世相を映し出したファッショニスタ、サザエさんに注目!

あずま袋 原画(部分) 制作年不詳。
あずま袋 原画(部分) 制作年不詳。

長谷川町子の代表作、四コマ漫画『サザエさん』。終戦翌年から高度経済成長期の終焉までの目まぐるしく変化を遂げた世相を克明に映し出すこの作品には、着物やモンペの時代から洋裁ブームまで、さまざまな流行ファッションが生み出された一連の様子が描かれている。当時流行したヘアスタイルで登場し、その後も時代に合わせてワンピースやミニスカート、パンタロンなど、最新のスタイルに身を包んだおしゃれに敏感なサザエさん。そのファッションから世相を読み解こうという内容になっている。

展覧会担当者は、「生誕80年の節目に、四コマ漫画『サザエさん』に描かれたファッションをテーマにした作品を年代ごとにご紹介します。作品には時代ごとの流行ファッションを楽しむサザエさんが描かれ、じつはこんなにおしゃれだったのかと驚かれるかもしれません。また、サザエさんの髪型の再現したヘアマネキンや、初公開の長谷川町子の洋服をはじめとする私物にもご注目下さい」と見どころを語る。

連載期間である1946年から1974年までを対象に、「サザエさん」の原画や関連資料約200点から戦後日本のファッションの移り変わりが展観。それとともに、作者・長谷川町子の私物も併せて紹介される。サザエさん生誕80年の節目に、サザエさんの華麗なるファッションから、市井の暮らしをのぞいてみたい。

『サザエさん』第13巻表紙原画 1954年。
『サザエさん』第13巻表紙原画 1954年。
『サザエさん』原画(部分) 1962年。
『サザエさん』原画(部分) 1962年。

購買部・喫茶部でも長谷川町子のセンスが光る!

さまざまなサザエさんグッズがそろう購買部では、これまでも長谷川町子の描くサザエさんのおしゃれさを、声を大にして伝えてきた。今回もセンスが光る新商品として、ファッションマグカップや昭和ファッションマスキングテープなどが登場する。長谷川町子の好物を使ったメニューが提供される喫茶部(カフェ)と併せて利用してみてはいかがだろう。

また、常設展示室では作品をデジタルとアナログの双方向から楽しむことができるほか、「町子の生涯」では、その生涯と画業が貴重な原画や写真、資料などを通して紹介されているのでお見逃しなく。

『サザエさん』原画 1996年3月6日。
『サザエさん』原画 1996年3月6日。

開催概要

サザエさん生誕80年記念「サザエさんとファッション」

開催期間:2026年4月4日(土)~7月5日(日)
開催時間:10:00~17:30(入館は閉館30分前まで)
休館日:月(ただし5月4日は開館)
会場:長谷川町子記念館(東京都世田谷区桜新町1-30-6)
アクセス:東急電鉄田園都市線桜新町駅から徒歩7分
入場料:一般900円、大学生・高校生500円、中学生・小学生400円、65歳以上800円

【問い合わせ先】
長谷川町子記念館☏03-3701-8766
公式HP  https://www.hasegawamachiko.jp/memorial-museum/

 

取材・文=前田真紀 画像提供=長谷川町子記念館