高田純次 Takada Junji

1947年1月21日、東京都調布市国領生まれ。タレント。東京デザイナー学院卒業後、サラリーマン生活を経て、77年劇団「東京乾電池」に参加。「笑ってる場合ですよ!」(フジテレビ系、80~82年)を皮切りに、テレビ、映画、ラジオと幅広く活躍。現在は『じゅん散歩』(テレビ朝日ほか)や『日本全国ごちそう散歩』(テレビ朝日・BS朝日)などに出演中。

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高田 : いや〜今日も歩いた歩いた。万歩計は? あれつけてないんだっけ? まあ今日は1万2000〜3000歩ってとこかな。

──わかるんですか?
高田

大体ね。番組の放送が始まってしばらくはロケ中の歩数もチェ ックしていたけど、最近はあまり気にしなくなったな〜。そもそも1万歩超えると膝にくる。だからわかるんだよ。 ハッハッハ。

──『じゅん散歩』を始める前から散歩はしていましたか?
高田

んんん。まあせいぜい近くのコンビニまで。ぶらぶら歩いたとしても最寄りの駅までかな。駅へは電動自転車に乗ることもあって。いつだったかその様子が雑誌で紹介されて、散歩より自転車のイメージをもたれていたこともあったみたい(笑)。

この日は千駄ケ谷周辺を散歩。
──そんな中、番組を始めていかがでしたか。
高田

もう最初はどうしていいのかと。だって、大御所(注:地井武男・加山雄三)に続く3代目でしょ。もう暗中模索だよ。まあでも放送の時間帯に助けられたよね。視聴率高い番組に挟まれて(笑)。ロケ中は時間的に若い女子学生は、まあ男子学生もだけど、学校に行っちゃってるんですよ。街で喋(しゃべ)るのはおじいちゃんおばあちゃんしかいなくて(笑)。で、番組を見てる年齢層も年配の方が多いから。その層には随分名前知られた気がするね。通りすがりによく声かけられるもん。とはいえ、スタイルを確立したとか、そんな風には思わないけど。まあ自分自身が楽しむことが一番と思ってやってるね。

──身体的なことはどうですか。
高田

強くなったね。この年になると周りはみんな体力が落ちてきている感じがするけど、俺は定期的に歩くことで、むしろ歩けるようになった。まあ元々が歩いてなかったからなんだけど(笑)。あとはとりあえず風邪はひかないね〜。なんとかは風邪をひかないとか言うけど(笑)。ちょこちょこ薬飲んだり栄養剤飲んだりしてたけど、それはなくなったね。

将棋会館にて。「どうも、加藤一二三だけど羽生ちゃんいる?」。
──歩き方で気をつけていることはありますか?
高田

それはね、右足、左足と交互に出すこと。両方一遍に出しちゃキョンシーになっちゃうでしょ。ハッハッハ。みんなもそういう感じで歩いてもらえれば。

自分自身が楽しむことが一番と思ってやってる

──食事で気をつけていることはありますか?
高田

食べすぎないように、というのはあるね。ロケ中にちょこちょこ食べさせてもらってるから。昼飯は食べすぎないようにしてるの。この間の浅草の、今半のすき焼き弁当も食べなかった。喉から手が出るほど欲しかったけど。あ、しょっちゅう今半じゃないよ。たまたま浅草行ったから。ちなみに僕はシウマイ弁当が一番好きなんだけど。横浜行ったらシウマイ弁当って。やっぱりその場所のね、ものを食べるというのはいいですよね。それにしても、日本は食べ物が本当においしいよね。特に和菓子ね。これはまずいものを食べたことがないよ。みんなおいしいもんだから、僕なんかたまにはまずいものに出合ったりしないかな〜なんて探してるんだけど(笑)。気持ち的にはね、5軒に1軒くらいまずいところがあってもと思うんだけど、これがみんなおいしいんだわ。まあおいしくない時の食レポというのは難しいけどね。

──そういう時はなんと?
高田

それは内緒。言ったらバレちゃうじゃない。ハッハッハ。

──好きな食べ物というと。
高田

餅は家に年中常備してあるね。いそべにして食べるかな。あとは、アンドーナツにたまごかけごはん。 ハムカツと。大体そんなところかな。オーソドックスに焼き肉もいいね。焼き肉、しゃぶしゃぶ、すき焼き。その3つなら、この順に好きだな、うん。あとは和菓子もそうだけど、洋菓子ね。それにパンも。世界中のパンを食べたわけじゃないけど、いろんなアイデアでいろんなパンを作っててさ。まずいものにあったことがないな。日本人は世界一うまいものを食べているね。本当に。

