地元が誇る“街のケーキ屋さん”『Patisserie DIVIN』
「2007年に創業した当初、この辺りはケーキ屋さんが少なかったんです」と店主の吉田大祐さん(写真中央)。地元の人がよその街の人に自慢したくなるような、それでいて普段のおやつにもぴったりな、特別感と親近感を兼ね備えた商品が揃う。しょうゆほんのりさぶれ2枚入り190円は、2013年に地元を元気づける名産品として誕生。同じ川崎市内で醸造された福来醤油が香ばしさをプラスし、甘みと塩味が同居している。シュークリームは、生クリームに北海道産のものをいくつか選び、独自にブレンド。ふっくらして、コクのある甘みが魅力で底にカスタードも潜む。定番を充実させつつマイナーチェンジを重ね、常連客をも飽きさせないラインナップだ。
『Patisserie DIVIN』店舗詳細
芳(かぐわしき)チョコレートの世界に浸る『REMERCIER』
チョコレートを極めること20余年。オーナーシェフパティシエの三本陽平さんのチョコ愛が、店内にあふれている。ショーケースに並ぶ顔ぶれは、材料の産地もさまざま。イチゴと赤スグリとフランボワーズの「フリュイ・ルージュ」や、自ら炒った煎茶を練り込りこんだ「お茶」などチョコレートは、合わせる素材によってバランスを変え、ブレンドするとか。小さな一粒が食べる者の五感を刺激する! チョコレートのケーキも種類豊富。「コロンビア」はコロンビア産のチョコレートを使った濃厚なムースのケーキ。側面にまとったカカオニブ(砕いたカカオ豆)のカリカリ食感がそそる。
『REMERCIER』店舗詳細
“普通”のものに感動できる幸せ『お茶の子 まめ』
どらやきのようなどこでも手に入る親しみやすいおやつこそ、丁寧に作られたものに出合うと、「今まで食べてきたものと違う」なんて意表を突かれて感動する。それを体験できる店だ。北海道産の小豆で日々こしらえるつぶあんは、ふんわりした皮と合わさり素朴さを発揮。店の奥で手作りされるどらやきは毎朝50個ほど。開店直後に足を運べば、できたてが手に入る! 週末になるとおみやげ用にまとめ買いする人も。昔の商家を思わせる番台を設しつらえた店構えにもわくわく!
『お茶の子 まめ』店舗詳細
構成=前田真紀 取材・文=信藤舞子 撮影=丸毛 透