問題!
中央に描かれている駅は、何駅でしょうか?
ヒント(1)
道路の名前をちょっぴり教えます。
ヒント(2)
特徴的な場所の名前をさらに追加!
正解は……蒲田駅
東急多摩川線と京急空港線をつないで羽田空港に直結する新空港線、待望のいわゆる“蒲蒲線”の計画を2025年10月に国交省が認定。ちょうど蒲蒲線のニュースで付近の地図を見たからわかった!という幸運な挑戦者もいたかもしれない。
ぱっと目につくのは、西から延びてきて蒲田が起終点となる2路線だろうか。この地図ではJR以外の私鉄・地下鉄はすべて同じ太さのラインで描いているのだが、2路線の周囲の道路模様から、これらは地下鉄ではなく地上を走っているであろうと予想できる。蒲蒲線計画によって、東急多摩川線は矢口渡駅から蒲田駅方面の区間は地下へもぐる予定だ。
地図右側に見切れているのが京急蒲田駅で、JR蒲田駅との距離は約800m。その間には比較的広めの敷地が見てとれるが、ここがかつて松竹キネマ蒲田撮影所があった場所であり、現在は大田区民ホールが立っている。
また、駅北側を流れる呑川も外せない要素のひとつ。ちなみに、雨水などが流れ込む範囲をその川の「流域」と呼ぶのだが、平地を流れる養源寺橋(池上本門寺のそば)から河口までの地域はポンプで雨水を排水しているため、呑川の流域はないという扱いになる。呑川のそばの蒲田駅周辺も「呑川流域」とつい呼びたくなるが、そうではないのである。
ヒント①で決定的なのは環八(東京都道311号環状八号線)。これが京浜東北線と交差する場所は、赤羽駅の北と蒲田駅の南だけ。駅との位置関係を把握していれば決め手になる要素だ。また、多摩堤通りはその名前から想像できるように、多摩川の堤防沿いをメインに通る道。範囲は世田谷区砧から京急蒲田駅の北までと短くはないが、多摩川に最も近い京浜東北線の駅と考えれば自ずと答えが導き出せる。
文・地図制作=中村こより