ハンバーガーをガブり。「僕の好きな、たまごかけごはんよりうまいよ」。

考え事のふりをするのがね、いいんですよ

──そのほか、生活習慣で気をつけていることは?
高田

そりゃもう5時に起きて1時間くらいマラソンしてね。そのあとちょっとしたストレッチしてとかね。ってずーっっと考えてるんだけど、なかなかできないんだな。ハッハッハ。ただ朝が早い日は、前の夜は早く寝るようにしてる。そりゃもうね。でも僕も年だからか、最近は朝4時ごろ起きてね、トイレ行くんだよね。今までは大体6時まで一気に寝ていたんだけど。まあその時は9時には寝てるんだけど(笑)。あとは自慢することかはわかりませんけど、僕、お風呂は毎日入るんですよ。夜に。それがね、入る入らないじゃ全然違いますね。みなさんは2日おきとか3日おきでしょ? ハッハッハ。冗談ですよ。シャワーで済ませるという人もいるけど、やっぱり湯舟につかりたいな。夏でも冬でも。そこで、ちょこっと考え事するの。考え事のふりをするのがね、いいんですよ。

──ふり?
高田

そうそう、ふりでいいんだよ。するとアイデアがポンと浮かんできたりして。

靴はもともと好きだね。これはね、メルカリ

高田 : それにしてもまあ、この5年間散歩してきて思うのは、街が随分変わったということだね。ピカピカの近代的な建物が増えちゃって。街がきれいになったよね~。最近だと千葉県の津田沼とかは、まあ驚いたね。

──これまで番組で、一番たくさん歩いた街というと。
高田

渋谷かな。あとは僕の地元の国領ね。あそこもね~。いつの間にか駅が地下化しちゃって。昔は近くに工場があって、乗降客も多かったんだけどね。随分雰囲気が変わったよ。そういう意味では、一度歩いた街でも二度目歩けば違うし。新しいものを見つけるし。街そのものも変わっているし。散歩には終わりがないね。

──番組ロケに同行し、見えた建物、看板、思いついたこと……と、とにかくずっと喋り続けているのが印象的でした。
高田

そりゃもう、そうしないと言葉忘れちゃうから。黙ってるとすぐ忘れるんだよ。あとはほら、下ネタを言わないでしょ。午前中の番組だから。僕から下ネタを取ったら知識しか残らないんだけどさ(笑)。

──台本ってない…んですか?
高田

そりゃもう、台本ど~りに喋ってますよ。番組ディレクターが一字一句直してます。というのはまあ冗談で、その時の感覚をね、大切にしてるんです。

──散歩する時に意識していることは何かありますか?
高田

まずはもちろん楽しんでやるってことだよね。それとね、人間って意外と高いところ見ないもんだよね。歩いてて。建物の2・3階とかさ。だから時々、変なもんがあるな~とかね。気付いたりして。まあ僕もしょっちゅう見てるわけじゃないんだけど。あとは予期せぬ出来事があるとおもしろい、というか。この間も、カモメが飛ばないでいてくれたとか、ちょっとしたそういうことがあると、またね。

──今回のロケ中も、偶然通りがかって見つけた、店頭のワゴンセールに食いついていました。
高田

だってしっかりしたバッグが1000円とかだよ。そりゃ見ちゃうでしょ~。ハッハッハ。

気になったものはロケ中も、すかさずチェック。
──散歩中はいつもショルダーバッグをかけてますね。
高田

そうね、散歩するならショルダーか、体にぴったりとつくボディーバッグがいいね。リュックもいいんだけど、ほら物を出し入れするとき、前に持ってきて、と手間があるでしょ。だから。 ちなみにこれは、横浜元町の『キタムラ』の。縁あって、一時期、散歩用のバッグのデザインを少し手伝わせてもらって。ここにチャックがあった方がいいとかね。元々あったものにちょっと口出しただけだけど。

──他に散歩の持ち物でこだっているものはありますか。
高田

靴はもともと好きだね。これはね、メルカリで買ったの(笑)。

――え!?

『じゅん散歩』

2015年9月より放送開始。散歩人・高田純次が、“一歩一会(いっぽいちえ)”をテーマに東京都内を中心にあちこちの街を自由気ままに訪ね歩く。テレビ朝日ほか。月~金曜の9時55分~。本記事の取材で同行した散歩の様子は、2021年2月中旬に放送予定!

※このインタビューの続きは『散歩の達人』2021年2月号に掲載されています。

取材・文=町田紗季子(編集部) 撮影=加藤昌人
『散歩の達人』2021年2月号より一部抜粋