てっぱく』にはおむつ替えや授乳に便利な「ベビー休憩室」が館内に5カ所あります。この「キッズステーション」にもあり、粉ミルクを作るときにありがたーい給湯機も完備。やっぱりお湯が使えるとなにかと助かりますよねー!

給湯設備もあるベビー休憩室。授乳スペース以外は男性の立ち入りもOKです。

新幹線を見るならパノラマデッキ!

空が気持ちいい「パノラマデッキ」。

本館北側の屋上は目の前をJR東日本の新幹線全車種が行き交う、「パノラマデッキ」。柵も新幹線が見やすいように工夫されているだけでなく、柵と柵の間から本格撮影も楽しめちゃいます。ちなみに、午前中が順光です!

どの新幹線が何時に目の前を通過するかがわかる時刻表も完備!
こんな風にガチ写真も撮影できます。

南館にも歴代新幹線車両が揃う!

オール2階建て新幹線「Max」の初代車両、E1系。

今度は南館に向かいましょう!途中には2021年10月に惜しまれつつフィナーレを迎えたオール2階建て新幹線「Max」の初代車両、E1系の姿が。

やっぱりMaxはでかい!!

南館で最初に私たちを歓迎してくれるのは見慣れた「常盤グリーン」と「飛雲ホワイト」、「はやてピンク」をまとったE5系と初代山形新幹線の400系!

現役バリバリのE5系が目の前に!400系もデビュー当時のシルバーカラーで展示されています。

今のJR東日本を代表するE5系が、なぜすでに博物館に展示されているのかというと、この車両、展示用に「新造」された車両なんです!

展示用なので走行関係の機器はないものの、内装や外装は本物の部品が使用されています。しかも展示されているのは10号車なので車内はグランクラス仕様!窓越しに車内をじっくりと観察できちゃいます。駅だと車内にお客さんがいることも多いので、なかなかこんな風には観察できないですよね(笑)

展示用車両といっても走れない以外はほぼ本物!雪をかきわけるスノープラウだって目の前で観察できる!
窓の外からグランクラスの車内も見放題!一部の座席だけ実際に可動します。
こちらは400系の車内。今のJR東日本の新幹線グリーン車では見られなくなった1+2配列のシートが特徴。

編成番号は「U0」、形式も「9000番代」が付与されている点も鉄ちゃんとしては見逃せないポイントですよ!しかし、展示用に先頭車を新造しちゃうとはスケールが違うぜ!さすがは『鉄道博物館』!

E5系は「U0」編成となっている。
特殊用途車両などにつけられる9000番代が付けられています。

南館2FにはE5系の運転が体験できる「E5シミュレータ」や、京浜東北線「E233シミュレータ」などの体験プログラムもたくさんありますが、これの魅力を書き出すと止まらなくなるのでそちらについてはまたの機会にたっぷりとレポートしますよ!

日本最大級の鉄道系ミュージアムの『鉄道博物館(通称:てっぱく)』。博物館というと、どちらかと言えば「見て学ぶ」系が多いイメージがありますが、『てっぱく』はそんなことありません。超充実の「体験プログラム」を徹底的に、マニアックに体験してきました!

2Fからはこんな角度でも見学できちゃいます!

う~ん。かっこいいなあ……。

こだわりの演出がスゴい!歴史ステーション

3Fに上がると「歴史ステーション」があり、駅舎に使われていた主な材質、改札、駅のようすなどを時代ごとに並べられた展示が。じっくり見て回ると各時代の鉄道の進化や、当時の関係者の情熱をひしひしと感じられます……!

デザインや演出で理解が進むように工夫されているので、じっくり見て演出を読み解いていくと楽しさ倍増です。

 

時代ごとに駅舎で使われていた主な材質、改札を再現した展示もあります。

『てっぱく』に来たら鉄道メシを忘れちゃいけない。

最後に『てっぱく』でぜひ食べたい「てっぱくグルメ」をご紹介します!館内には3か所のカフェ、レストランと2カ所の駅弁屋がありますが、そのうち今回ご紹介したいのは本館2F『トレインレストラン日本食堂』と南館4Fの『ビューレストラン』。

シックな雰囲気の『トレインレストラン日本食堂』。館内で唯一のフルサービスタイプのレストランだ。
食堂車のビーフカレー1730円を最高のムードの中で。この明るさが懐かしい。

『トレインレストラン日本食堂』は食堂車をイメージしたちょっと落ち着いた雰囲気が魅力のレストラン。メニューも往年の食堂車メニューを再現したものを楽しむことができます。

『ビューレストラン』はカジュアルさとその眺望が魅力!窓の外を行き交う新幹線を眺めながら食事ができますよ!

席から新幹線が見られる。
開館当時から名物となっている鉄道員のまかない飯・ハチクマライス900円はこちらで味わえる!

『ビューレストラン』の横には屋外に出られる「トレインテラス」があり、館内で買った駅弁や予め持ち込んだ飲食物を食べるのもOK!眼下はもちろん線路。「パノラマデッキ」からは見づらい、川越線大宮地下ホームに続くトンネル出口がよく見えます。

トレインテラスの眼下に広がる、埼京線。
エントランスにはミュージアムショップ「TRAINIART(トレニアート)」がある。お土産はこちらで。

2022年は日本の鉄道150周年!ますます『てっぱく』に期待!

『鉄道博物館』の及川善彦さん。

『鉄道博物館』ではこれら常設の展示や体験プログラムのほかにもいろいろ考えているようで……今回ご案内いただいた『鉄道博物館』の及川善彦さん曰く「来年の鉄道開業150周年に向けて、いろいろと企画をしていきたいので、ぜひお楽しみに!」とのこと。

どんな催しが飛び出すか今から楽しみだ。

日本最大級の鉄道ミュージアムで、鉄道の歴史と魅力とかっこよさを楽しんで、夢を叶えに行きましょう!

 

 

取材・撮影・文=村上悠太(ユータアニキ)

みなさん、こんにちは。鉄道写真家の村上悠太です! いよいよ2021年4月19日にグランドオープンを迎える『ロマンスカーミュージアム』。小田急電鉄の「顔」である特急ロマンスカー。その歴代の名車たちに出会えるということで、開館前から話題になっているこちらの施設に一足早く行ってきました。はっきりいってこのミュージアム、スゴイです……。
今回からシリーズでお届けします、【ユータアニキの鉄道散歩】! 関東近郊の鉄道系ミュージアムなどの鉄道スポットを周って、その魅力と楽しみ方を鉄道愛全開で濃~くお伝えしていきたいと思います!シリーズ化前の小田急電鉄『ロマンスカーミュージアム』に続きまして、記念すべき第1回にお邪魔したのは京王電鉄の『京王れーるランド』! じつはかねてから行きたいと思いつつ、「ちびっこ向けコンテンツも多そうだし、息子が生まれたら一緒に行きたいから、とっておくか……」と、まだ行ったことがなかった場所でした。が、息子と行く前に結局、父1人で行ってしまう結果に。でも、ほら、下見ということで(笑) 許せ!息子よ!!