地域の方々の安全と健康を祈願して始まった
今回で71回目を迎える「寒中水浴大会(寒中禊)」。「先代の宮司が1955年から始めたもので、精神力と体を強くすることで大きな信念をもつことができるのではないかという考えからです」と教えてくれたのは鐵砲洲稲荷神社の宮司・中川文隆さん。氏神様の御前で冷たい水に身を沈め、清らかな心でもって地域の方々の安全と健康を祈願していこうと入水禊ぎが行われるようになった。
参加者は一般の方々も含めて例年約90人。男性はふんどし姿、女性は白装束に身を包み、頭には白の鉢巻といういで立ちだ。参加者全員がお祓いを受けたあと、「鳥船体操」と呼ばれる準備運動が入念に行われる。和歌を唱えながら櫓(ろ)を漕ぐ動作をするのが特徴で、けがれの多い地域から船を漕いでけがれのない地域へ、鳥のように軽やかに進んでいきましょうという思いが込められているという。
いよいよ極寒の巨大水槽に入水!
直径約5mの水槽には約135kgの巨大な氷柱が2本投入され、その中に1回30人ぐらいずつが飛び込んで胸まで浸かり心と体を清める。凍てつくような寒さの中、一生懸命祈る参加者の姿は圧巻だ。「今年一年事故がありませんように、そして安寧に暮らせますようにと真摯に祈っていらっしゃる姿が素晴らしいと思います」と中川さん。
この神事は自分自身や家族だけでなく、見学の人々の健康と安全も一緒に祈ってくれる、とてもありがたいもの。11時の開始前には境内に入りきれないほどの見学者でいっぱいになるという。青年部の「弥生会」ではYouTubeでライブ配信も予定しているので、ぜひ自宅からもこの新年の風物詩を体感しよう。
開催概要
「第71回寒中水浴大会(寒中禊)」
開催期間:2026年1月11日(日)
開催時間:11:00~11:30ごろ
会場:鐵砲洲稲荷神社(東京都中央区湊1-6-7)
アクセス:JR京葉線・地下鉄日比谷線八丁堀駅から徒歩7分
【問い合わせ先】
鐵砲洲稲荷神社☎03-3551-2647
URL:http://www.teppozujinja.or.jp/
取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供








