オシャレな店内。

Jin40

福岡発のクラフトジンは、“食事に合う、炭酸割りして美味しいジン”をコンセプトに製造されています。基本となる爽やかな柑橘系の香りを福岡県産のレモングラスで、ほんのり香るミント系の爽やかさを自社園地で育てたブラックペパーミントで表現、八女産の本玉露でまとまりをもたせた1本です。浸漬の順序や時間など、製法にもこだわったクラフトジンになっています。

目を引くオシャレなラベルは博多織のデザイン。Jin40の40は度数ではなくて県番号なんです!! 福岡県の県番号の40。なので、県別の駅伝を走るときにつける番号も福岡県は40なんですよ。ラベル1つとっても、とても興味深いですよね。国内だけでなく国外のものまで含めると数えきれないほどの種類があるお酒、まずはボトルを手に取ってもらうためにラベルのデザインにはこだわっているとおっしゃっていました。手に取って、原料や製法を知るとさらに飲みたくなります!!

geek cello 日向夏/茴香 花/茴香 葉

梅酒に近い存在として、イタリアではレモンの皮を使った「リモンチェッロ」がよく知られています。現地イタリアでは各家庭で手造りされることもあったり、食後にスイーツなどと一緒にのんびりと楽しまれています。豊かな時間が流れるイタリアの酒(食)文化を日本にも紹介したい、そんな造り手の思いからはじまったチェッロプロジェクト。伝統的なイタリアでの製法を参考にしながらも、随所にSHINDO LABならではのこだわりの技法が使われたcello(チェッロ)は、そのまま飲むのはもちろん、炭酸で割って食中酒として楽しむのもおすすめです。日本ではまだあまりなじみのない、celloという新しい酒体験を堪能できます。

Asakura Archvist

さまざまな樽で熟成した「朝倉」シリーズ(梅酒含む)の5種類の詰め合わせは、小容量でいろいろな種類を試してみたい方やギフトにもおすすめです。

『SHINDO DISTILLERY』 蒸溜所ツアー
2024年8月5日(月) 開始(事前予約制)
金額:大人:5000円 / 中学生以上20歳未満 :1000円/ 小学生以下:無料

SHINDO LABが運営する福岡初のウイスキー蒸溜所「SHINDO DISTILLERY」(新道蒸溜所)、通常のツアーでは2階にある通路から見学となりますが、今回は特別に中を見学させていただきました。

この状態から異物を除去していきます。

ポットスチル(単式蒸溜器)にもこだわりが詰まっています。

ポットスチルの構造は、もろみを入れて加熱・蒸発させる「蒸溜釜」、蒸気を冷却して凝縮させる「冷却器(コンデンサ)」、釜と冷却器をつなぐ「ネック」の3つに分かれています。ネックとつながる釜の頭の部である「ヘッド」は形によってストレート型・ランタン型・バルジ型と大きく3つ種類にわかれていて、SHINDO LABでは2つのタイプがあるそうです。

ストローのようなラインアームの向きが風味に影響を与え、ラインアームが上に向いていれば軽い成分が通りやすく、下に向いていれば重い成分も通りやすくなるそうです。SHINDO LABのラインアームはちょっと下向き。こういうお酒を作りたい、こういう香りのお酒を作りたいという思いを、この蒸留器の形が表現してくれるということでした。ウイスキー好きの方は、蒸留器の形を見て、その会社が最終的に目指す目標値はこういう先なんだなっていうのが想像できるそうです。

ウイスキーマニアの方にも、そうでない方にもしっかり伝わるように細かく説明をしていただきました。これから、他の蒸留所を見学することがあればラインアームに注目したいです。

車でお越しの場合など、試飲が難しい方にはお持ち帰り用のセットが用意してあります。

樽の貯蔵庫

巨大な貯蔵庫はバスケットコート4面ほどの大きさで、奥にはオーク樽が整列していて日々新樽が積まれていきます。いずれこの床も見れなくなるくらい樽が増えていくことを思うとワクワクします。

