第1問

まずはウォームアップ。お店の看板がいろいろ写り込んでいるほか、決定的なランドマークが見えちゃっているけれど、あえてモザイクなし。これは0.3秒で回答すべし!

第2問

坂下に広がる景色、そして西日の差し込み方で検討がつくだろうか。右側に写り込んでいる「富士見坂」の案内板を拡大すると大きなヒントがあるけれど、そこは見ずに当てたいところ!

第3問

はいココ、テストに出ます! 『散歩の達人』と「さんたつ」を愛読してくれている方なら一発で分かるでしょう。数多くの作品に登場する場所だから知っている方も多いかもしれない。

第4問

ガラリと雰囲気が変わって、こちらは首都高やビルが特徴! 歩道や生垣の感じからも「あの辺かしら」と気づいてほしいな……。

第5問

一切目印らしきものがないが、写真が2枚あるという点はひとつのヒント。写真1枚では撮りきれない、つまり、この坂はクランクになっているのだ。さあ、考えて!

第6問

こちらもランドマークや目立つ建物はなし。そして、傾斜はゆるゆるだ(ちなみに写真は坂を見上げている)。電柱の広告に大ヒントがあるので、少々ボカしております。わかるかな……?

解答&解説

【第1問】正解は……千代田区神田小川町3丁目

明大通りと靖国通りが交わる交差点の北西側をひょいとショートカットするこの道。ゆるやかな傾斜で、長さも100メートル足らず。編集部は神田駿河台にあるため、そこから三省堂に行くときにもよく通るのだけれど、実はここ、富士見坂! ここから富士山が見えたなんて、今じゃなかなか想像できない。ちなみに、富士見坂という名前の坂は千代田区だけで3か所あるんだとか。

【第2問】正解は……荒川区西日暮里3丁目

国土交通省が選定した「関東の富士見100景」のひとつにも選ばれている場所。2005年当時は、都心部にある富士見坂のなかで唯一“本当に富士山が見える富士見坂”だった。残念ながら現在は新たに建ったビルの影に隠れてしまったが、付近の建物のわずかな空間から「すきま富士」が拝めるらしい。

【第3問】正解は……豊島区高田1丁目・文京区目白台1丁目

新宿の高層ビル群を見通せて気持ちがいい、不忍通りから南西方向に下る坂。左の日無坂とあわせて三差路になっていて、LINEマンガ『ぐるぐるてくてく』でも描かれていた。また、写真じゃ伝わりにくいのだけれど、ここはかなりの傾斜。撮影中に自転車を押して上ってきたおじさんはとってもしんどそうでした……。

南池袋を拠点に女子高生2人組が、迷子になりながら界隈を巡るお散歩ダイアリーマンガが、好評のうちに最終回を迎えた。その舞台を、本誌編集長・土屋がインタビューしながら作者の帯屋(おびや)さんと歩いてみた。

【第4問】正解は……千代田区永田町2丁目・平河町2丁目

地下鉄永田町駅と赤坂見附駅の間の青山通り。同じ千代田区でも神田小川町と永田町でこれだけ違うのが楽しい。方角的に、おそらく手前のノッポなビルあたりに富士山が見えたのではなかろうかと思われる。ちなみにここには案内板はないので、「富士見坂」だと認識している方は少ないかもしれない。

【第5問】正解は……港区南麻布4丁目

有栖川宮記念公園付近にある「新富士見坂」。「新」がついているのは、明治時代~大正時代に開かれた坂だから。既にある敷地の間を縫って作ったからクランクしているものと推測する。また、この南麻布4丁目付近の一部はもともと麻布富士見町という名前だったようなので、昔この一帯はよく富士山が見えたのだろう。

【第6問】正解は……文京区本郷2丁目

JR御茶ノ水駅と水道橋駅、地下鉄本郷三丁目駅の三駅を結んだ三角形のど真ん中あたりに位置し、神田川に向かって下る坂。案内板はなく、ヒントに書いた通り緩~い坂のため、印象に残りづらいかも。ちなみに電柱には「東京都水道歴史館、この先右折」とある。

【おまけ】富士山、見えました!

目黒区目黒1丁目・品川区上大崎2丁目

ここは「富士見坂」という名前はついていないけれど、きれいに富士山を拝めるポイント! JR目黒駅の西口を出て北方面に歩くこと数分、目黒三田通りから西に下りる坂で、【第2問】の西日暮里と同じく「関東の富士見100景」に選ばれている。この日も、うっすらとではあるけれど富士山がちゃんと見えていた。

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さて、何問正解できただろうか。

散歩中いかに注意深く見ているか、いかに地図を読み込んでいるかが問われるマニアックなクイズになった。楽勝だったという方は、おそらく坂の達人でしょう。尊敬します。

全く分からなかったという方もこれを機に、散歩中「富士見」の文字を見つけたら静岡方面に思いを馳せてみてほしい。かつてはあそこにこう富士山が見えたのかしら……と妄想を膨らませてみるのも楽しいものだ。

また、この「東京クイズ」シリーズは、過去にも商店街、横丁、山手線というテーマでクイズを出しているので、散歩の達人を目指すならばぜひとも挑戦してくれよな!

 

文・撮影=中村こより(編集部)

「ああ、夜の街を飲み歩きたいなあ……」とへべれけな宵に思いを馳せるとき、人はどんな景色を思い浮かべるだろう? 行きつけの飲み屋街だったり、漠然とイメージする歓楽街だったり、あるいは「あの街、あの店、あの店主!」なんてところまで想像するツワモノもいるかもしれない。そこで、飲んべえ垂涎の「横丁」の写真を5枚集めてきた。まずは写真だけお見せする。それでどこの横丁かを当てていただこうという企画。解答&解説は最後に用意しているが、自身の記憶力・考察力だけで全問正解して、飲んべえとしての底力を見せてもらいたい。
散歩の達人たる者、東京の風景写真を見せられたら間髪入れずに街の名を言い当てるべし。「ああ、これはドコのナニだね」なんてさらりと言ってのけて、達人としての意地を見せつけたいものだ。てなわけで、腕試しのため、東京の素敵な「商店街」の写真を6枚用意した。解答&解説は最後に用意しているが、まずは自身の記憶力・考察力だけで挑んでみてほしい。さて、あなたはいくつ答えられるだろうか?
2020年春に全30駅となった山手線。東京都心に円を描いて走り、その沿線の景色は多種多様で変化に富んでいる。でも“散歩の達人”なら、どの街も歩いたことがあるに違いない。背後に写る建物や跨線橋から街の色を読み取り、どこを走る山手線なのか一発で当てられるはず……。そんなあなたに挑戦状! ご覧いただくのは、緑色の車両もしくは線路が写った山手線沿線の写真5枚。全て2020年3月に撮影したものだ。これらがいったいどこで撮られた写真なのか考えてみていただきたい。達人、そして東京人としての腕試し。心して挑むべし!