【東京蚤の市❜24 SPRING】心ときめく品々や体験に出合える

<5月31日~6月2日>立川市・国営昭和記念公園みどりの文化ゾーンゆめひろば

古き良きものとの出合いを楽しむ、ヨーロッパの蚤の市という文化を東京にも根付かせたのが、手紙社が手掛ける大人気イベント「東京蚤の市」だ。初夏の爽やかな国営昭和記念公園に、全国からアンティーク雑貨や古道具、古着、古書などを扱う店主が集まり、個性豊かな店を開く。

イベントは2012年にスタート。開始当初の出店数は70組超だったが、年々規模が拡大し、21回目を迎える今回は291組が参加する。古今東西のアンティーク・ヴィンテージアイテム以外にも、おなかを満たしてくれる絶品フード、その道のプロが教えてくれるワークショップ、にぎやかなライブステージなど、お楽しみが満載。さらに、近年は、洗練された北欧生まれの家具や雑貨などが手に入る「東京北欧市」や、テキスタイルや刺繍、美しい布ものを扱う「布博」、紙にまつわる珠玉の作り手が集まる「紙もの」など、さまざまなテーマのエリアも展開している。「そもそも蚤の市の醍醐味とは、青空の下で宝物を探すようなワクワク感だと考えています。アンティークに限らず、心躍るような企画を用意しています」と教えてくれたのは手紙社の上野樹さん。

常に進化し続ける東京蚤の市だが、今回の見どころをお伺いしたところ、①これまで音楽が中心だったライブステージにお笑い芸人が毎日1組登場、②日本の伝統のものづくりと粋な文化を体感できる「和もの街道」という新ジャンルが誕生、③子どもに特化したキッズエリアができることだという。キッズエリアでは小学生が自ら店主になり、自分で作ったものを売る「こども蚤の市」という企画もあり、「ここから未来のアーティストが出てくることを願っています」と上野さんは話す。

お買い物はもちろん、ライブやワークショップを通した体験や、全国からカフェやおいしいものが集まるグルメも楽しめ、「いたるところが楽しい空間を目指しています」という通り、一日では足りないぐらい、見どころいっぱいのイベントだ。大人も童心に帰って自分だけの宝物を探してみては。前売券1500円、当日券2000円。

◎JR立川駅徒歩10分。手紙社☎042₋444₋5367

宝探し感覚で広い会場内をめぐろう!
宝探し感覚で広い会場内をめぐろう!

【2024ローズガーデンフェスティバル】華麗なバラが咲き誇る

<~5月26日>練馬区・四季の香ローズガーデン

爽やかな紅茶のような香りを楽しめるシンボルローズ「四季の香」をはじめ、337品種、約580本のバラが咲き誇る。週末にはマルシェやキッチンカーも出店。園内で撮影した写真を募集する春のフォトコンテストは6月3日まで。

◎地下鉄大江戸線光が丘駅徒歩6分。四季の香ローズガーデン☎03₋6904₋2061

【花園神社例大祭】2基の宮神輿が新宿の街を練り歩く

<5月24~27日>新宿区・花園神社

今年は表祭で、26日の神幸祭では、獅子頭と島田囃子を乗せた山車を先頭に、本社神輿と雷電神輿の2基の宮神輿が靖国通り、新宿通り、明治通りを練り歩く(9:45宮出し、19:30ごろ宮入り)。境内には約100軒の露店も。

◎地下鉄新宿三丁目駅徒歩3分。花園神社☎03₋3209₋5265

【ほたるの宴】光のイリュージョンを楽しむ

<5月31日~6月9日>神奈川県湯河原町・万葉公園

園内のほたる小屋で幼虫まで飼育して、地元小学生によって放流されたホタルの観賞会。夜の帳が下りるころ、ゲンジボタルが淡い光を放ちながら乱舞する姿を楽しめる。金・土・日限定でキッチンカーも出店。

◎JR東海道本線湯河原駅からバス「落合橋」下車すぐ。湯河原温泉観光協会☎0465₋64₋1234

【第36回東村山菖蒲まつり】気品ある花菖蒲に囲まれる

<6月1~16日>東村山市・北山公園菖蒲苑

約6300㎡の敷地に約600種10万本の花菖蒲が開花する。期間中は模擬店の出店やガイドの案内、花摘み娘衣装の貸し出しが行われるほか、土・日には花菖蒲のポット・切り花販売も。10:00~16:00。8・9日のみ、21:00までライトアップを実施。

◎西武新宿線東村山駅徒歩20分。東村山市商工会☎042₋394₋0511

【第40回高幡不動尊あじさいまつり】境内のヤマアジサイが見頃に!

<6月1~30日>日野市・高幡不動尊金剛寺

高幡不動尊境内から裏手の山にかけて、約250種8000株あまりの色とりどりのアジサイが咲き乱れる。期間中は写真コンクールや俳句短歌大会、山内八十八ケ所クイズめぐりなどのさまざまな催しが行われる。

◎京王線・多摩都市モノレール高幡不動駅徒歩5分。高幡不動尊金剛寺☎042₋591₋0032

【鳥越神社例大祭(鳥越の夜祭り)】幻想的な宮入りは必見

<6月7~9日>台東区・鳥越神社

9日には、都内一重いといわれる千貫神輿が登場(6:30宮出し、21:00宮入り)。19:00ごろからは「鳥越の夜祭り」と言われ、神輿の弓張提灯に火が灯され、荘厳かつ幻想的な宮入りを迎える。

◎地下鉄浅草線蔵前駅徒歩6分、JR総武線浅草橋駅徒歩8分。鳥越神社☎03₋3851₋5033(9:00~17:00)

【山王祭】壮大な王朝絵巻が繰り広げられる

<6月7~17日>千代田区・日枝神社

江戸時代、徳川歴代将軍が上覧拝礼したといわれる「天下祭」として知られる。今年は2年に一度の神幸祭が7日に行われ、王朝装束をまとった総勢500人からなる祭礼行列が東京都心を練り歩く。

◎地下鉄千代田線赤坂駅、地下鉄南北線・銀座線溜池山王駅徒歩3分。日枝神社☎03₋3581₋2471

【第40回文京あじさいまつり】白山神社では歯痛止めのご利益も!

<6月8~16日>文京区・白山神社、白山公園

白山神社境内から隣接する白山公園にかけて、約3000株の色鮮やかなアジサイが咲き誇る。期間中は富士塚の特別公開や紫陽花コンサート(土日のみ)、歯痛止め信仰で知られる白山神社で歯の健康祈願祭(9・16日)が行われる。

◎地下鉄三田線白山駅徒歩3分。文京区観光協会☎03₋3811₋3321

取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者より提供。

『散歩の達人』2024年6月号より