新樽を使うこともあるそうですが、色や樽からくる木材の由来の香りが一気に出てきてしまうため、一番ポピュラーな樽として「バーボン樽」と言われるアメリカのバーボンウイスキーが入っている樽を日本に輸入し使用しているということでした。熟成を重ねる間にバーボン特有の甘い香りがウイスキーにも柔らかく移っていくんですね(ピカピカの新樽も見せていただきましたよ)。

樽もお酒とともに熟成されていくんだなと感慨深かったです。

「SHINDO DISTILLERY ハンドフィル体験」
2024年8月5日(月) 開始(事前予約制)
金額:1万1000円

シングルカスクやバッティングを行いブレンドの妙を注ぎ込んだものなど、その時々のおすすめのウイスキーを提案していただけます。

ボトリングだけでなく、ラベリングもします。ラベルには「熟成期間」「アルコール度数」「ボトリングの日付」「名前」を書くので、そこまで含めて記憶にも記録にも残る体験ができちゃいます!!

「camell town」って書けばよかった!

なかなかカッコいい1本になったのではないでしょうか。

試飲と試食

朝倉 UMESHU

「朝倉」の熟成に使用した空き樽を使い熟成した梅酒は、とにかく香りがいいのです!! ふわっと広がる香りと深い味わいは、じっくりゆっくり飲みたくなります。

geek cello 日向夏

試飲した日向夏は宮崎県綾町にて無農薬で育てられた日向夏の皮(絞った後の)を活用しています。日向夏やブラックペパーミントの香味をより良く引き出すため、ベースとなるスピリッツやシロップの製法に独自のアレンジを加えています。日向夏のみずみずしさと爽やかさが口の中に広がりスッキリした味わいが楽しめました。

このかわいらしいお猪口500円で日本酒や焼酎など篠崎の定番品から、季節の日本酒や限定ワイン、ラムやジンなどの挑戦的なお酒まで、幅広いラインナップをお試しすることができます!

リバーワイルドソーセージ with ウイスキー / with 日本酒

※今回は特別にソーセージも試食させていただきました。
※今回は特別にソーセージも試食させていただきました。

隣町のうきは市で育てた、“こだわり豚”を使った手作りのハムやソーセージを製造している「リバーワイルド」さんとのコラボ商品です。
■ with 日本酒
「朝倉醸造所」で製造した日本酒「比良松」をブレンドして仕込んだソーセージです。
■ with ウイスキー
「新道蒸溜所」で製造したシングルモルトウイスキーをブレンドして仕込んだソーセージです。
見た目にはあまり違いは感じませんが、口に入れた瞬間に感じる香りは全く違います。正直、ここまで違うのかと感じるほど!! 肉肉しいソーセージに爽やかなcello(チェッロ)もよく合います。

ソルベッチdeうきは 甘酒アイス

果樹農家が経営するジェラート店『ソルベッチdoうきは』さんは、主に地元の素材を使用したジェラートを作っています。そんな『ソルベッチ』さんと国菊の甘酒がコラボした甘酒アイス、甘酒アイスはこれまでも酒造さんでいただいたことがあるのですが、甘酒感と口溶けが全く違います!! ぎゅぎゅっと濃縮された甘酒に感動してスプーンが止まりませんでした。

今後もチョコレートやバスクチーズケーキなど、新しいスイーツも登場するということでしたでまた行きたいと思います!

今回、最初から最後までアテンドいただいた「篠崎」営業部次長の梅野さん。貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。

王道にして、新道を。

朝倉のSHINDO LABから広がるお酒の可能性を楽しみにしています!

SHINDO LAB
<アクセス>
福岡空港より車または高速バスで約1時間(天神バスセンターからの高速バスは回数券がお得です!!)
車:大分自動車道「朝倉IC」下車すぐ
高速バス:「日田」行き高速バスに乗り、バス停「朝倉IC」で下車後、徒歩10分

取材・文・撮影=camell編集部