◆散歩コース◆
スタート
梁川駅
甲州街道を左に行くと標識。右折して梁川大橋を渡って道なりに行けば右手に登山口の案内板。
↓ 25分
登山道入り口
登山道に入るとすぐ月屋根沢に出る。沢沿いの道を上がり、登山口から30分ほどで最初のトチノキの大木。
↓ 30分
トチノキの巨木
大きなトチノキは何本かあるが、立野峠手前の水場付近にもう1本の大木あり。こちらは枝ぶりがいい。
↓ 45分
立野峠
立野峠から右手に行く。徐々に勾配が増し、山頂手前は急坂。周りは展望のないヒノキ林。
↓ 35分
倉岳山
山頂からは急坂を下る。こちらもヒノキ林が続く。20分も下ると秋山村へも行ける穴路峠へ出る。
↓ 20分
穴路峠
まっすぐ行くと高畑山。今回は右手に下ってオシノ沢へ下りる。途中にまたトチノキの巨木と夫婦杉あり。
↓ 45分
高畑山分岐
峠から約45分も下ってくると高畑山からのルートと合流する。ここからは平坦な沢沿い歩きとなる。
↓ 20分
小篠溜池(小篠貯水池)
溜池のゲートを抜けると集落の中に。桂川の虹吹橋を渡って甲州街道へ出たら左手に。駅はまもなく。
↓ 30分
ゴール
鳥沢駅


体力度:★★☆
歩行時間:4時間10分
歩行距離:約12km

アクセス:行き 新宿駅からJR中央線快速で大月行き、または高尾駅乗り換え梁川駅、約1時間30分。帰り 鳥沢駅からJR中央本線で高尾駅乗り換え新宿駅。約1時間30分。
交通費: 2460円(往復)

巨木がそびえる中央線沿いの山

中央線沿いの山々は、駅からすぐ登れるという点と、東京から電車で行きやすいという点で人気がある。もう一点つけ加えるなら、交通費もあまりかからないということで、懐のさみしい山好きに優しいエリアということになるだろうか。

その中央線の山の中で、大きなトチノキがある山が倉岳山だ。スタートは無人駅の梁川駅から。

駅から甲州街道に出て、桂川に架かる梁川大橋を渡る。橋からは綱の上の集落が見える。この辺の景観はあまり知られてはいないが、郷愁度の高い里山の風景が広がっている。

梁川駅からおよそ2時間で立野峠に。ここから尾根を上がって行くと倉岳山の山頂。

その先の唐栗橋を渡ってまもなく右手に登山口が見えてきた。すぐ沢が現れる。月屋根沢だ。月夜根沢、月尾根沢などとも書くようだ。国土地理院の表記では月屋根沢。現地の標識は月夜根沢とあった。「夜」が一番いいような気もするが……。

月屋根沢。水量は少なかったが、思いのほかきれいな流れ。沢沿いには大きなトチノキが何本か立っているので、いろいろ探してみるのも面白い。

その表記の統一されていない沢は水量が少ないものの、予想外にきれいな清流である。小さな滝のような場所もいくつかあった。

沢を遡ると最初に現れるトチノキ。幹周り約8m。上方には、枝が広がった大きなトチノキもある。

登山口から30分も歩くと、大きなトチノキが見えた。周辺には、ほかにも大きな木が何本かあり、その先に巨木といえるトチノキがそびえている。幹周りは8m程度はあるだろうか。かなり大きい。さらに上に行くと「倉岳山水場」の標識がある。立野峠まではあと15分と書いてあった。

立野峠に着いたら、右手の倉岳山方面へ。間違ってまっすぐ行くと、秋山村へ下りてしまう。秋山村からのバス便はかなり少ないので、注意したい。

倉岳山山頂からの眺めを堪能

尾根の道は最初は平坦だが、徐々に勾配が増してくる。山頂手前のヒノキ林の中をぐんぐんと上がって、ようやく倉岳山山頂に着いた。広い山頂からは富士山が見える。北側には鳥沢の町や桂川、百蔵山や扇山などがくっきりと見える。展望としてはこちらのほうがいいかもしれない。

倉岳山山頂の北側からの展望。鳥沢市街が一望。近くの扇山や百蔵山(ももくらさん)なども見えた。反対の南側からは富士山。この山は「秀麗富嶽十二景」のひとつ。

山頂からの下りは登りと同じようにヒノキ林の中の急坂を下る。穴路峠へ出て、高畑山へ上がってもよし、右手の鳥沢方面に下りてもよし。今回は巨木を見るために鳥沢へと下ることにした。

倉岳山山頂手前にはヒノキ林が続く。山頂直下は、けっこうな急坂。

しばらく下るとオシノ沢へと出て、沢沿いに歩く。わりとダイナミックな渓谷で、ほどなくまたトチノキの巨木発見。と、すぐ先には杉の大木が2本立っている。やはりというか、名称は夫婦杉である。

穴路峠から下りてくるとオシノ沢に出る。この道はかつては秋山道といわれ、大月市と秋山村とを結ぶ生活道だった。
穴路峠から沢に出て下りてくるとトチノキの大木の少し先に夫婦杉の巨木あり。
さんぽMEMO
穴路峠からオシノ沢に下りずに直進すれば高畑山。こちらからの富士山の眺めもいい。高畑山からの下りはけっこう長く、急勾配の箇所もあるので注意して下ろう。ただし、巨木が目当てなら穴路峠から下りたい。

高畑山分岐には峠から約45分。ここから小篠溜池までは平坦な登山道になる。溜池のゲートをくぐると車道になり、集落へと入って行く。

再び桂川を渡り、甲州街道へ出た。

鳥沢は旧甲州街道の宿場だったので、古い大きな家が何軒か通り沿いに残っている。その宿場を貫く現甲州街道を駅へと向かった。

2番目のトチノキの大木付近の森。
穴路峠下にもトチノキの大木あり。
アドバイス
倉岳山の標高は990mと低山の部類だが、山頂付近はなかなか手ごわい上り下りになる。甘く見ないほうがいい。梁川駅は無人駅で周辺にコンビニなどもないので用意して行こう。途中にトイレはなし。

浜田屋食堂

甲州街道沿いに王道の食堂あり

甲州街道沿いにある食堂。1948年から食堂を始めたが、その前はよろず屋だった。大正時代の話。おすすめは豚の角煮(上/850円)や自家製野菜の盛り合わせ(下/500円)。王道の食堂メニューが揃っていて、うれしい限り。

●11:30~14:00・17:00~19:00、土・日は11:00~19:00、月休。JR中央線鳥沢駅から徒歩2分。☎0554-26-5358。

取材・文=清野編集工房
『散歩の達人 首都圏日帰りさんぽ』より