話題となった展示や建築が集結!

「ミライ人間洗濯機」(画像提供=日本未来科学館)。
「ミライ人間洗濯機」(画像提供=日本未来科学館)。

大阪・関西万博で紹介され話題を呼んだ実物展示が、改めて東京で公開される。人間を丸ごと洗う「ミライ人間洗濯機」や、未来の食に関する課題解決の1つとして注目される「家庭で作る霜降り肉」、重い心臓病で低下した機能の回復が可能になる「心筋シート」など、最先端技術を駆使して話題となった展示を間近に見ることができる。

また、公式キャラクター「ミャクミャク」の子供に見えることから、SNSを中心に「こみゃく」と呼ばれるようになったデザイン上のキャラクターに焦点を当て、万博の「デザインシステム」についてもひも解いていく。

広報担当者は、「本展では、万博で紹介された食やヘルスケアに関する科学技術を改めて展示するとともに、万博を彩ったデザインや建築についても貴重な提案資料や模型を通して紹介しています。万博は終わっても、そこで生まれたアイデアや技術、そして『未来を考える楽しさ』は脈々と続いていきます。展示をめぐりながら、未来へのワクワクを一緒に感じてみませんか?」と見どころを語る。

入場無料なのもうれしい。

本物の和牛の細胞を培養し、3Dバイオプリント技術により作製された「霜降り肉」は東京初公開(画像提供=日本未来科学館)。
本物の和牛の細胞を培養し、3Dバイオプリント技術により作製された「霜降り肉」は東京初公開(画像提供=日本未来科学館)。
ヒトiPS細胞を心筋細胞に分化させて作り出した「心筋シート」(画像提供=日本未来科学館)。
ヒトiPS細胞を心筋細胞に分化させて作り出した「心筋シート」(画像提供=日本未来科学館)。

大屋根リングをはじめ、建築の挑戦にも注目!

建築 Responsive structure(画像提供=小俣裕亮)。
建築 Responsive structure(画像提供=小俣裕亮)。

大阪・関西万博で「多様でありながら、ひとつ」という会場コンセプトを見事に具現化した「大屋根リング」をはじめ、万博会場内に設置された休憩所やトイレなど、随所に見られた若手建築家による常識にとらわれない大胆な挑戦にも着目。

大屋根リング設計者である藤本壮介氏がデザインプロデュースした会場計画や、大屋根リングが実際に使われている様子を記録した映像とともに、若手建築家が担当した3つの施設建築が紹介される。石という素材を通して「コスパ」を再考する挑戦、1970年の万博で活用された建築技術「空気膜構造」の再解釈、また万博終了後の効果的な活用を念頭に置いた設計コンセプトなど、建築の観点からも未来社会につながる実験的な取り組みが展開されていたことを体感できる。

万博開催中に足を運ぶ機会がなかった人にとっても、訪れた人にとっても、刺激的な挑戦に改めて触れられる機会となりそうだ。

建築 石のランドスケープ(画像提供=工藤浩平)。
建築 石のランドスケープ(画像提供=工藤浩平)。
建築 積み木(画像提供=米澤隆)。
建築 積み木(画像提供=米澤隆)。

開催概要

「みゃくみゃくとつなぐ展~万博とひらく未来~」

EXPO 科学未来館 キービジュアル(素材提供=公益社団法人2025 年日本国際博覧会協会)。
EXPO 科学未来館 キービジュアル(素材提供=公益社団法人2025 年日本国際博覧会協会)。

開催期間:2026年1月4日(日)~4月19日(日)
開催時間:10:00~17:00(4~9月は~17:30、入館は30分前まで)
休館日:火曜(ただし3月31日は開館)
会場:日本科学未来館1階シンボルゾーン(東京都江東区青海2-3-6)
アクセス: 新交通ゆりかもめテレコムセンター駅から徒歩4分、東京国際クルーズターミナル駅から徒歩5分
入場料:無料

【問い合わせ先】
日本科学未来館☏ 03-3570-9151
公式HP https://www.miraikan.jst.go.jp/events/202602034396.html

 

取材・文=前田真紀 画像提供=日本科学未来館